2017年12月17日 更新

スコットランドでガーデンを楽しもう!~ポートモア・ガーデンズ Vol.2~

スコットランドの園芸慈善団体であるスコットランズ・ガーデンズでは、毎年個人の庭園を数多く紹介しています。厳しい審査を通り、わずかな期間だけ公開されるスコットランドのオープンガーデン。その中でも非常に洗練された、魅力いっぱいの庭園であるポートモア・ガーデンズを、前回に引き続きご紹介します!

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垣根で完全に壁を作ってしまうのではなく、ほんの少し、次のセクションのシーンを垣間見せる事で、『次のエリアはどんな庭になっているんだろう?』とワクワクさせてくれるポートモア・ガーデンズ。

完全にクローズしてしまうのではなく、ほんの少しだけ見せる、ポートモア・ガーデンズの垣根のテクニックは、庭園を散策する人に、想像力を与える事が出来る方法だと感じられました。

ポイントとなる芝生の刈り方

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ライムウォークやボーダー・ガーデンなど、芝生が植えてある場所は、非常に丁寧に刈り取られていたポートモア・ガーデンズですが、ひとつ面白い刈り方があったのでご紹介します。

それはゲートから入って右手にあるエリア。
ここにはポートモア・ガーデンズにぴったりとも言える、ローマ神話に登場する花と春、そして豊穣を意味する花の女神フローラの石像があります。
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静寂な雰囲気をかもし出すフローラが、林檎のアーチの向こうにひっそりと佇んでいるのが見えます。この石像の下の芝生ですが、よく見てみると、ここだけが長く伸びているのです。

芝生と言うのは刈り込むもの。そんな概念を取り払い、春を待ちわびるフローラの姿を強調するアイデアに驚かされました。

心を穏やかにしてくれる、シッティングエリア

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また、ポートモア・ガーデンズにはあちこちにシッティングエリアを見かける事が出来ます。カントリーハウスの中では小さめのガーデンとは言っても、これだけ見どころのあるガーデンを見るには時間がかかります。

そんなガーデン散策に疲れた時のために、ちょっとひと休み出来る椅子があると、とても嬉しいもの。

シッティングエリアと言ってもただ座るだけでなく、各エリアごとに異なるデザインを楽しむ事が出来、どこもクラシカルでしっとりとした雰囲気でまとめられていました。
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またこのシッティングエリアも、場所、そして周囲にこだわって造っているのが分かります。

古いものと現代のものをほどよくミックスさせ、そして美しく広がる前方のガーデンを眺めながら、静かなひと時を過ごす事が出来る場所。

場所やデザイン、レイアウトともに、充分に考慮して造られた場所であるのが分かるエリアでした。

多くの感動をもらえる、ポートモア・ガーデンズ

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クラシカルなレイアウトと美しいデザイン、そして植栽法でもたくさんの発見に満ちあふれていたポートモア・ガーデンズ。

現在では3人のガーデナーさんと、2人のボランティア、そしてリード夫妻によって手入れがされているそうです。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi