2018年1月16日 更新

基本を押さえれば難しくない! 胡蝶蘭を翌年も咲かせるコツ

冬のこの時期、室内で一際目を引く胡蝶蘭! 見た目も豪華で花持ちもよく、贈答用としても断トツの人気を誇る鉢花です。1鉢あればお部屋がぱっと明るくなりますよね。しかしせっかく素敵な胡蝶蘭を手に入れたものの、育て方がわからなくて枯らしてしまう人が意外と多いんです。今回は胡蝶蘭の開花株を手に入れてから翌年花を咲かすまでの育て方のコツをご紹介します。

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素敵なラッピングを施された胡蝶蘭は、そのまま飾りたいところですよね。ですがこのラッピング、通気性や排水性のよい環境を好む胡蝶蘭にとっては邪魔そのものなんです。これが原因で調子を崩すことだってあるんです。家に持って帰ったらラッピングはすぐに取ってしまいましょう。

冬場に絶対守ってもらいたい温度条件

原産地を見てもわかるように、胡蝶蘭は日本よりも暖かいところで育つランです。好む温度は15~25℃と、洋ランの中では高め。冬場の温度管理には細心の注意が必要です。

できれば1日中15℃以上に保ちたいところ。これなら冬の間も成長が止まらずに良い状態を保てます。集合住宅の中層階以上なら夜間でもこの温度は保っているところが多いようですね。

しかし住環境によっては夜間の温度がそこまで保てない場合も多いと思います。その場合は最低温度が7℃を下回らないように管理してください。この7℃というのは胡蝶蘭が活動を停止する温度で枯れないための最低ラインです。

特に夜間の窓辺は冷えるので、鉢を部屋の真ん中や、高いところに移動するだけでもかなり違ってきますよ。工夫してみてください。

胡蝶蘭の好む日光量

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植物の成長には日光が不可欠ですが、好む光の量は植物によって異なります。胡蝶蘭は光は好きなものの、直射日光は苦手。レースのカーテン越しの光がちょうどいいんです。

窓辺に置く場合は、曇りや雨の日はガラス越しで、晴れの日はレースのカーテン越しに日に当てましょう。うっかり直射日光に当ててしまうと、葉焼けをおこしてその部分が枯れてしまいますよ。注意してください。

枯らしてしまう原因は間違った水やりのタイミング

胡蝶蘭は温度管理さえしっかりしていれば、元来とても丈夫なランで、病害虫で枯れるということも滅多にありません。それなのに枯らしてしまう人が多いのは何故でしょう?

それは水をやり過ぎてるからです。原産地では胡蝶蘭は大きな樹木に着生しており、根はむき出しの状態です。なので、鉢の中で常に湿った状態だと根腐れを起こしてしまうんです。

水は「完全に乾いてからやる」を徹底してください。特に水苔に植えている場合は、根元が乾いてても鉢の中にはまだ水分が残っていますので、根元が乾いてから2日くらい待ってあげます。私がやっているより確実なチェック方法は、鉢の底の穴から水苔を触ってみることです。もし乾いていれば水をあげます。

美しい株を保つために湿度は大事

上の水やりの項目では根が常に湿った状態はダメと書きましたが、胡蝶蘭自体は湿度を好みます。

湿度を上げる方法でオススメなのが葉水です。毎日、葉の表と裏、それに露出した根に霧吹きで水をかけてあげてください。

葉水は株の状態を良くするとともに病害虫の予防にもなります。

ついやってしまう肥料に関する間違い

胡蝶蘭はよほど高温栽培をやっている場合は別ですが、基本、冬には肥料を与えません。冬は活動を低下させている休眠期ですので、そもそも余分な栄養は必要なく、下手に与えると根腐れの原因となります。

花を2度咲かすことについて

胡蝶蘭の花期は年に1回です。花が終わったら早めに花茎を切ります。しかし、実はバラなどで切り戻しをして2番花が楽しめるように、胡蝶蘭でも2番花を楽しむことができるんです。

やり方は、咲き終わった花茎を根元からではなく下から3節目より少し上を切ればいいのです。するとそこから新たな花茎が伸びてきて花を付けてくれます。2番花は1番花ほどはたくさんは咲きませんが、株の状態がよく元気な葉が5枚以上ある場合は試してみてもいいと思います。

ただし葉が4枚以下の場合や株に元気がない場合は、株自体が消耗するのでやらないようにしてください。

胡蝶蘭の植え替え

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