2018年10月28日 更新

【観葉植物・多肉植物・冬の鉢花】上手な冬越しのための管理方法

熱帯で育つものが多い観葉植物。春夏は成長期に当たりますが、気温が下がってくる秋から冬にかけては休眠期。夏と同じ手入れ方法をしていると枯れてしまうということも。冬の間の管理方法や植物を室内に移す時期、さらに、ポインセチア、シクラメンなど冬の室内を彩る花のお手入れなどもご紹介します。

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冬の間、観葉植物を育てるには日当たりが良く暖かい室内が最適。ただ、家の中で「日当たりの良い場所」というのは限られます。鉢の数が多い場合は、耐陰性の強さに応じて置き場所を考えることも必要です。

冬に花が咲く植物は、できるだけ日当たりの良い場所で育てたいもの。1週間ごとに置き場所を交代したり、階段状になっている台に乗せたり、光が長くあたるように工夫しましょう。レース越しの柔らかい光が最適です。

昼間は窓辺の明るい場所に置いてある植物は、夜もそのままにしていると、急激な温度低下で傷んでしまいます。窓は外の冷気が入りやすい場所。夜は部屋の中央など、室温があまり下がらない場所に移動させましょう。

室内では、エアコンなど暖房器具の風が直接当たらないように気をつけます。暖かい空気は上にたまります。床の上は冷えやすいので、棚の上などに上げておくといいですね。床暖房の場合は直に置けますが、鉢が暖まりすぎるようだったら移動させてください。

玄関や洗面所に観葉植物を置いているという場合は、寒さに注意が必要です。置くのなら寒さに強い植物にしておきましょう。
マンションや高断熱住宅などは家全体が暖かいので、それほど置き場所に神経質にならなくても大丈夫です。

湿度

休眠中の植物は水やりを控えめにして管理しますが、地上部はほどよい湿度を保つことが大切です。

冬の室内は、エアコンの利用などでかなり乾燥しています。葉がパラパラと散ってしまうのは乾燥によるもの。加湿器で湿度を保つか、霧吹きなどで空気の乾燥を防ぎましょう。
特に湿度を好む植物は、時々霧吹きで葉に水分を与えるのを忘れずに。

肥料

休眠期に当たる観葉植物の一番の課題は、無事冬を越すこと。勢いよく成長する時期ではなく、じっと春が来るのを待っている状態なので、この時期には肥料は与えません。

冬に花が咲くデンドロビウムやポインセチアなども、花は咲いていても株は休眠期に入っています。液体肥料などを与えたくなりますが、肥料は与えないようにしましょう。

一方、シクラメンやセントポーリアは2週間に1回程度、液体肥料を与えます。

観葉植物の種類別・冬越しのコツ

一般的な観葉植物

植物 観葉 屋内 · Pixabayの無料写真 (12269)

冬もきれいな鑑賞状態を保つための最低気温は10℃程度という植物が多いので、リビングなどの室温を10℃~15℃以上に保てる場合は、飾りながら冬を越すことも可能です。マンションか一戸建てか、など住宅の造りや状態によっても変わってきます。

冬越しのためには土を乾かし気味にしたほうがいいのですが、空気が乾燥していると、気付いた時には土がカラカラに乾いていることも。常に室内が暖かい住宅の場合は、土が乾きすぎないように時々チェックしましょう。

■防寒対策

昼間は暖かい室内でも夜間は室温が下がります。
寒さが特に苦手な観葉植物の場合は、室内でさらに保温してあげることも必要。発砲スチロールの箱に入れてビニール袋をかけ簡易温室を作ったり、包装用緩衝材をまいて保温したり、室温に応じて対処してください。

多肉植物

多肉植物 植物 · Pixabayの無料写真 (12271)

多肉植物は生育型によって「冬型」「春秋型」「夏型」があります。生育適温は冬型で5℃~20℃、春秋型で10℃~25℃、夏型で20~30℃程度。もともと寒暖の差が激しい場所や雨が少ない場所など生育環境の厳しい場所で育っているため、昼と夜の温度差にはある程度耐えられます。

生育するための最低気温は3℃~10℃程度なので、5℃程度あれば冬越しできますが、冬型でも寒さに強いわけではありません。霜に当たるとダメになってしまうので、室内の窓辺などで育てましょう。

■水やり

サンセベリアやカランコエ、アロエなど、夏型の多肉植物は冬が休眠期。この時期水やりは特に必要ありません。

エケベリアやセダムなど、春秋型の多肉植物も冬は休眠期にあたります。月に1~2回、土の状態を見て水を与えてください。

リトープスやアエオニウムなど、冬型の多肉植物は冬が生育期。土が完全に乾いたら、午前中に水を与えます。

■肥料
冬型のみ、緩効性化成肥料か液体肥料を与えます。夏型、春秋型は肥料を与えません。

室内で育てる鉢花・冬越しのコツ

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シクラメン

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