2017年7月24日 更新

イングリッシュ・ガーデンを巡る旅~シシングハースト・カースル・ガーデンを訪ねて~ Vol.1

世界中からガーデニングファンが訪れる、シシングハースト・カースル・ガーデン。ガーデニングに多大な影響を与え、またイギリスで最も愛されている庭とも言われています。ヴィタとハロルドが30年の年月をかけて造り上げたガーデンの歴史、その魅力をレポートします!

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ガーデナーにとっては植物を植える際、周囲にはスペースを取って植えなくてはならない、というセオリーがありますから、シシングハーストの植栽を見ると、植え込みすぎてはいないか?という不安に感じる部分もあるのですが…
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全体の構図を見ると、決して窮屈さを感じることなく、それどころか植物の美しい配置バランスに圧倒されるほどなのです。

色彩豊かなロマンティックなヴィタの植栽を生かすのは、ハロルドが入念に計画し、設計した壁や垣根、芝生になります。

ハロルドはシシングハーストを幾つかのROOMと呼ばれるエリアに分け、そこに壁、垣根を有効に使い、ひとつずつがプライベートな空間を持つ場所へと造り上げています。
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ハロルドは『イギリスの芝生は私たちのガーデンの基本となっている』と書き残しており、『ガーデンデザイナーたちは、素晴らしいイングリッシュガーデンの基礎となるのは、水、木々、垣根と芝生、という事に気付くべきだ』とも伝えています。
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現在でもシシングハーストの芝生の美しさは目を見張るものがあり、全ての芝生は週に一度刈り取られているそうです。

刈り取る長さは7/8インチ(約2.3センチ)と決まっており、美しい交差模様の刈り取りは、しっかりとしたパターンを維持するために方向が決まっているのだそう。
芝生が庭の中で、花や植物の美しさ、建物との絶妙なバランスを惹き立てているのが分かります。

今もなお、人々を魅了してやまないシシングハースト・カースル・ガーデン

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ヴィタとハロルドが類まれなる創造力と情熱を持って造り上げた庭、シシングハースト・カースル・ガーデン。

ヴィタがシシングハーストに恋に落ちてから、既に90年近い年月が流れていますが、今もなお、訪れる人々を魅了せずにはいられないガーデンです。

次回はシシングハースト・カースル・ガーデンのテーマやテクニックなどのレポートをお届けします。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi