2018年1月30日 更新

ばら散策(新宿御苑編)

ガーデニングの花の中でも特に人気の高い「バラ」。新宿御苑を散策して改めて、その種類とバリエーションの多さに圧倒されてしまいました。今回は「独断と偏見」で特に綺麗に咲いていたものを図鑑形式で紹介してみたいと思います。

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新宿御苑のばらについて

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新宿御苑で「ばら」があるのは、一番西側にあたる「フランス式整形庭園」の中の「バラ花壇」です。ここは、まるで、パリのシャンゼリゼ通りを彷彿させるような、プラタナスの並木が美しい一角です。新宿御苑はここ以外にもその中央に位置する「イギリス風形式庭園」、そして「日本庭園」などが組み合わされた明治を代表する近代西洋庭園としても位置付けられています。

プリンセスチチブ 先端のグラデーションが特徴的

プリンセスチチブ

プリンセスチチブ

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花弁がオレンジピンク色のバラです。名前の由来は、秩父宮勢津子貴殿下に捧げられたことに起因します。淵のピンクが変化していくタイプで四季咲きという特徴があります。1971年、イギリスのハークネスによってつくられました。花弁数30-35枚で花径は11cmの中輪です。
※ワンポイント解説:バラの咲く時期について・・・バラには一季咲き(5-6月頃が普通)と四季咲き(いわゆる年中・・・60日周期という説もある)があります。もともとのバラの原種は、一季咲きですが、現在のバラはほとんどが四季咲きです。四季咲きがある理由は、「庚申ばら」と呼ばれる60日周期で花をつける原種のバラがあり、これとの交配によって多くの季節に花をつけるバラが作出されたと言われています。

「パスカリ」 蕾のほのかなピンク色と、開花後の真っ白な花が特徴的

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際立った白色が特徴のバラです。象牙白という色に例えられるそうです。四季咲きで花径10cm、花弁数30程度の八重咲。品種「クイーンエリザベス」から作出されました。1963年、ベルギーのレンズによって作出されました。世界バラ会議で、7番目に「殿堂入り」した品種です。
※ワンポイント解説:バラの「殿堂入り」とは?・・・37か国からなる世界バラ会で3年に一度会議が開かれ、育てやすく美しいバラとして選出された品種。1976年に始まり、今までに16品種が選ばれています。

「ジーナ ロロブリジーダ」 鮮やかな黄色が特徴

ジーナ ロロブリジーダ

ジーナ ロロブリジーダ

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往年のイタリアの名女優から名前をいただいているバラ。インパクトのある黄色が印象的です。四季咲き大輪で花弁数は40枚程度。1988年にフランスで作出されました。樹形が直立性(ブッシュ型)で鉢植えなどにも向いています。花形は半剣弁高芯咲きになります。
※ワンポイント解説:バラの樹形について・・・バラの栽培品種には大きく分けていくつかの樹形があり、それぞれに特徴があります。直立性(ブッシュ型)はつる性との対義語として使われ、形がくずれず誘引がいらないなど、庭植えにも鉢植えに向いているのが直立性(ブッシュ型)、逆に壁などで誘引が必要な反面、自由な形に仕立てられるのが、つる性です。
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この記事を書いたひと

榊 春樹 榊 春樹