2018年5月8日 更新

清楚で上品な庭に!和の雰囲気を持つ植物の魅力~春・夏~

イングリッシュガーデン風の華やかな庭も素敵ですが、日本の気候に合った和の雰囲気を持つ植物にも捨てがたい魅力があります。育てやすく、庭に上品な彩を与えてくれる和の植物をご紹介します。

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紫陽花(アジサイ)

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梅雨の時期に咲くアジサイ。日本に自生するアジサイ科(又はユキノシタ科)アジサイ属(又はハイドランジア属)の落葉低木です。鎌倉の明月院をはじめ、たくさんのアジサイが植えられた通称「あじさい寺」も多く、古くから日本人に親しまれてきたことがわかります。

西洋アジサイと言われるものはヨーロッパに自生していたわけではなく、日本からヨーロッパに伝ったアジサイが品種改良されたもの。原産地は日本なのです。

アジサイには、ガクアジサイと手毬のような形に咲くアジサイがあります。山の風情が溢れるのはガクアジサイではないでしょうか。一方、華やかな魅力があるのは手毬咲きのアジサイです。

青や紫、ピンク色の花がありますが、花色は土壌のPHによって変わります。酸性土壌だと青い花に、弱アルカリ性土壌ではピンク色の花に。そのため、品種が同じでも植える場所によって青になったり紫色になったりします。青いアジサイが多いのは、日本は酸性土壌が多いためです。

アジサイは半日陰の場所でよく育ちます。日本の気候に合っているためとても育てやすく、初心者さんでもほとんど失敗はありません。さまざまな園芸品種が出ているので、好みのアジサイを探してみてください。

著莪(シャガ)

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アヤメ科アヤメ属の常緑多年草のシャガ。原産地は中国ですが、日本の林の中や里山などさまざまな場所で群生しているのをよく見かけます。
光沢のある細い葉を持ち、4月~5月頃に淡い紫色の小型のアヤメのような花を次々と咲かせます。

日当たりの良い場所でも育ちますが、明るい日陰や半日陰を好むので、シェードガーデンや日陰のアプローチ沿いなどにもぴったり。日陰のスペースの緑化にも使われます。

庭に植えるとどんどん根茎を伸ばして広がるほど丈夫です。種をつけないので、増やすときは株分けしましょう。

下野(シモツケ)

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シモツケは、日本~中国にかけて自生するバラ科シモツケ属の落葉低木。山などでよく見かけます。
6月~7月頃に、小さなピンクの花が丸く固まって咲き、徐々に煙ったような花姿に変化。花の色はピンクが一般的ですが、園芸品種には白色や赤に近いピンクなども。

花は低木のシモツケとそっくりで葉の形が少々異なる多年草のシモツケソウという植物もあります。ピンク色の花のほかに白花や赤花などがあり、すっと伸びた茎の先についた花姿が優雅。シモツケソウとよく似た「京鹿の子(キョウカノコ)」という園芸品種は生け花にも使われます。

シモツケは、新緑から紅葉の時期までさまざまな顔を見せてくれるので、洋風の庭にもおすすめ。大きく育っても1mほどにしかならないほどよい茂みが、庭に立体感を与えてくれます。

桔梗(キキョウ)

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秋の七草に数えられるキキョウ。日本~中国にかけて自生するキキョウ科キキョウ属の多年草です。古くから園芸品種が多く栽培されていたという記録があり、太い根は漢方薬にも利用されます。

キキョウは秋の植物のように思われがちですが、花期は意外と早く6月中旬頃~10月頃にかけて。暑さにも寒さにも強い、とても育てやすい植物です。

花の色は紫や白、ピンクがあります。水はけ・日当たりともに良い場所で育てましょう。株分けや種をまいて育てる以外に、挿し芽でも増やすことができます。

鳴子百合(ナルコユリ)

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ナルコユリは、日本~中国にかけて自生するキジカクシ科ナルコユリ属(又はアマドコロ属)の落葉性多年草。アマドコロ(甘野老)とも呼ばれますが、実は、花屋さんなどで「ナルコユリ」として売られているものは、正確には「アマドコロ」。
ややこしいですが、本来のナルコユリは、葉が細長いので区別がつきます。アマドコロもナルコユリも、葉の形が少々違うものの風情は似ているので、ここでは一緒にしてみました。

ナルコユリの魅力は、白い線が入る涼し気な葉。5月頃に咲くスズランのような花はあまり目立ちません。群生させてグラウンドカバーとして扱うのがおすすめです。
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