2019年2月14日 更新

イングリッシュガーデンを巡る旅 ~ パラム・ハウス&ガーデンズ Vol.2 ~

14世紀からの長い歴史を持ち、3つのファミリーによって引き継がれてきたパラム・ハウス。エリザベス朝時代のエレガントさを保ち続ける邸宅や内部の壮大なコレクションを始め、ガーデンにも見どころがいっぱいです。今回はクラシカルとモダンが美しく融合した、パラム・ハウスの庭園のレポートをお届けします。

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そこに植えられているのは野菜だけではなく、花やリーフを一緒に組み合わせ、大胆でありながら洗練されたカラーリングで、見る人の心を奪わずにはいられないほど圧倒的な景観を作り上げているのです。

高低差のある植物や色彩が異なるものを見事にミックスし、ダイナミックな植栽でひと際印象的だったベジタブル・ガーデン。ヘッドガーデナーのトム・ブラウンの才能にとても感銘を受けたエリアのひとつです。

カッティング・ボーダー

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現在イギリスでブームとなっているのが、庭で花を鑑賞するだけでなく、切り花を育てる場所として造られているカッティング・ガーデンです。

大きな規模の庭でないとなかなかトライすることのできないものですが、広大な敷地を持つパラム・ハウスにはもちろんカッティング・ガーデンがありました。
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しかしこのエリアは流行に合わせたのではなく、クライヴとアリシア・ピアソン夫妻が1948年にパラム・ハウスの一般公開を始めたときに、各部屋にフレッシュな花を飾りたいと思ったのが始まりなんだとか。

そしてパラム・ハウスに滞在したときこのカッティング・ボーダーには、いま大流行のダリアが満開に咲き誇っていました。
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ここ数年、多くのイングリッシュガーデンではダリアを植栽していますが、これほどたくさんの品種が植えられていると圧巻です。あざやかでゴージャスなダリアが咲き乱れている姿は、華やかな色彩に圧倒されてしまいそうなほど。

パラム・ハウスの庭園のカッティング・ボーダーの規模は大きく、見ているだけで元気になれるたくさんのダリアの花たちはこの後も、きっとパラム・ハウスの邸宅の中で美しく周囲を彩っていることでしょう。

ローズ・ガーデン

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とてもゆったりと造られているパラム・ハウスのガーデンの中では、小ぶりなサイズが何とも可愛らしかったのが、ローズ・ガーデンです。

2013年にヘッドガーデナーのトム・ブラウンによって新たにデザインされたというこのエリア。残念ながら滞在したときにはバラのシーズン真っただ中、というわけではなかったのですが、それでもバラたちが優雅に咲いている光景を見ることができました。
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イングリッシュガーデンの中でも人気の高い花であるバラはメインとなることが多く、たくさんの庭園でローズ・ガーデンは大きなサイズで造られています。

その点パラム・ハウスのローズ・ガーデンは、そのコンパクトなサイズから普通の庭にも取り入れることのできるヒントに満ちたエリア。
特に庭の内部にカーブを描いた小道を配置したレイアウトや、他の花との組み合わせは、バラをメインにした庭づくりをしたい方にきっと参考になると思います。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi