原産地の気候に着目しよう!
今まで「水耕栽培」を中心にやってきた野菜達は、たとえ、原産が日本でなくても、様々な改良を経て、当然、「日本」で栽培されることを前提につくられたものでした。しかし今回挑戦している一連の「ハーブ」達は、どうもちょっと趣が違うようです。
具体的に言うと、もともと、「ハーブ」の文化は、ヨーロッパ主体のものです。一部、東アジアを含む日本の「シソ」類などもありますが、それ以外のものが多数派を占めます。つまり、その土地土地の気候にあった育て方をすることが大切になります。そこで、原産地を大きく区分けすると
1.東アジア、日本
2.東南アジア、中米
3.地中海沿岸
4.ヨーロッパ中緯度
に分類できます。
1.東アジア、日本
2.東南アジア、中米
3.地中海沿岸
4.ヨーロッパ中緯度
に分類できます。
今回取り上げている「バジル」の原産地は、2.の東南アジア、中米の地域に相当しますので、この地域の気候についてもう少し見てみましょう。「東南アジア」はシンガポールを中心とする熱帯雨林の気候です。同様に中米ではパナマなど同緯度の南北アメリカ大陸の間を指しています。一年中温暖で多湿なのが特徴で、日本での栽培の場合、秋からの防寒(過湿も?)が必要になります。
バジルの基本事項
<特徴>
皆さん、よくご存じスパゲッティやサラダ特にトマトやチーズと相性がよくイタリア料理に欠かせない人気のハーブです。シソ科の植物でビタミンやミネラルを豊富に含み、特にベータカロチンはほうれん草の約1.5倍も含まれています。
<育成情報>
発芽までの日数は5-10日(ハーブとしては、比較的早いほう)、発芽温度(地温)は20-25度、生育適温は同じく20-25度で、これも日本での育成は育てやすい温度だと思われます。種まきは一年中高温多湿な熱帯雨林の特徴から、高山や東北、北海道などの寒地、寒冷地では5-6月、本州南半分では4月中旬-6月、四国九州などの暖地では4月上旬-6月が奨励されています。
皆さん、よくご存じスパゲッティやサラダ特にトマトやチーズと相性がよくイタリア料理に欠かせない人気のハーブです。シソ科の植物でビタミンやミネラルを豊富に含み、特にベータカロチンはほうれん草の約1.5倍も含まれています。
<育成情報>
発芽までの日数は5-10日(ハーブとしては、比較的早いほう)、発芽温度(地温)は20-25度、生育適温は同じく20-25度で、これも日本での育成は育てやすい温度だと思われます。種まきは一年中高温多湿な熱帯雨林の特徴から、高山や東北、北海道などの寒地、寒冷地では5-6月、本州南半分では4月中旬-6月、四国九州などの暖地では4月上旬-6月が奨励されています。
<バジルの種類>
・レモンバジル…バジル(スイートバジル)の変種で、バジル風味のあとに柑橘系の香りが漂うという特徴があります。スイートバジルに対して、レシピはあまり多くありませんが、鶏肉との相性がいいと言われています
・シナモンバジル…メキシコで育成されたバジルの変種で、その名の通りシナモンの香りがします。クッキーなどのお菓子に使われています。また日本の暑さにも耐えられるため、日本での栽培には向いているかもしれません。
・レモンバジル…バジル(スイートバジル)の変種で、バジル風味のあとに柑橘系の香りが漂うという特徴があります。スイートバジルに対して、レシピはあまり多くありませんが、鶏肉との相性がいいと言われています
・シナモンバジル…メキシコで育成されたバジルの変種で、その名の通りシナモンの香りがします。クッキーなどのお菓子に使われています。また日本の暑さにも耐えられるため、日本での栽培には向いているかもしれません。
<たねまき>
ポットで苗を育てる場合、本葉4-5枚頃植え付けます。直まきの場合は、1㎡あたり苦土石灰100g,完熟堆肥2kgと有機配合肥料80gを施し、20-30cm間隔で2-3粒ずつ点まきにします。好光性なので、覆土はごく薄くすることがポイントです。
ポットで苗を育てる場合、本葉4-5枚頃植え付けます。直まきの場合は、1㎡あたり苦土石灰100g,完熟堆肥2kgと有機配合肥料80gを施し、20-30cm間隔で2-3粒ずつ点まきにします。好光性なので、覆土はごく薄くすることがポイントです。
<栽培のポイント>
乾燥を嫌う傾向があるので、水遣りに注意して、生長に応じて追肥を行います。本葉10枚程度になったら、芯をつんで脇柄を伸ばし、花穂がでたらはやめにつんで葉が多く出てくるよう調整します。利用方法としては、大きな葉からつみとります。乾燥させて使う場合は、花が咲き始めるころかりとり、陰干しします。
乾燥を嫌う傾向があるので、水遣りに注意して、生長に応じて追肥を行います。本葉10枚程度になったら、芯をつんで脇柄を伸ばし、花穂がでたらはやめにつんで葉が多く出てくるよう調整します。利用方法としては、大きな葉からつみとります。乾燥させて使う場合は、花が咲き始めるころかりとり、陰干しします。
結果と今後の展望
結局、今回は、「芽だし」までは順調だったのですが・・・。その後、あまり大きく成長することなく、挙句の果てには、直射日光を当てたのが悪かったらしく、葉焼けを起こしてしまい、TOPの写真の「バジル」は瀕死状態になってしまいました。
あまりの寂しい結果に、思わずスーパーで食用の「バジル」を購入しました(写真)。次はこれ位のものが収穫できるように頑張りたいです。
あまりの寂しい結果に、思わずスーパーで食用の「バジル」を購入しました(写真)。次はこれ位のものが収穫できるように頑張りたいです。
今回のバジルを育てるにあたってのポイントは、「東南アジアのシンガポールを中心とする熱帯雨林の気候」に環境をそろえるということ、という結論に至り、2パターンを考察しました。ひとつは、「苗を買って育てる」というもので、これは、今後実施したいと思っています。そして、もう一つは、再度「実生」での挑戦をするということです。ここで、下記写真のようなものを用意し、再チャレンジすることにしました。