2017年12月1日 更新

スコットランドでガーデンを楽しもう!~ポートモア・ガーデンズ Vol.1~

スコットランドのボーダーズエリアには、おすすめしたいガーデンがたくさんありますが、その中でも今年一番のお気に入りとも言えるガーデンに出会えました。個人の庭とは思えないほど、非常に完成度の高いポートモア・ガーデンズのレポートをお届けします!

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イギリス、ウェールズのオープンガーデン

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日本でも近年では自宅の庭を一般に公開するオープンガーデンが行われていますが、ガーデニング愛好家の多い英国では、オープンガーデンは長い歴史を持っています。

最もよく知られているのは、ナショナル・ガーデン・スキーム(NGS)で、設立は1927年と今年で90年の歴史を誇る慈善事業団体です。

最初の年には609の庭園が一般公開され、1931年には1000を超えるガーデンがオープンし、2017年には3700ほどのガーデンが公開されました。

ナショナル・ガーデン・スキームによるオープンガーデンの情報は、毎年本となって販売され、カバーに黄色い色が使われていることから、イエローブックと呼ばれています。

スコットランドのオープンガーデン

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ナショナル・ガーデン・スキームによって公開されているガーデンはイギリス、そしてウェールズになりますが、スコットランドでも同様の、ナショナル・ガーデン・スキームの姉妹慈善団体が存在します。

名称はスコットランズ・ガーデンズ(Scotland's Gardens)。設立はナショナル・ガーデン・スキームより4年遅い1931年となり、エディンバラを拠点とした園芸慈善団体です。

庭を公開した際に得た収入は、60%がスコットランズ・ガーデンズが選んだ4つの慈善団体に寄付され、残りの40%は庭の所有者が選んだ慈善団体に贈られています。

スコットランドのオープンガーデンの情報もやはり本になっていて、こちらはイエローとグリーンのカラーでまとめられています。
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イギリス、ウェールズ、そしてスコットランドとともにいずれかの団体に属し、自身の庭をオープンガーデンとして一般公開したい場合には、それぞれのチームが庭を来訪し、オープンガーデンとしての資格があるかどうかをしっかりとジャッジするそうです。

実際にはどのような厳しい?判断があるのか分からないのですが、このオープンガーデンに参加出来るのは、見ごたえのあるガーデンであるという証でもあり、ガーデナーにとっては非常に名誉な事だと言えるでしょう。

今回滞在したポートモア・ガーデンズも、スコットランズ・ガーデンズに登録しているガーデンのひとつとなります。

個人の庭とは思えないほどのスケールとセンス抜群のレイアウト、丁寧に手入れされた植物たち、そして鮮やかな色彩を放つ素晴らしいカラーリングで、今年一番とも言えるガーデン滞在になりました!

ポートモア・ガーデンズ

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ポートモア・ガーデンズは一般の地図にも載っている観光地となった他の庭園と違い、個人の庭を決められた日にちだけ公開しているガーデンなので、門の前に『Garden Open』と書かれた小さなサインに最初は気付かず、通り越してしまいました。

門からはかつて門衛小屋と呼ばれていた、ゲートの開け閉めを行う使用人が住んでいた住居であった建物しか見えず、本当にここで良いのか悩んでしまったほど。

ちなみにこの門衛小屋、最近では邸宅の使用人が住むのではなく、賃貸にしたり、この住居だけを販売するケースも多くなっています。
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ポートモア・ガーデンズのオープン期間は僅か2か月間。
それも週に1回だけという事もあり、非常に人気の高いガーデンだったようで、入り口でウロウロしている間に他の来場者の方たちも現れ、その後を付いて行きました。

スコットランドのガーデンは、イギリスのガーデンに比べても来場者の数が少なく、いつもあまり人のいない、静かな中で庭園を散策出来るのが大きな魅力なのですが、このポートモア・ガーデンズは今まで行ったスコットランドのガーデンでは、一番来場者が多かったのが印象的でした。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi