2018年8月30日 更新

秋になったら楽しみたい和の植物。どんなものがある?

春・夏は華やかな花に目が奪われますが、秋は和の雰囲気も味わいたいということ、ありませんか?和の花は、お月見などの行事や紅葉にもぴったり。庭植えだけでなく、ミニ盆栽や和の寄せ植えでも楽しみたい和の植物をご紹介します。

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秋は和の雰囲気の植物がおすすめ!

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和の草花を取り入れてみよう

秋の庭を彩る和のイメージがある植物。植えられるのは、灯篭が置いてあるような純和風の庭ばかりではありません。
春の柔らかい色合いや、夏のビビッドな色合いの花にそろそろ飽きてきた…という場合にも、和の植物でぜひガラッと印象を変えてみてはいかがでしょうか。

和風の植物と線の美しいグラス類の寄せ植えを玄関前にひとつ。それだけで、ぐっと季節感あるおしゃれな雰囲気になります。
ミニ盆栽で楽しんでもいいですね。

和の植物がおすすめな理由

古くから日本で育てられていた植物は、日本の気候に合っているため初心者さんでも育てやすいものがたくさん!また、紅葉した木々にも馴染みやすい雰囲気の植物が多く、秋らしい季節感を出しやすいという点でもおすすめです。

和の植物は華やかさという点では物足りないかもしれませんが、和の植物の楚々とした雰囲気って、とても味わい深いもの。自然な風情があるので、ナチュラルな雰囲気の庭にもよく馴染みます。華やかな花の背景に使ってもいいですね。

あまり手をかけなくても育てやすい宿根草が多いので、ぜひ取り入れてみてください。

ホトトギス(杜鵑草)

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ホトトギスは、ユリ科ホトトギス属の多年草。白地に濃い紫色の斑点がはいる花の模様が、ホトトギスという鳥の模様に似ていることから名付けられました。30種ほどの品種のうち、日本に自生するのは約10種。山林などの湿った日陰に生えているため耐陰性があります。
代表的なのは紫色の斑点がある花ですが、白色や黄色の花をつける品種も。いずれも山野草として人気があります。

開花期は8月~9月。花は下の方から何段にも連なるように咲くので、長い期間楽しめます。明るい日陰で育てましょう。

宿根草なので冬に地上部が枯れ、春になると新しい芽を出します。株分けは3月頃。挿し木でも増やせます。アジサイなど低木の足元に植えると豪華な印象。秋の寄せ植えにもおすすめです。

ところで、ユリ科のホトトギスは、ルリタテハの幼虫の大好物。葉を食べられていたら葉の裏をチェックしましょう。トゲトゲのある黒い毛虫が丸まって隠れているので、丸坊主になる前に駆除します。

フジバカマ(藤袴)

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フジバカマは、キク科ヒヨドリバナ属の多年草。中国~日本にかけての東アジア原産の植物で、万葉集では山上憶良の「秋の七草」の歌にも登場し、その後古今集などでも詠われています。
このように、かつては日本の秋の野を彩っていたと考えられますが、環境の変化により、残念ながら純粋なフジバカマは現在、準絶滅危惧種に指定されています。

フジバカマは、ギザギザのある切れ目のある葉が対生し、茎の先に赤紫色の小さな花が房のように固まって咲きます。
日当たりの良いやや湿り気のある場所を好み、地下茎でよく増えるので、どちらかというと増えすぎに注意。鉢植えの場合は根詰まりしやすいので毎年植え替えます。

フジバカマの花自体にはあまり香りはありませんが、乾燥させた茎や葉には香りがあり芳香剤として使われたのだとか。花の咲いた後は、摘み取って乾燥させ香りを楽しむと良いですね。

シュウメイギク(秋明菊)

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すっと伸びた茎の先につくコロンとしたつぼみ、丸みを帯びた花がかわいらしいシュウメイギク。中国や台湾原産のキンポウゲ科アネモネ属の多年草です。花びらのように見える部分は、実は萼片。開花期は9月~11月頃です。

一重咲きの白や薄いピンク色が一般的ですが、他にも華やかなローズ色などがあり、八重咲きの品種はコスモスによく似た花が咲きます。濃い緑色の葉を持ち、和にも洋にも似合う優雅な姿が魅力。

冷涼な気候を好むので、夏は株元に直射日光が当たらない場所に植えましょう。
耐陰性が強く明るい日陰でも育つので、シェードガーデンにもおすすめです。
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