2017年7月26日 更新

春の訪れを感じよう! スク―ン・パレスでスノードロップ・ウォーキング

寒くて長い冬の終わりを告げてくれる花、スノードロップ。英国各地で行われているスノードロップ・ウォーキングを、スコットランドはパースに位置するスクーン・パレスで楽しみました!

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スク―ン・パレスに咲くスノードロップは、一般でも多く見られる品種、ガランサス・エルウェシー。
ここではこの品種しか見つける事が出来ませんでしたが、英国では数多くのスノードロップの品種が存在します。

イギリスでは『ミスター・スノードロップ・マン』と呼ばれるケンブリッジ州に住む養樹園主、ジョー・シャーマン氏は10年以上かけて品種改良を行い、Golden Fleece というスノードロップを作り出します。

この新種の球根は2015年、英国のオークション・サイト、ebay uk でなんと1390ポンド(現在のレートで約20万円)の値がついたのだとか。

スノードロップがこの国の人々を魅了してやまない事が分かるエピソードです。
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こちらはスノードロップと間違われやすいスプリング・スノーフレーク。サマー・スノーフレークは20cm ほどのサイズにも育つそうです。

このベルのかたちをした花びらがとてもキュート。スノードロップと並ぶとどちらもあまりの可愛さに見とれてしまいます。

スク―ン・パレスのガーデン

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スノードロップ・ウォーキングのついでに、スク―ン・パレスのキッチン・ガーデンにもお邪魔しました。

ハーブを育てている人なら、どんなキッチン・ガーデンがあるのか気になりますよね? でも残念ながら、今はまだがらんとした状態。

植えてあるのは英国の食卓に欠かせない芽キャベツだけでした。とても広いキッチン・ガーデンで、奥には温室もありました。夏に再訪するのが楽しみです!
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1799年にスク―ンで生まれ、スク―ン・パレスの庭師として7年働き、のちに探検家、プラントハンターとして有名になったデイヴィッド・ダグラスは、スク―ン・パレスのガーデンに針葉樹を集めた区域を作りました。

それが『Pinetum』と呼ばれるエリア。こちらは圧倒されるほどの木々が生い茂り、広大なこの区域を歩けばマイナスイオンを胸いっぱい吸収出来そう!
今でも新しい木々が植えられているのを見る事が出来ます。

運命の石

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ガーデンをぐるりと回って、またゲートから帰って来た場所の近くには、スコットランド王の戴冠式を行っていた小さな長老派教会が目に入ります。
こちらも宮殿と同じく、1804年前後にゴシック・スタイルに修復されました。

この教会のある小さな丘はムート・ヒルと呼ばれ、ピクト人の王であり、最初のスコットランドの王と知られるケネス・マカルピンが9世紀にこのムート・ヒルにある『運命の石』とも呼ばれるスクーンの石の上で戴冠式を行ったとされています。
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『運命の石』と呼ばれるスクーンの石。スク―ン・パレスのムート・ヒルにあるこちらはレプリカになります。

本物はエドワード1世が1296年にこの石を奪い去り、ウェストミンスター寺院に移しています。
1950年のクリスマスにスコットランドの学生たちによる盗難事件が起こり、スクーンの石は移動の際にふたつに割れてしまいます。
のちに発見、そして修復されたスクーンの石は4か月後にウェストミンスター寺院に戻りますが、戻された石はオリジナルではなく、コピーであるという噂があり、現在でもまことしやかに言い継がれているのです。

なお、スクーンの石は1996年にスコットランドに返還され、現在ではエジンバラ城に保管されています。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi