2018年10月18日 更新

イングリッシュガーデンを巡る旅 ~ヒドコート・マナー・ガーデン Vol.3 ~

裕福なアメリカ人、ローレンス・ジョンストンが一代で造りあげた著名なイングリッシュガーデンのひとつであるヒドコート・マナー・ガーデン。世界中のガーデン・ファンが愛してやまないその庭園の魅力とはいったいどのようなものなのでしょうか。今回は庭園の中に存在する数多くの『ROOM』のレポートをお届けします!

[PR]ご近所さんとはちょっと違う、個性的なお庭用品ならガーデンガーデン♪
 (12495)

庭を取り囲むレンガの壁につる性や背丈のある植物を合わせ、石畳の小道を歩きながら季節の花々を楽しめるレイアウトとなっているオールド・ガーデン。

滞在する季節によって変わる花々を楽しむことができ、またナチュラル感に満ちた植栽で、訪れる人々をノスタルジックな気持ちにさせてくれる場所と言えるでしょう。

ホワイト・ガーデン

 (12498)

ホワイト・ガーデンはその名のとおり季節によって姿を変えるさまざまな白い花と、そしてみずみずしいグリーンのコントラストを楽しめるエリアです。

1910年に完成したというこのエリアは、以前はフロックス・ガーデンと呼ばれていたそう。1915年に撮影された写真から、白や紫、ブルーのフロックスや淡い青系統のパンジーが植えられていたことが分かっています。
 (12500)

このガーデンがいつホワイト・ガーデンと呼ばれるようになったのかは不明とされていますが、なかなかの大きさを持つ庭です。

この場所は垣根で壁を造り、その内部に小さな垣根やトピアリーを用いていることで、『ROOM』の中にさらに『ROOM』があるように見える効果を発揮しています。

このエリアはフォーマルなレイアウトを取りながらも、印象はとても素朴でナチュラルな雰囲気に満ちています。

オールド・ガーデンとともに、ジョンストンが庭造りの初めのころに、どのような庭園を理想として描いたのかを、想像できる場所なのではないでしょうか。

メープル・ガーデン

 (12503)

こちらのエリアは日本のイロハモミジからその名が付いたという、メープル・ガーデンになります。

庭の周囲を垣根で取り囲んだ『ROOM』の中には、レンガで造られた高さのある花壇と、地面と同じ高さに造られた花壇とというレイアウトからできています。
 (12505)

通常の庭よりも低めの視点を意識したこの『ROOM』は、色彩が非常にヴィヴィットなのが特徴的でした。

今でこそイロハモミジは英国の一般家庭の庭でもよく見かける植物となりましたが、ジョンストンの時代には異国情緒たっぷりで、オリエンタルな雰囲気をつくり上げてくれたのではないでしょうか。
 (12507)

今回ヒドコート・マナー・ガーデンに滞在したのは8月で、オレンジ・シルバー・グリーンを使ったあざやかな色彩が特徴でしたが、このエリアはシーズンによって植栽が変わるそう。

春や初夏はどのようなカラーリングになるのかも気になるところで、次回の訪問の楽しみのひとつとなりました。
86 件
[PR]ご近所さんとはちょっと違う、個性的なお庭用品ならガーデンガーデン♪

関連する記事 こんな記事も人気です♪

この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi