2017年6月16日 更新

「水で膨らむ土」で大根作りに挑戦!

最近、「ココヤシ」を原料にした「水で膨らむ土」というのがひそかな流行となっているようです。軽量で衛生的、かつ『もえるゴミ』としても出せる等、ベランダガーディナーとしては、注目の「土」に変わる新素材です。今回は、種の状態から、これを使って『水耕栽培』では扱いにくい「根もの」である大根に挑戦してみました。

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時なし大根、地まき時の基本情報

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<種まき植え付け>
まず、秋まきの情報から。寒地、寒冷地(北海道から東北と山岳)は秋まきは適さないようです。温暖地(関東以南)では9月中旬から10月中頃、暖地(山間部を除く四国、九州)では9月末から11末が蒔き時です。
春まきの場合は、いずれも地温の発芽適温は25度という条件から、トンネルをつくることが前提となります。寒地、寒冷地では3月中旬から5月下旬、温暖地では、2月下旬から3月下旬、暖地では2月中旬から3月中旬となります。いずれの場合も、畑にじかに畝間50-60cm,株間25-30cmで5-6粒を点まきします。本葉5枚まで保温に努め、本葉7枚までに徐々に間引きをし、一本立ちにします。

<栽培管理>
畑づくりは、1 平方メートルあたり、苦土石灰を100g,有機配合肥料80g施します。完熟堆肥はたねまきの2週間まえまでにほどこし、窒素なども含め多用すると根が裂ける原因になるので注意します。トンネルの温度管理は急激な変化がないよう、調整します(これは難しそう!)水耕の場合だと、トンネルは室内での管理に置き換えられ、完熟肥料も不要かと思われます。

<収穫>
春まきの場合、種まき後65-90日、長さ35cm,太さ6cm,重さ0.8-1kgが収穫の目安となります。

育成方法

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・使用する鉢

園芸用のプランターを用意するのが普通の栽培だと思いますが、私は、水耕栽培の延長という考えから水はけは気にせずいけるので、持ち運ぶのにも便利な箱型のケースを使いました。あまり、お金を掛けたくないという観点と、並べても綺麗な雰囲気を出したかったので、100円ショップで色とデザインが 気に入ったものを並べて使っています。

・水やり

水耕栽培で使っているものと同じものを利用しています。「水耕栽培」では、水に根を浸し切った状態にするので、根腐れを防ぐのが最大のポイントとなります。なので、「カリ」の含有率が多い、6.5-6-19(チッソーリンサンーカリ)の配合のハイポネックスを1000倍に薄めて使います。これにより、水耕栽培と同じ条件になるので、ひたひたにしても根腐れの心配がなくなります(なので水を抜く穴の開いた鉢を使わなくても済むわけです)。

(水やり用の養液の詳細は「水耕栽培を始めよう! (ミニトマト編)」
https://gardening-news.net/articles/K0tyA
で細かく解説していますので、そちらも併せ、ご参照ください)
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・途中経過
12月の段階である程度の大きさになったので試食してみました。ひとつは、レンジでチン、そして、もう一つは、薬味として「大根おろし」です。レンチンは、マヨネーズをつけて食した(写真下)のですが、時間が長すぎたのか、ふにゃふにゃとなり、味もなんだか分からないといった惨憺たる状況でした。

でもさらに驚いたのは、「大根おろし」です。その、苦いこと、苦いこと・・・。まぁ、薬味として使うので、失敗ではないのだと思います(負け惜しみ?)。
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で、さらに思いついたのは、その色艶美しい葉っぱ。こちらもせっかくだから食べてみよう・・・と(写真下)。調理方法は、食べやすい大きさに切りそろえ、最近はやりの中華風ペーストと軽くあえて、ゴマを沢山振りかけてみました。見た目もなんだか普通の料理っぽい(料理系ブログもいけるか?!)ですが、こちらは、見掛け倒しとならず、味もかなりイケてました。野菜類、見た目はうそをつきませんね(笑)。
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収穫時期

種まきから約100日程度で、収穫できるレヴェルになりました。今回は、大成功と言っていいかと思います。ただし、「大根」自体を美味しくいただけた訳ではないので、それが、唯一にして、最大の反省点です。大きさに味が比例するのか、あるいは他の要素があるのか・・・今後の研究課題の一つとなりそうです。
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この記事を書いたひと

榊 春樹 榊 春樹