2017年12月8日 更新

バラの庭を目指して!初めてのバラ栽培 第5回 春の花を咲かすための冬の管理

春からスタートした「初めてのバラ栽培」シリーズもいよいよ最終回です。季節は冬。気温が下がってくるとバラたちも休眠期に入ります。休眠期とは言え、この時期の管理の仕方で春の花付きが違ってきます。今回は12月から4月までの日常の管理のほか春にたくさんの花を咲かせるためにやっておくべき作業をご紹介します。

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冬剪定の手順

剪定イメージ

剪定イメージ

上の写真をもとに説明します。写真では葉が付いていますが12月中旬以降休眠期で葉が落ちます。葉が落ちない場合は葉をちぎって強制的に休眠させてくださいね。

まず全体を扇型になるようにピンクの線で剪定します。どの程度まで切るかは、春になって花が咲く頃に鑑賞したい高さになるように成長分を差し引いた高さでとなります。だいたい今の株の1/3~1/2くらいになると思います。春に大株を購入されたのなら、購入した時の高さです。

次に小枝や枯れ枝、混み合った箇所などを切り落とします。写真だとブルーの線のところです。

なお剪定する際は、必ず株の中心から外側に向いた芽の少し上を切ってください。

3月~4月に行う大切な作業

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3月~4月、休眠期も終わりバラが活動を開始します。ここからが冬に行ったメンテナンスの成果が出てくる時です。5月のバラまであと少し。気を抜かずに管理しましょう。

よい花を咲かすためには芽かきをやろう

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3月に入ると次々と新芽が出てきます。新芽が順調に育ってくれると嬉しいものですが、時には同じ箇所から複数の芽が出てくる場合があります。こういった芽は栄養が分散してしまい良い花が咲かないばかりか、混み合ってくると風通しも悪くなります。新芽は一つの箇所に一つまでとし、余分な芽は取り除きます。

またせっかく伸びてきた芽の先端が萎れたり枯れたりすることもあります。そのような芽はこれ以上伸びないので切り戻しを行ってください。

暖かくなると病害虫にも注意

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暖かくなると活動が盛んになるのは植物だけではありません。この時期になると害虫の活動も盛んになってきます。特に新芽が展開し始める時期は要注意。定期的に薬剤散布を行いましょう。

またうどんこ病や黒星病の発生も増えてきます。症状が出たら早めに対処しましょう。

休眠期の管理が5月のバラの花付きを左右する

いかがでしたか?これまで5回にわけてご紹介した「初めてのバラ栽培」シリーズも終了いたします。

バラの栽培は要点を押さえれば決して難しいものではありません。ぜひこのシリーズを参考に美しい5月のバラを自分の手で咲かせてください。
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