2017年8月10日 更新

イングリッシュ・ガーデンを巡る旅~シシングハースト・カースル・ガーデンを訪ねて~ Vol.2

イギリスのみならず、世界各国のガーデニング愛好家が訪れる、シシングハースト・カースル・ガーデン。オープンされた当初からその人気は衰える事はありません。誰しもを魅了するガーデンのレポートをお届けします!

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コテッジガーデンのすぐ横にある、サウスコテッジはハロルドのベッドルームと書斎があり、またヴィタのベッドルームもあり、そのハロルドの書斎から、またヴィタのベッドルームとバスルームからはこのコテッジガーデンを見る事が出来ました。

ハロルドはサウスコテッジから見下ろしたコテッジガーデンの風景が大好きだったそう。
ロンドンでの平日の仕事を終え、シシングハーストに滞在している時は、このサウスコテッジのドア近くにある椅子に座り、静かに庭を眺めていたと言われています。

そのハロルドが腰かけていた椅子はまだサウスコテッジのドアの前に置いてあり、たくさんの来場者の方たちが順番に腰かけていました。

ヴィヴィッドな色彩の植物をふんだんに使ったコテッジガーデンは、常日頃抱いていたコテッジガーデンのイメージを覆すほど。

また難しく思える色の組み合わせが見事で、オレンジや黄色はこのように使うのか、と驚く事も多く、嬉しい発見に満ち溢れたガーデンでした。

ホワイトガーデン

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おそらくシシングハーストで最も有名なのは、ホワイトガーデンなのではないでしょうか。

ここは初め、ヴィタがこよなく愛し集めていたオールドローズが植えられていましたが、その数が増えるにつれ、今のローズガーデンへと移動し、そこへ白をメインとしたガーデンを造る事になります。
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ヴィタはここは「ホワイトガーデン」ではなく、グレー、グリーン、ホワイトのガーデンと言っています。
またこのホワイトガーデンも、ハロルドの造り上げた垣根、壁が素晴らしい効果を発揮しています。

残念ながら滞在した頃はまだ花は満開とはなっていなかったのですが、それでもたくさんの白い花が出迎えてくれました。
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庭のあちらこちらに植えられた、可愛らしい白いアリウムが素晴らしいアクセントとなり、夢の空間にいるような気持にさせてくれます。

植物の葉が持つさまざまなグリーンと、微妙な色彩の違い持つ、数々の白い花たちのコンビネーションが美しく、うっとりとするような眺めでした。
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上の写真に見えるぺルゴラは、かつてヴィタやハロルドが食事をしたり、くつろいだりした場所だそうで、もう少しすれば、ここにはウィステリアが満開になるのだとか。

どれほど素晴らしい景色になるのだろう、と思わずにはいられません。花が満開の季節にここに座って時間を過ごす時間は、ヴィタやハロルドにとっても、きっと特別な時間だったでしょう。
必ずまたその季節に戻って来たいと思わせる、素敵なガーデンでした。

ヴィタの植栽テクニック

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シシングハーストのガーデンは、一色のカラーだけでなく、またさまざまな植物を、ひとつのガーデンだけでなく、複数の庭で、見事に組み合わせたガーデンとして知られています。

そんな素晴らしい植栽のテクニックを持ち、色彩感覚がずば抜けていたヴィタでさえ、ガーデニングの難しいところは、ある植物と、違う他の植物を組み合わせるところだ、と言っています。
それを克服するには、常にガーデンを見渡し、歩き回り、ガーデンの様子をよくチェックする事、そして自分の庭に合わない、あるいは必要でないと感じた植物を取り除く勇気を持つ事、更に庭を客観的に見る事の出来る、冷静な目を持つ事が重要だと伝えています。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi