2017年3月22日 更新

LEDライト(室内照明)での栽培にトライ!

室内のインテリア用としてLEDライト(室内照明)での栽培を実験してみました。

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今回は、観葉を主目的としているため、葉の形が繊細でかつ、特徴的で「観葉に向く」と判断し、「ニンジン」で、やってみました。ここで、栽培の基本について押さえておきましょう。今回は「時なし五寸」という、春まき、夏まきに適するという栽培品種を使ってみました。

理由は、当然室内栽培ですので、まず、いわゆる季節を選ばないもの(時なし)、で、今回は、収穫して食べるのが目的ではなく、鑑賞用、つまり観葉植物として育てるつもりなので、小柄(五寸)なものをチョイスしてみました。

<発芽までの日数>
5-14日。結構幅があります。ということは、冬場(今回のパターン)だと日数が掛かると考えた方がいいようです(過去にニンジンではありませんでしたが、2週間、芽が出なかったので捨ててしまったものがありました。落ち着いて行動しましょう)。

<地温の発芽適温>
15-25度。小松菜(20-30度)などと比べると、ニンジンの方が低めのようです。芽が出るのに時間が掛かるが、比較的低い温度(地温)でも発芽するということを指しています。

<生育適温>
20度前後。こちらも低めです。まき時の表を見ると、寒冷地で4-5月、収穫が8-10月となっていますが、温暖地では、蒔き時が1-3月(トンネルあり)収穫が5月下旬-7月初め、暖地に至っては、蒔き時が8-9月と、11-1月、収穫が11-6月となっていて、収穫期が夏の暑い時期を避けている様に設定されているようです。

通常の育て方(地植え)を見てみよう!

<ほかの鉢(ナスとカブ)も添えてみた>

<ほかの鉢(ナスとカブ)も添えてみた>

空き容器に入れたナスとカブも並べてみた。逆にオシャレでなくて、貧乏臭くなってしまい、やめた(笑い)。
一般的「時なし五寸」の育て方(種袋の説明書より編集抜粋)

<種まき>
1m幅の畝に条間20cm(つまり、4ライン作るということ)で筋蒔きし、薄く覆土。発芽までは十分に水を与えます。発芽後は、間引きを実施しつつ、本葉5-6枚で株幅10cmにします。

<栽培管理>
1 平方メートルあたり、苦土石灰 100g(酸性を嫌うということ) 、完熟たい肥 2kg と有機配合肥料100g を施します。最終間引き後と、種まき80-85日ごろ、追肥を行うのがポイントです。

<収穫>
種まき後、110-120日で収穫可能です。目安は重さ 200gです。注意点として、熱い時期は、取り遅れると根が割れやすくなります(だから夏の暑い時期を収穫期にしないように「蒔き時」を調整しているということらしい・・・)。

光源(LED、その他)について考えてみましょう

<LEDの菜園(ニンジン)遠景>

<LEDの菜園(ニンジン)遠景>

植物栽培の光源は、LEDが鉄則・・・と思っていたのですが、調べてみると、必ずしも、そうではないようです。園芸用としては主に「電球タイプ」「蛍光灯タイプ」「LED」と3種類あり、それぞれ特徴があります。

<電球タイプ>
3種の中で最も強い光を得ることができます。成長期用と開花期用があり、その名のとおり、使い分けができるようです。強い光量を得られることから、オールマイティに様々な植物育成に対応できますが、発熱も多く、火災等も配慮が必要と思われます。また、超低消費電力なLEDと比べると、電気代も掛かります(倍位)。発熱防止用にファンの設置?なども必要となり、あまり、室内ガーデニングには向かず、本格的なプロ向けです。

<蛍光灯>
優しい光を放つため、飲食店などで人気があります。ただし、強い光量は得にくく、葉物野菜やハーブ類までが栽培の限界と言われています。つまり、トマトや苺、ナスなどは、花を咲かせるところまでの補助的な使い方に限定されます。

<LED>
上記2種の特徴からもわかるとおり、室内で菜根類を育てるのには、このLEDが最適といえます。発熱がほとんどなく、夜間、無人でも使用可能ですし、光量は申し分ないとまではいきませんが、そこそこ得られます。コスト面、安全面などから、植物工場でもこのLEDライトがよく使われています。ただし、欠点として、

まとめ

LEDを始めとする人工的な光による栽培は、日々進化しており、LED以外でも育てるやり方が(プロ向けのものがほとんどですが)自分の想像以上に多く出回っていることに驚きました。予想はしていましたが、野菜類として、必要な光量を得るのは大変なことであり、相応な設備が必要となるようです。

とはいえ、今後も動向をさぐりつつ、予算やアイディアを捻出しつつ、色々、実験していきたいと考えています。今回の経験も無駄ではなかったと自負しています。
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榊 春樹 榊 春樹