モンティヴィオット・ハウスの持ち主、カー一族
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スコットランドのボーダーズ・エリアに位置するモンティヴィオット・ハウスの土地は、16世紀からカー一族によって維持されてきています。
カー家は『フロアーズ・カースル・ガーデン』でご紹介した、フロアーズ・カースルの持ち主であるカー家と同じ姓となります。
このカー一族はスコットランドのボーダーズ・エリアでは、古くは12世紀ごろから近隣の土地所有者の名前として、歴史上に頻繁に出て来る姓であり、ふたつの家系の祖先は同じとなります。
カー家は『フロアーズ・カースル・ガーデン』でご紹介した、フロアーズ・カースルの持ち主であるカー家と同じ姓となります。
このカー一族はスコットランドのボーダーズ・エリアでは、古くは12世紀ごろから近隣の土地所有者の名前として、歴史上に頻繁に出て来る姓であり、ふたつの家系の祖先は同じとなります。
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16世紀にカー家がモンティヴィオット・ハウスの土地を手にするまでは、この場所は教会の持ち物であり、古い礼拝堂と埋葬地の跡が、森林の中にまだ残っているそうです。
マーク・カーが、かつてスコットランドのエディンバラやグラスゴーなども含むローランド地域である州であった、ロージアンの第1伯爵となったのは1606年のことでした。
彼の息子であるロージアン第2伯爵であるロバート・カーには息子がおらず、娘のアン・カーに爵位が継承され、彼女の息子であるウィリアム・カーが1631年にその爵位を引き継ぎます。
ウィリアム・カーは、実際にはロージアン第3伯爵となりますが、新世代・第1伯爵と呼ばれており、その後の伯爵はすべて新世代の番号で数えられています。
マーク・カーが、かつてスコットランドのエディンバラやグラスゴーなども含むローランド地域である州であった、ロージアンの第1伯爵となったのは1606年のことでした。
彼の息子であるロージアン第2伯爵であるロバート・カーには息子がおらず、娘のアン・カーに爵位が継承され、彼女の息子であるウィリアム・カーが1631年にその爵位を引き継ぎます。
ウィリアム・カーは、実際にはロージアン第3伯爵となりますが、新世代・第1伯爵と呼ばれており、その後の伯爵はすべて新世代の番号で数えられています。
その後1701年に、カー家の第4伯爵であるロバート・カーは侯爵の位を得て、ロージアン第1侯爵となりました。
そのロバート・カーが、この場所に釣りをするための小さなロッジを建てたことが、モンティヴィオット・ハウスの始まりと言われています。
その後、第7侯爵であるジョン・ウィリアム・ロバート・カーは1832年、バッキンガム宮殿の最終建築に携わり、またウィンザー城やハンプトンコート宮殿の修復など、国の最も重要な建造物を多く手掛けていた、芸術家であり建築家として著名なエドワード・ブロアに依頼し、それまでのパラディアン・スタイルであったヴィラを大幅に改装しています。
また、第9侯爵であるションバーグ・カーは芸術的な才能に恵まれ、優れた森林管理者でもありガーデナーでもあったそうで、彼の時代にモンティヴィオット・ハウスの庭園の基礎が作られています。
そのロバート・カーが、この場所に釣りをするための小さなロッジを建てたことが、モンティヴィオット・ハウスの始まりと言われています。
その後、第7侯爵であるジョン・ウィリアム・ロバート・カーは1832年、バッキンガム宮殿の最終建築に携わり、またウィンザー城やハンプトンコート宮殿の修復など、国の最も重要な建造物を多く手掛けていた、芸術家であり建築家として著名なエドワード・ブロアに依頼し、それまでのパラディアン・スタイルであったヴィラを大幅に改装しています。
また、第9侯爵であるションバーグ・カーは芸術的な才能に恵まれ、優れた森林管理者でもありガーデナーでもあったそうで、彼の時代にモンティヴィオット・ハウスの庭園の基礎が作られています。
1962年、第12侯爵であるピーター・フランシス・ウォルター・カーは、自身の従弟であるションバーグ・スコット・カーにモンティヴィオット・ハウスのデザインの修復を依頼し、邸宅の改装が行われました。
また、同じ時代には有名なガーデン・デザイナー、パーシー・ケインのデザインによる、庭園の修復も行われています。
さらに現在の持ち主である第13侯爵マイケル・アンドリュー・フォスター・ジュード・カーとその夫人ジェーンにより、今もなお庭や邸宅の改装や改良は続けられています。
また、同じ時代には有名なガーデン・デザイナー、パーシー・ケインのデザインによる、庭園の修復も行われています。
さらに現在の持ち主である第13侯爵マイケル・アンドリュー・フォスター・ジュード・カーとその夫人ジェーンにより、今もなお庭や邸宅の改装や改良は続けられています。
モンティヴィオット・ハウスのガーデン
モンティヴィオット・ハウスのガーデンは、ジャコビアンスタイルの美しい邸宅の周りからスタートしており、また30エーカーという広大な敷地を散策するには、かなりの時間が必要となります。
ひとつの庭から次の庭へ移動する時も、時間がかかる場合がありますから、滞在の際には時間に余裕を持って予定を組むのをおすすめします。
モンティヴィオット・ハウスの庭園で最初に目に入るのは、邸宅のすぐ前に位置されているハーブ・ガーデン。こちらは第9侯爵であるションバーグ・カーによって作られたそうです。
ひとつの庭から次の庭へ移動する時も、時間がかかる場合がありますから、滞在の際には時間に余裕を持って予定を組むのをおすすめします。
モンティヴィオット・ハウスの庭園で最初に目に入るのは、邸宅のすぐ前に位置されているハーブ・ガーデン。こちらは第9侯爵であるションバーグ・カーによって作られたそうです。
なお、モンティヴィオット・ハウスのガーデンの大きな特徴は、敷地内に流れている、ツィード川支流であるティヴィオット川をよく見渡せるためにか、邸宅は高い立地に建てられており、庭園は川に向かった方面に、傾斜を利用して作られていることにあります。
そのため庭園を散策するには、ゆるやかな傾斜を描いた庭園を、下へ降りていくように設計されており、その傾斜を上手く活用したレイアウトが、庭にドラマティックな景観を生み出しているのです。