2018年1月16日 更新

基本を押さえれば難しくない! 胡蝶蘭を翌年も咲かせるコツ

冬のこの時期、室内で一際目を引く胡蝶蘭! 見た目も豪華で花持ちもよく、贈答用としても断トツの人気を誇る鉢花です。1鉢あればお部屋がぱっと明るくなりますよね。しかしせっかく素敵な胡蝶蘭を手に入れたものの、育て方がわからなくて枯らしてしまう人が意外と多いんです。今回は胡蝶蘭の開花株を手に入れてから翌年花を咲かすまでの育て方のコツをご紹介します。

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冬場の管理は「開花株を手に入れたら」の項目で説明しましたので、この通りに行えばうまく育つはずです。ここからはその後の季節の管理について説明していきます。

春の管理

冬場と管理は同じで、レースのカーテン越しの暖かい場所で管理します。日差しが徐々に強くなりますので葉焼けを起こさないように気をつけてください。遅霜などで寒くなる場合がありますので置いている場所の最低気温にも注意してください。

暖かくなってくると本格的な成長期に入ります。胡蝶蘭はあまり多くの肥料は必要ありませんが、洋ラン用の液肥などの肥料をさらに薄めてあげるとよく育ちます。

夏の管理

天候によって鉢の乾きがかなり違ってきますので注意してください。また高温多湿な夏は水苔が痛みやすいので通風に配慮します。冷房の風が直接当たらないようにしてください。

引き続き成長期ですが、あまりに暑いと夏バテをします。気温が高い時や元気が無い場合は肥料は控えます。

秋の管理

引き続き成長期です。この時期は花芽を付けるための栄養を蓄えていく時期ですので、気を抜かずに管理してください。

9月いっぱいまで定期的に薄めの肥料をあげてください。

花芽が伸びて開花まで

胡蝶蘭 花芽

胡蝶蘭 花芽

冬から栽培を始めて、春、夏、秋と成長してきた胡蝶蘭は秋から冬にかけて花芽を形成し、やがて待望の花を咲かせます。

ここからは花芽が出てきて開花までの様子を説明していきます。

花芽を作るための条件

一般的に洋ランは、花芽をつけるにはかなりの条件をクリアしなければならないものが多いです。そうやって一生懸命管理してきても花が咲いてくれないこともしばしばあるんです。しかし胡蝶蘭は違います。気温と葉の数さえクリアすればほぼ確実に花を付けてくれます。

胡蝶蘭は気温が18℃の状態で一定期間置くと花芽が形成されます。栽培環境にもよりますが、大輪系だと12月ごろ、中輪や小輪系だと11~12月ごろに花芽ができるようです。

ただし葉の数が一定枚数ついていないと栄養不足で花芽がつかないこともあります。花茎が何本付くかの目安は、葉が4枚について1本といわれます。なので最低でも状態のいい葉が4枚必要となり、8枚以上なら2本の花茎が伸びてきます。

開花する時期の目安

胡蝶蘭 開花

胡蝶蘭 開花

胡蝶蘭の開花株は冬の早い時期から出回っているのに、家庭で育てるとその時期には花が咲かない場合があります。これは栽培環境の最低気温によって花の成長に違いが出るからです。

最低気温18℃以上で栽培すれば成長スピードも速く1月ごろに開花します。
最低気温15℃以上だと2~4月に開花します。
最低気温7℃以上だと5~6月の開花となります。

なお小輪系はこれよりも時期が早く咲きます。わが家では最低気温13℃で栽培していますが小輪系胡蝶蘭の花芽が伸びてきた写真の状態が1月始め、すぐ上の咲き始めが3月始めです。
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