2018年1月1日 更新

【ガーデニングダイアリー】1月・2月の庭仕事

寒い季節でも、地面の下や枝の先端では春に向けた準備が進んでいます。比較的のんびりできる季節だから、1年のガーデン計画を立てたり庭のレイアウトを考えたり。春に備えておきたいものです。また、この時期ならではの庭木の寒肥に始まり、落葉樹の剪定や宿根草の手入れ、土作りなど冬の間にやっておきたい庭仕事をご紹介します。

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秋植え球根の追肥

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秋に植えた球根、どこに植えたか覚えていますか?長らく見た目は何も変わらないため、ついその存在を忘れがちですが、土の中ではそろそろ芽出しの準備をしているはず。それとともに、植え付けの際に施した肥料もそろそろ切れてきています。緩効性化成肥料などを追肥しましょう。鉢植え球根には液体肥料でもよいでしょう。

バラの手入れ

2月中に、つるバラの誘引や剪定、ブッシュローズの冬剪定などを行いましょう。大苗の植え付けも2月中には終わらせ、春からの成長に備えます。鉢苗の植え付けは1年を通して可能です。

病害虫の予防

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薄めた薬剤を噴霧器で散布
冬の間に、病害虫の予防を行っておきましょう。この時期は、まだ害虫も本格的に動き出す前。増える前に予防を行っておけば春からの被害を抑えることができ安心です。また、落葉樹の葉がないため、薬剤の散布も楽に行えます。

散布する薬剤は、石灰硫黄合剤やマシン油乳剤がよいでしょう。どちらの薬剤も、春以降に散布するとひどい薬害が生じることがあるため、必ず木の休眠中(冬)に散布します。積雪地帯では、積雪直前あるいは雪解け直後に散布します。使用する際は、表示通りに水で希釈して使ってください。両方の薬剤を同時に使うことはできず、もし両方使用する場合は1か月以上間を空けましょう。

石灰硫黄合剤は殺菌作用・殺虫作用があり、カイガラムシやさび病、うどん粉病、黒星病などに効き目を発揮します。バラの栽培ではよく使われる薬剤ですが、少量購入ができず、散布には噴霧器が必要です。500ml入りの製品などを購入するといいでしょう。金属類にかかると錆びてしまうという欠点があります。また、臭いが気になるので周囲の家に飛ばないよう風のない日に散布するなど、使い方には注意しましょう。

一方、マシン油乳剤は、機械油に乳化剤を混ぜた殺虫剤。カイガラムシやハダニ、アブラムシなどの害虫に油の膜を作って窒息死させます。特に、カイガラムシに困っているという人は、この時期に薬をまいておくことをおすすめします。松類やサツキ類は薬害が出ることもあります。

薬剤の散布は、マスクや手袋、眼鏡、帽子などで防御し、良く晴れた風のない日に行います。皮膚やフェンスなどに薬がついた場合はすぐに水で洗い流してください。
残った薬剤は密閉し、子どもの手の届かないところに保管しましょう。薄めた液をペットボトルなどに移して保管すると飲料と間違える可能性もあるので絶対にやめましょう。

春花壇や鉢植えの準備・用土作り

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春の植物を植える前に、花壇の土を耕してふかふかにしておきましょう。コンテナや鉢植え用の用土も毎回購入していては大変です。リサイクルできるので、この時期に準備しておきましょう。

■花壇の土の準備

深さ30cm程度まで掘り起こし、残っている古い根や石などを取り除きます。苦土石灰をまき、よく耕します。これは、植物を栽培しているうちに酸性に傾いた土を、アルカリ性の苦土石灰で中和させるためです。苦土石灰をまくときは、目などに入らないように注意してください。
土をふかふかにするために、天地返しを行います。天地返しとは、土の上と下をひっくり返すこと。掘り返して下の土を上に乗せ、そのまま2週間ほど置いておきます。土中の害虫駆除にもなるので、冬の間にぜひやっておきましょう。
2週間ほど経ったら、堆肥や腐葉土を混ぜて軽く耕します。これで春花壇の準備が整いました。

■鉢植えの土

鉢植えに使った土は、まず全部出して古い根などを取り除きます。そのまま寒風にさらしておいても良いですが、土を黒いビニール袋に入れて霧吹きで十分湿らせ、直射日光の当たる場所に2~3週間ほど置いておくという方法もあります。袋の中の温度が上がるため、害虫の駆除や土の殺菌ができます。
一度使用した土はかなり痩せているため、土壌改良剤などで再生させましょう。春花壇の土作りと同様に、苦土石灰を混ぜ、その後堆肥や腐葉土を混ぜると再び鉢植えに使えます。
冬は春からの植物の成長に備えて、地道に土台を作る時期。有機肥料の施肥や土作り、剪定などを行い、春からの植栽計画などを立てることでガーデニングシーズンに備えましょう。
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