2017年10月1日 更新

イングリッシュ・ガーデンを巡る旅~ハンプトンコート・パレスを訪ねて~

ロンドン中心地からも行き来しやすい場所にあるハンプトンコート・パレス。ロンドンでの主要観光名所にもなっている場所ですが、こちらには一日かけて楽しめる広大なガーデンがあります。長い歴史を持ち、さまざまな異なるガーデンを眺める事の出来るハンプトンコート・パレスのレポートをお届けします!

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キッチン・ガーデン

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英国のマナーハウスやパレスのガーデンを訪ねる際に、花の咲き乱れるガーデンを眺めるのは最大の魅力と言えますが、必ずと言っていいほどあるキッチン・ガーデンを鑑賞するのも楽しみのひとつです。

ハンプトンコート・パレスのキッチン・ガーデンは、ますその大きさに驚かされます。
それもそのはず、ハンプトンコートのキッチン・ガーデンは、ヨーロッパの中でも最も壮大なキッチン・ガーデンのひとつと言われているのです。

ハンプトンコート・パレスのキッチン・ガーデンは、ウィリアム3世とメアリー2世の宮廷のために設立され、宮廷のキッチンへ新鮮な野菜、果物、ハーブが提供されました。
異国のものも含む、たくさんの野菜や果物の品種が育てられていたそうです。
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ハンプトンコート・パレスのキッチン・ガーデンは、1760年、王室がハンプトンコート・パレスを離れ、ロンドンに住居を変えたことで衰退期に入りました。

1841年、ヴィクトリア女王はキッチン・ガーデンを維持していく事を諦めて、近隣の果物栽培者たちに貸し出します。
キッチン・ガーデンは1925年、最終的に、芝生と装飾的なデザインを残すガーデンとなってしまったそうです。

しかし2014年に、6年に渡る詳細な歴史的、考古学的な研究のあと、キッチン・ガーデンは新しく生まれ変わり、オープンしています。

周囲を廻る花壇は1736年に造られたレイアウトを元に再設計され、ガーデンでは18~19世紀にここで育てられていたという品種を多く育てています。
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キッチンガーデンを散策すると、どのような野菜を育てているのかを知るのも楽しいのですが、壁の周囲に配置されたカラフルな花壇も心躍るもの。

ハンプトンコート・パレスのキッチン・ガーデンの花壇は色鮮やかで本当に美しく、見ているだけで目の保養になりました!

かつては宮廷のテーブルを飾った野菜やハーブ、果物が作られたキッチン・ガーデンですが、今ではここで収穫した野菜などは、6月から10月まで、その後は2週間おきにクリスマスまで、毎週火曜日に一般に販売されています。

残念ながら滞在した日にはまだ販売が行われていなかったのですが、次に来る時には必ず、王室の食卓に上ったという野菜やハーブが楽しめるシーズンに訪れようと思います!

ハンプトンコート・パレスへ行ってみよう!

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ハンプトンコート・パレスの広大な庭園は、60エーカー(242811㎡=東京ドーム5.2個分)という大きさを誇り、さらに750エーカー(3048600㎡=東京ドーム65個分)の王立公園が存在しています。

ガーデナーの数は42人と言われ、それぞれ専門のチームを持ち、そのうちの6人は40年以上もハンプトンコート・パレスで働いているのだとか。

代々の居住者のドラマティックなヒストリー、そして長い歴史を持つ建築物と、様々な異なる表情で見る者を圧倒させるガーデンのあるハンプトンコート・パレス。
ロンドン滞在の際にはぜひ訪れてみませんか?

ハンプトンコート・パレスへの行き方

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ハンプトンコート・パレスの最寄り駅は、Hampton Court (ハンプトンコート)となります。ロンドンのウォータールー駅から30分おきに列車が出ており、所要時間は40分弱で、駅からは徒歩で10分もかからない便利な場所にあります。

ウォータールー駅からハンプトンコート駅までは地下鉄ではなく、オーバーグラウンドとなるのですが、場所はZONE6となり、一日乗車券である1Day Travel Card が使用できるので、その後のロンドン観光にも便利です。

ハンプトンコート・パレスへの入場チケットは、事前にオンラインで予約するか、チケットオフィスで直接購入するか、あるいは迷路やマジックガーデンのみなど、細かく料金が分かれています。
詳しくは下記のウェブサイトで確認して下さいね。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi