2018年9月14日 更新

料理にもガーデンにも使えるハーブ。ローズマリーの育て方と楽しみ方

料理やお茶に利用できるハーブ。中でもローズマリーはガーデンを彩るグリーンとしてもおすすめです。常緑で大株にも育つローズマリーの種類や育て方、利用方法などをご紹介します。

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ローズマリーの基本情報

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ハーブとして知られるローズマリーは、シソ科マンネンロウ属の常緑低木。松のような葉と青い花、ピリッとした香りが特徴で、料理や薬用として利用するほか、緑化樹としてハーブガーデンだけでなく庭を彩るグリーンとしても用いられます。

ローズマリーの自生地は地中海沿岸地域。海辺の崖地などで育ちます。乾燥した土地で咲く青い小さな花がまるで海の波のしずくのように見えることから、ラテン語で「ロスマリヌス(海のしずく)」と呼ばれていたことが、ローズマリーの名前の由来だと言われています。

ローズマリーには殺菌作用のある成分が含まれており、古くから空気の浄化や病気の感染予防、魔除けにも用いられてきました。
また、集中力や記憶力を高めるハーブとしても知られ、古代ローマではローズマリーの花冠を被って集中力を高めていたのだとか。

ローズマリーには血行促進作用や抗酸化作用があるとされ、ハーブティーや抽出液は美容にも使われます。

ローズマリーの性質は?

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ローズマリーの自生地である地中海沿岸地域は、一年を通して温暖。冬は雨が降りますが、夏は乾燥して強い日差しが降り注ぎます。そのような地域に自生するローズマリーも乾燥に強いのが特徴です。

乾燥した地域で育つ植物なので高温多湿に弱いのかと思ってしまいますが、ローズマリーは日本の夏の気候にもよく順応し強健。耐寒性・耐暑性ともに強く、すくすくとよく育ちます。
乾燥しがちなベランダでは夏も元気に育つ力強さが魅力。庭に植えるとさらに大株に育ちます。種類によって樹高は異なりますが、立ち性では2mほどになるものも。
害虫や病気にも強く、あまり手をかけずに育てられるハーブです。

どれを選ぶ?ローズマリーの種類

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ローズマリーには茎がまっすぐに立ち上がる立ち性タイプと、這うように茂るほふく性タイプがあります。立ち性とほふく性両方の性質を持った中間タイプもあるので、植える場所や目的によって選びましょう。

立ち性

すっと上に向かって伸びる枝が特徴の立ち性タイプ。枝分かれしながらこんもりとした樹形に育ち、低木ながら樹高2mほどになるものも。
株が若いうちはまっすぐ立ち上がるように育ちますが、徐々に枝が横に張り出すように育ち、そこから若い枝が立ち上がります。
鉢植えにも庭植えにも使いやすく、生垣にもおすすめ。庭のフォーカルポイントに使ってもいいですね。
さまざまな品種があり、花の色や樹形も異なります。好みのものを選びましょう。
・マリンブルー
強健で育てやすい立ち性ローズマリー。濃い青色の花が咲きます。

・トスカナブルー
立ち性の代表的なローズマリー。薄紫色の花が咲きます。花壇の縁取りや生垣にもおすすめ。

・マジョルカピンク
ピンク色の花が咲く立ち性ローズマリー。葉が小さく枝はしなやかなカーブを描きます。

・オフィキナリス
ローズマリーの基本種。白に近い淡紫色の花が咲きます。

ほふく性

こんもりとした丸い茂みを作るほふく性タイプ。クリーピングローズマリーとも呼ばれます。
ほふく性と言ってもツタのように壁を這い上るというわけではなく、茎がしなやかに曲がりながら絡まって育ち、グラウンドカバーにも使えます。石垣などに沿って植えると、石の上を覆うように這いながら茂ります。
・プロストラータス
ほふく性で水色の花が咲くローズマリー。高いところに植えると垂れ下がって這うように育ちます。
半耐寒性で、生育最低気温は−5℃程度。
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