2017年7月11日 更新

種からハーブを育てよう(チャイブ)

「葉もの」が中心のものが多いハーブの中で、チャイブはその可憐な「花」も見るだけではなく、食べて楽しむことが出来ます。もちろん、苗木を買って増やすなどでも、十分楽しめますが、「種から」育ててみると、その特性をよりよく知ることも出来るため、楽しさも倍増しますよ~。

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「ハーブ」の基本事項と「チャイブ」について

ハーブ(タイム:ゴールデンクイーンタイム)

ハーブ(タイム:ゴールデンクイーンタイム)

ハーブで、タイムの仲間、ゴールデンクイーンタイム。部屋の中に置くと柑橘系の甘い香りが部屋中に漂います。
via (画像:オリジナル)
もともと、「ハーブ」の文化は、ヨーロッパ主体のものです。日本で栽培される野菜やお米などは、何十年、あるいは百年以上もかけて味だけでなく、日本の自然環境や風土、栽培しやすさなど、改良に改良を重ねたものがほとんどです。たとえば、ホームセンターや種のカタログを見れば、一種類の野菜でも、数種どころか数十種類にも及ぶ種類が出回っていることに驚かされます。

ところが、近年、人気のある「ハーブ」の場合、野菜などの様に日本向けに改良されたものというのは、ほとんど見かけません。一部、東アジアを含む日本の「シソ」類などもありますが、外国勢という意味で、それ以外のものが多数派を占めます。

簡単に栽培できると思っていましたが、実は、かなり色々なところで、栽培に失敗してしまいました。つまり野菜と比べ「ハーブ」は、その土地土地の気候にあった育て方をしないと、思うように育ちません。まずは、そういう観点から調べていきましょう。
(画像:オリジナル) (4130)

左からバジル、タイム、レモンバーム
via (画像:オリジナル)
そこで、これら「ハーブ」を原産地を大きく区分けすると

1.東アジア、日本
2.東南アジア、中米
3.地中海沿岸
4.ヨーロッパ中緯度

の4つに分類できます。
今回取り上げている「チャイブ」の原産地は、イギリスなどの 4.ヨーロッパ中緯度に属します。この地方の気候は、偏西風の影響で、3.地中海沿岸にも似ていますが、より緯度が高いため夏は涼しく、冬は日本の様に寒くなるため、夏の管理が難しくなると思われます。また、冬は地中海沿岸のものよりは寒さに強い傾向があるため、越冬は地中海沿岸が原産のものよりは管理しやすいようです。

また外国から輸入されたような日本の穀物類も一部そうですが、土壌が酸性だと育ちにくい特徴があるようです。

以上を踏まえ、日本の地(しかもベランダ)で、この「チャイブ」を育てる場合、「土壌を酸性にしないこと」「(日本特有の)夏の蒸し暑さでの高温多湿を避けること」などがコツになると思われます。

「チャイブ」についての基本事項

(画像)オリジナル (4100)

恐る恐る芽を出したという感じ(まぁ、逆にそれが可愛いとも言えるが・・・)(6/27)
via (画像)オリジナル
<特徴>
ユリ科ネギ属の植物で和名は「エゾネギ」。日本のアサツキと近似種です。花も鑑賞できるハーブで、盛夏と冬以外は、その沢山の葉を収穫することができます。ネギやアサツキに比べ、香りもマイルドなため、サラダ、オムレツ、サンドイッチなど生のままでも様々な料理に利用できます。
<歴史>
チャイブは、ハーブの中でも、中国などでは、数千年も前から食用とされていた記録が残っているそうです。ヨーロッパでは、13世紀ころに、世界的旅行家で、「東方見聞録」の著者、マルコポーロが持ち込んだと言われています。
<種まきについて>
まず、チャイブの発芽までの日数は7-12日。ハーブ類は、野菜類と違い、発芽まで3週間もかかるものなどあり、どちらかというと平均的な長さだと思います。発芽適温は20度前後。こちらは、やや低めといった感じです。生育適温は15-20度で、やはり低めです。日本の夏なら30度を超えるのが一般的なので、「夏場は涼しい所」での管理が必須なようです。

その条件から、種蒔きの適期は、寒地、寒冷地(北海道から東北と山岳)は4月上旬から5月いっぱい。温暖地(関東以南)では、ほぼ同じの4月上旬から5月中旬頃、さらに暖地(山間部を除く四国、九州)では若干早まり、3月下旬から5月上旬まで可能です。室内に取り込むことも視野に入れた『ベランダガ-ディニング』だとほぼ、一年中栽培も可能だと思われます。
種まきは、ピートパンなどの種まきポットでの栽培が奨励されています。用土を入れた箱などに種が重ならないように蒔き、十分隠れる土を掛けます。発芽するまで乾燥させないように管理し、発芽後は込み合うところを順次間引いて5cm前後の長さの所を4-5本まとめ、ポットなどに植え替えます。
<栽培のポイント>
花壇に蒔く場合、日当たりと水はけのよい場所を選びます。1平方メートルあたり、熟堆肥2kgと有機配合肥料100g、苦土石灰100gを施し、土壌を整えます。苗の草丈が10cm位になったら、20cmの株間で植えつけます。生育に併せて植え替えを楽しむことも可能です。追肥は月一回程度、収穫時は、地際よりの収穫が可能です。

「チャイブ」の種を蒔いてみよう!

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種とコンテナボックス形の箱、そして肥料。
via (画像:オリジナル)
前回、他のハーブの栽培にあたり、「芽だし、根だし」に、ロックウールブロック(※)を使う方法を実践しました。「芽だし、根だし」自体は、大成功だったのですが、その後の管理がなかなかうまくいかず、結局、枯らせてしまいました。原因はいくつか考えられますが、おそらく、一番大きいのは、「水分調整」だったと思われます。なので、今回はこれを使わない方法を試してみました。

※ロックウールブロックを使った方法(発芽、発根)…大和プラスチック(株)製のロックウールブロックという種まき、挿し木用の立方体の素材(高炉スラグと数種の岩石を高温で焼き、綿状にしたもの)です。サイズがいくつかあるのですが、3X3X3cmの一番小さいサイズのものを使用に種を蒔きます。

その一区画がこの大きさに近い蓋つきのプラスチックケース(100円ショップで購入)に入れ、水をひたひたに入れます。そして、クローゼットなどの真っ暗なところに置くと、種袋のパッケージにある「発芽日数」で、ほとんどのものは、発芽します(ハーブの場合は、好光性のものも多いので半日陰)・・・今回は、この方法はつかいませんでした。
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この記事を書いたひと

榊 春樹 榊 春樹