2018年11月1日 更新

イングリッシュガーデンを巡る旅 ~ キフツゲート・コート・ガーデンズ Vol.1 ~

エレガントで優雅な邸宅、周りを取り囲むロマンティックな庭園、そしてドラマティックな地形を活かしたレイアウト。キフツゲート・コート・ガーデンズは、多くのガーデン・ファンが憧れる、英国の中でも最も著名なイングリッシュガーデンのひとつです。今回はキフツゲート・コート・ガーデンズの魅力についてレポートします!

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チェンバーズ夫妻はキフツゲート・コートの邸宅の内部を大きく近代化し、1990年代に元はテニスコートだった場所にウォーター・ガーデンを設計し、モダンな印象をキフツゲート・コート・ガーデンズにもたらしました。

また、引き続き庭園を一般にオープンしており、来場者のためにギフトショップやティールーム、ナーサリーを開いています。
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今回キフツゲート・コート・ガーデンズを滞在した際に驚いたことが、エントランスで入場料を支払うときに、持ち主であるアン・チェンバーズが受け付けを担っていたことです。

これまでさまざまなガーデンに滞在しましたが、持ち主の方が現場で働いているのを見るのは、今までに一度も経験したことはありません。

彼女はTVのインタビューで、よく来場者にここで働くスタッフの一人に間違われるのよ、と笑いながら語っていましたが、間違えてしまった方の気持ちも何となくわかるような気がします。

このような大きな邸宅と広大な庭に何世代にも渡って住んでいる人、と聞くと、私のような一般庶民はとてもポッシュな女性を想像してしまいます。

しかしそのイメージを打ち砕くかのように実際のアン・チェンバーズはとてもフレンドリーで、笑顔が素敵な女性であり、来場者の方たちの質問にもほがらかに答えながら、一緒にお話をされていたのが印象的でした。
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また、彼女の夫であるジョナサン・ガイ・チェンバーズも、アン・チェンバーズと一緒に、キフツゲート・コート・ガーデンズの継続に努めており、滞在した日にもナーサリーで来場者の方たちとにこやかに会話していました。

同じTVのインタビューで、「ガーデニングを始める前は、妻と義母のふたりがケアする庭を眺めて楽しんでいただけだった」と彼は述べています。

「でも自分がガーデニングを始めると、ここにはあの花を植えたらどうだろうとか、ここの雑草を抜かなくちゃ、と気になって、以前のようには鑑賞するだけではなくなってしまった」と笑顔で語っていたのが印象に残っています。

彼のこの感想はガーデナーの方であれば、もっともなことだと、きっと頷いていただけるのではないでしょうか。彼がとてもガーデニングに魅了されているのがよく分かるエピソードでした。

この素晴らしい庭園を維持していくのは大変なことも多々あると思いますが、ひとりのガーデナーとして、ともに庭づくりを愛し、一緒にガーデニングをこなしていくご夫婦に憧れを持たずにはいられませんでした。
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キフツゲート・コート・ガーデンズの歴史をスタートさせたミューア夫妻は3人の子どもに恵まれましたが、そのすべてが女の子であり、その中の長女のダイニー・ビニーがキフツゲート・コートとガーデンを引き継ぎました。

そしてビニー夫妻のふたりの子どももどちらも女の子であり、これもまた長女のアン・チェンバーズが継承しています。

偶然にもガーデンのオーナーは3代とも女性となりましたが、3人の異なる個性や感性が新たな風景を生み出しつつ、昔と変わらぬ伝統をずっと引き継いでいるのが、キフツゲート・コート・ガーデンズです。
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印象的な邸宅やその繊細なカラーリングと優美な植栽、エレガントなレイアウトやダイナミックな土地のかたちを利用した景色など、見るべきところがいっぱいの贅沢な庭園であるキフツゲート・コート・ガーデンズ。

この庭園は一度滞在した方でもまた、違う季節に訪れたいと思わせる多くの魅力を持っています。次回はキフツゲート・コート・ガーデンズの庭園の魅力についてのレポートをお届けします。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi