2018年4月23日 更新

イングリッシュガーデンから学ぶ、基本テクニック ~ ディスプレイ編 ~

ガーデニングは植物を植え、その成長する姿を鑑賞するだけでなく、雑貨などを取り入れてディスプレイを楽しめるところも大きなポイントです。今回はガーデナーであればいつも使う必須アイテムである植木鉢を使って、庭でどうディスプレイするのかを、実際のイングリッシュガーデンをもとにご紹介します。

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そしてこちらは同じくパシュリー・マナー・ガーデンの温室内ですが、こちらは1段のシェルフを使い、棚と床に植木鉢をディスプレイしたもの。

これらを見ても分かるように、棚の横幅や高さのサイズ、また置く植木鉢の数や花の種類で雰囲気は大きく変わります。

自宅の庭で、設置する場所に合わせて棚のサイズを選び、またシェルフの素材も庭の雰囲気に合ったものを選びましょう。シェルフを使うのは最も簡単で、誰でもすぐに庭に取り入れることのできる植木鉢のディスプレイ法です。

3.個性的な植木鉢を選んでみる

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植木鉢とひと口に言っても、そのデザインは多種多様に富んでいます。もちろん植物を育てるのが第一目的となりますが、ディスプレイとしても活用するのであれば、個性的な植木鉢を選んで、インパクトのある庭のシーンづくりに利用してみてはいかがでしょう。
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上の写真はシシングハースト・カースル・ガーデンになります。脚部は細く、高さのあるデザインで、ひと目見たら忘れられないほどの存在感で、強い印象を与えています。

これはシシングハースト・カースル・ガーデンを造り上げたヴィタ・サックヴィル=ウェストが、荒れ果てたシシングハーストに越して来た際に、家の中に取り残されていた多くのがらくたの中から見つけたものだそうです。
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こちらは植木鉢として使われているトップの部分は桶、もしくはシンクとして使われていたものであり、脚部は家のレンガの壁に合わせて作られたのでしょう。

装飾過多のものや、最新のきらびやかなものを嫌い、古く歴史あるものを好んでいたヴィタは、かつて使われていた桶やシンクはガーデン用のコンテナとして非常に有益であると書き残しています。
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ヴィタに限らず、英国の人々は古いものを活用するのが上手です。よく家庭のガーデンで見かけるのが、使わなくなった古いバスタブやシンクを植木鉢に再利用する方法。

ガーデンの中では新たに植木鉢に生まれ変わったバスタブやシンクが素敵なフォーカルポイントとなり、庭に味わい深い風情を生み出しているのです。
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また、スコットランドのガーデンでよく見かけるのが、ウィスキーの樽を再利用して植木鉢にしたものです。そのまま使って高さを強調し、庭に高低差を生み出したり、半分に切ったりとさまざまな使い方をしています。

樽は木で作られているので、そのナチュラルな質感はガーデンにはぴったり。花との相性もとても良く、樽を植木鉢に活用している庭は素朴な雰囲気に満ちあふれていて、個性のある庭づくりに役立っているのが分かります。
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一般の家庭ではなかなか古い桶やシンクを見つけることは難しいと思いますが、コンテナに脚部を付けたり、植木鉢を高さのある台の上などに置いて、オリジナルな庭づくりに生かしてみてはどうでしょう。

あるいはヴィタのように、使われなくなった古いアイテムを再利用して、オリジナルな植木鉢を作ってみるのも素敵です。それは世界にひとつだけの植木鉢であり、庭を美しく彩ってくれるに違いありません。

個性的な植木鉢はその人のセンスを表すものであり、また自分で作り上げる庭にきっと役立ってくれるでしょう。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi