2018年10月18日 更新

イングリッシュガーデンを巡る旅 ~ヒドコート・マナー・ガーデン Vol.3 ~

裕福なアメリカ人、ローレンス・ジョンストンが一代で造りあげた著名なイングリッシュガーデンのひとつであるヒドコート・マナー・ガーデン。世界中のガーデン・ファンが愛してやまないその庭園の魅力とはいったいどのようなものなのでしょうか。今回は庭園の中に存在する数多くの『ROOM』のレポートをお届けします!

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フューシャ・ガーデン

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数多く点在するヒドコート・マナー・ガーデンの『ROOM』の中でも、とても印象に残っているのがフューシャ・ガーデンです。

ひと目見たら忘れられないほど可憐で、また色彩のグラデーションが美しいこの庭は、ジョンストンの庭造りがスタートした時代の1910年ごろに完成したと言われています。
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レンガの壁に囲まれ、垣根で区切られたこの空間は、中央の丸いかたちをした花壇の周りを、さらに4つの花壇が取り囲むようにレイアウトされており、フォーマルなパルテールガーデンとしてデザインされています。
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ここはメープル・ガーデンと同じく花壇が地上と同じ高さになっているのが特徴で、歩きながらフューシャの美しいカラーを堪能できるエリア。

レンガの持つ微妙な色合いとフューシャの赤からピンクのトーンがエレガントにとけ合う、とても優雅でロマンティックな『ROOM』となっています。

プール・ガーデン

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フューシャ・ガーデンから続く場所に造られているのがプール・ガーデンです。今は垣根の壁で囲まれたこの噴水のある場所は、かつては泳ぐためのプールとして使われていました。

ローレンス・ジョンストンとガーデンを通じて友人となった、ヒドコート・マナー・ガーデンのすぐそばにあるキフツゲート・コート・ガーデンズの創造主、ミューア夫人の娘たちがここで遊ぶこともあったそうです。
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このプールはヒドコート・マナー・ガーデンの初期の時代に造られていましたが、1921年にデザインは簡素化され、1930年までに現在見られるようなイルカと少年の噴水が設置されました。

フューシャ・ガーデンとプール・ガーデンを結ぶ入り口にあるのは、鳥のフォルムをしたトピアリー。

2匹の小鳥がささやき合うような風情はとても愛らしく、まるで絵本の中から抜け出てきたようなその姿は、この幻想的なふたつのガーデンを結び付けるのにぴったりでした。

ミセス・ウィンスロップ・ガーデン

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華やかなイエローカラーとさわやかなブルーがミックスされたこのエリアは、ミセス・ウィンスロップ・ガーデンと名付けられています。

ここはジョンストンが母親であるガートルード・ウィンスロップのために造った庭で、彼女が椅子に座って庭を眺めるときに心地良いように、庭園の中でも日当たりの良い、あたたかなエリアに造られています。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi