2017年7月11日 更新

水耕栽培で、ハーブに挑戦 (レモンバーム)

今まで、ベランダでのガーデニングをやってきましたが、今回は、キッチンなどでも育てられるというハーブ類の栽培に挑戦しました。「トマト」や「きゅうり」などの「実もの」よりは簡単ではないかと・・・。ところが、ところが、いざ始めてみると…。今回はその中のひとつ「レモンバーム」について紹介します。

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<ハーブとしてのレモンバーム>
レモンバームの精油成分はヨーロッパでは昔からよく知られており、強壮作用を発揮する「シトロネラール」などから成り、うつ症の改善、呼吸と脈拍をおだやかにし、血圧を下げるなどの効果があります。さらに、気管支炎やぜんそくにも効果があるといわれています。
<レモンバームの仲間>
変種として、斑入りの「ゴールデンレモンバーム」や葉全体が金色をしているという、その名のとおりの「オールゴールデンレモンバーム」などがあります。
<育成情報>
種まきの時期は4-5月と9月で、ハーブの中では、暑さ寒さにも強く育てやすいと言われています。発芽適温は20-30度、発芽日数は14日(やはり、ハーブは発芽日数が長め)。鉢植え、室内でもよく育ち、明るい日陰の水はけのよい場所を好みます。

今回の結果

(画像:オリジナル) (3912)

種を蒔いたハーブ、一通り芽がでた(5/30)
via (画像:オリジナル)
結局、今回は、「芽だし」までは順調だったのですが・・・。その後、あまり大きく成長することなく、挙句の果てには、水の与えすぎか、逆に枯れてしまいました。

あまりの寂しい結果に、思わずスーパーで食用の「レモンバーム」を購入し、とりあえず水に差してみました(TOP写真)。次はこれ位のものが収穫できるように頑張りたいです。今回の「レモンバーム」を育てるにあたってのポイントは、「地中海風の気候」に環境をそろえるということだったと思われます。そんな点を踏まえて今後についても考えてみました。

ちょっと一息

「レモンバーム」のように「レモン」で始まるハーブも他にいくつかある様です。その名の通り、どれも「レモンのような香り」がするのが特徴です。せっかくなので、ここで少し押さえておきましょう。

1.レモングラス…「レモンバーム」がシソ科の植物なのに対し、こちらはイネ科の植物です。見た目も稲の様な形ですが、その名の通り、「レモンの香り」がします。その香りの正体はレモンバームと同じ「シトラール」という成分ですが、精油で比較すると、レモングラスの方がより多くのシトラールを含んでいます(含有量:レモングラス70-80%、レモンバーム35-45%)。タイ料理のトムヤンクンには欠かせない食材の一つとなっています。

2.レモンバーベナ…こちらは、レモンと同様のリモネンが含まれています。南米原産の低木で、乾燥させた葉の香りが長持ちすることから、ポプリやリース材に向いています。ちなみに、こちらもシトラールを含んでいますが、精油での含有量は15-35%程度です。

今後の展望

今回の失敗から、2パターンを考察しました。ひとつは、「苗を買って育てる」というもので、これは、今後実施したいと思っています。残念ながら、いくつかホームセンターを回ったのですが、「レモンバーム」は見つかりませんでした。食用をスーパーで調達したのもそのためです。

そして、もう一つは、再度「実生」での挑戦をするということです。それは、結局、苗を購入しても育て方が間違っていれば、また、枯らせてしまうことにもなりかねませんので、実生から「地中海風気候」を再現してみようと思ったためです。
ここで、下記写真のようなものを用意し、再チャレンジすることにしました。

新戦略の実生作戦

(画像:オリジナル) (3910)

改良型の種まきシステム
via (画像:オリジナル)
まず、失敗の原因について、考えてみました。確証はありませんが、主な敗因は下記の様な感じだろうと考察しました。
1.ロックウールブロックだと、根から空気が吸えない(根の発達を促進する水耕栽培用のハイポネックスの養液が、ほとんど功を奏さなかったのではないか?)
2.直射日光は、ダメらしい(葉焼けしてしまった!)
3.なかなか大きくならなかった(栄養が足らない?)。種の数が少なすぎる?
こんな作戦会議の結果は…
新戦略(上記写真)について説明します。まず、コンテナ型の箱に半分程度「水で膨らむ土(ココヤシ土)」を入れます。そこにハーブ用の肥料を適量入れます。さらに、もう半分、水で膨らむ土(ココヤシ土)」を入れ種(レモンバーム)を蒔きました。さらに保湿のため、この箱(コンテナ)に付属している蓋をして、萌芽を待ちます。
※「水で6倍に膨らむ土(ココヤシ土)」とは?

園芸メーカ、園芸店オリジナル品として幾種類か販売されています。「ココヤシ」を原料にした吸水性の高い、日本に古来からあるミズゴケのような、軽く運搬も楽な土の代わりを果たす新素材です。「燃えるゴミ」として捨てられるという特徴もあり、ベランダや室内で植物を栽培したい人にはうってつけのものです。

とはいえ、先日、ホームセンターで半値で販売されていました。半年前は、このホームセンターで、デモ用のサンプルを展示するほどの気合の入れようだったのですが・・・。理由は定かでありませんが、今現在(2017年6月)、(すくなくとも、このお店では)あまり人気がないようです。
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この記事を書いたひと

榊 春樹 榊 春樹