2018年11月16日 更新

イングリッシュガーデンを巡る旅 ~ キフツゲート・コート・ガーデンズ Vol.2 ~

一族の女性3代に渡り引き継がれてきた、英国内でも著名な庭園であるキフツゲート・コート・ガーデンズ。美しく洗練された庭と優雅な邸宅は、訪れる人々を惹き付けて止みません。今回はこの魅力あふれるキフツゲート・コート・ガーデンズの庭園の魅力をご紹介します。

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このホワイト・サンク・ガーデンはその名のとおり、ガーデンの部分の土地が沈んで(サンク)いる形状をしています。

その後アン・チェンバーズの時代に、邸宅に近い部分に1トンのあら砂を加え、乾燥に強い品種を植えたそう。そしてここはピンクのグラデーションカラーをメインとした植栽が特徴的です。
今回キフツゲート・コート・ガーデンズの数多くのエリアの中で、最もお気に入りとなったのが、このホワイト・サンク・ガーデンの邸宅寄りの場所でした。
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さまざまなピンクの色彩を中心に、淡いトーンを使った繊細なカラーリングが非常に印象的で、植物と建物とのコンビネーションがまたとても美しく、しばしうっとりと見惚れてしまうほど。このエリアはどこを見ても色あざやかで、心に刻まれるシーンが広がっていました。

女性らしい植栽とカラーリングと呼ばれるキフツゲート・コート・ガーデンズですが、その言葉をもっとも感じられたのは、このエリアだったかもしれません。

ウォーター・ガーデン

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3世代の女性たちによって継承されたキフツゲート・コート・ガーデンズですが、それぞれのオーナーの手によって、その時代にあった特徴を残しています。

このウォーター・ガーデンは、3代目のオーナーであるアン・チェンバーズがかつて1930年代、ヘザー・ミューアの時代に建てられたテニスコートだった場所に、新たに建設されたものとなります。
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彫刻家のサイモン・アリソンによって建設されたモダンで洗練された噴水のあるウォーター・ガーデンは、静寂さの中に清涼感をもたらしたもの。

滞在した日はとても天候に恵まれて汗ばむような気温でしたが、水の流れと風の気配を感じさせる、すがすがしい雰囲気に満ちあふれたこの場所にいると、心身ともにリラックスすることができました。

イエロー・ボーダー

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ウォーター・ガーデンへの行く途中、ローズ・ボーダーと隣同士の位置にあるのがイエロー・ボーダーです。ここは黄色、オレンジ、そしてブルーの花を植栽しているボーダーで、英国では多くの庭園で見られるホットカラーの植栽に、ブルーを足したところが特徴的です。

これと同じカラーリングはヒドコート・マナー・ガーデンでも見られたのですが、キフツゲート・コート・ガーデンズの植栽はやはりここもやわらかな印象のものを選び、色彩もフェミニンな雰囲気に仕上げています。
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イングリッシュガーデンに滞在した際にカラーリングで驚かされるのが、黄色と青という反対色を本当に見事に使いこなしているところです。

反対色を使って庭にアクセントを入れる、メリハリの利いたカラーリングというよりも、存在感がありながらも共存する花を用いて、どちらの色の花も反発させることなく馴染ませているのです。

このエリアは季節によって咲く花が変わるらしいので、違うシーズンもぜひ見てみたいと思わせる場所でした。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi