2017年8月10日 更新

「ガーデニング」の外枠? 生け垣(いけがき)について学ぼう! 

近所を散歩していて、素敵な生け垣のお家を見つけると、そのお宅の庭には沢山の植物が整然と育てられている・・・ということは珍しくありません。「生け垣」から始まるガーデニングライフ、そんな「素敵」な生垣について、少し学んでみませんか? 

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「生け垣」とは?

夾竹桃(きょうちくとう)

夾竹桃(きょうちくとう)

通常、マンションでも戸建てでも、お家同士や道路との境界は、目隠しをかねてフェンスなどを設けます。そういった中、フェンスが植物であれば、緑が好きな人にとっては、そこが、より快適な空間になることもあります。

しかし、反面、それが植物である以上、世話をしなくてはならなかったり、管理を怠ると、ご近所の迷惑やトラブルの原因にすらなりかねません。そこで、ここでは、そんな「生け垣」に興味がある皆さん、一緒に少し学んでみませんか?

「生け垣」の種類

マンションや住宅街などを歩いていて、よく目にする「生け垣」を中心に案内いたします。戸建てはもちろんですが、たとえば、マンションなどだと、プロが設計しますので、必然的に管理しやすいものを扱っているはずです。そういった点では多いに参考になると思います。
レッドロビン

レッドロビン

<レッドロビン>
特徴:新葉がその名のとおり、赤く染まり変化に富んだ美しい生け垣を作ることができます。日当たりと水はけのよい場所、肥沃な土壌を好みます。日当たりが悪いと、葉色が濃くなる傾向があります。
植え付け時期:10月~6月
肥料:腐葉土など。
剪定:夏以外(真夏に剪定すると、葉焼け(葉が黒くなる)します)。
つつじ(八重)

つつじ(八重)

<つつじ>
特徴:写真の八重の花は狂い咲きだと思われます。ツツジは、生け垣だけでなく、鉢植えや通常の庭木としても親しまれている古くからある植物で、マンションなどでも取り扱いがしやすいのか、多く生け垣として採用されているようです。また、常緑性で和風庭園だけでなく、洋風の庭園にもよく合います。特に4月中旬から5月上旬にかけては、ピンク色の花が一面に咲く光景を楽しむこともできます。
植え付け時期:11月~6月
肥料:鹿沼土とピートモスを配合した土を植え付け時に施肥。
剪定:花の直後。
さつき

さつき

<さつき>
特徴:さつきもツツジ同様、生け垣だけでなく、鉢植えや通常の庭木としても親しまれている古くからある植物で、マンションなどでも取り扱いがしやすいのか、多く生け垣として採用されているようです。花も含め、ツツジとよく似ているため、間違われることが多いようです。

5月に花を咲かせるのがさつき(五月)、正確には旧暦なので、6月、とにかくツツジよりも遅めの花と覚えるのがいいでしょう。ちなみに見分け方のポイントは、葉が大きく光沢のないのがツツジで、葉が小さく(1円玉より一回り、二回り位小さい)、光沢のあるのが「さつき」です。

また、ツツジ同様、常緑性で和風庭園だけでなく、洋風の庭園にもよく合います。特に4月中旬から5月上旬にかけては、ピンク色の花が一面に咲く光景を楽しむこともできます。
植え付け時期:11月~6月
肥料:鹿沼土とピートモスを配合した土を植え付け時に施肥。
剪定:花の直後。
アベリア

アベリア

<アベリア>
特徴:最近、生け垣としてよく見かけるのがこの「アベリア」です。調べたところ、沢山理由があるようです。まず、病害虫に強く、病気にもあまりかからず、生長がはやい点です。さらに耐寒性、耐暑性、耐大気汚染にも優れており、管理に肥料もいらず、かつ土質も選ばないそうです。さらに、初夏から秋までという長期間に渡って、枝先に釣鐘状の小さな白花をつけるため、その季節は鑑賞も出来ます。また、生長がはやいことなどもあり、刈り込んで形を作る方法と、放任して自然樹形で鑑賞するという2つの栽培方法が選べます。
植え付け時期:2~6月、9~11月
肥料:ほとんど不要。
剪定:特に時期指定はなし。
ドウダンつつじ

ドウダンつつじ

特徴:春にスズランの様な可愛らしい花をつけるのが特徴です。特に秋の紅葉が素晴らしく、そちらを中心に考えるのもひとつのアイディアかも知れません。枝が密生する特性があり、落葉樹ですが、生け垣として使われる機会も多いようです。
植え付け時期:10~6月、酸性を好むため、鹿沼土での植え付けがお勧め。
肥料:開花前に油カスト腐葉土や堆肥をカブ回りに穴を掘り与える。
剪定:特に時期指定はなし。
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この記事を書いたひと

榊 春樹 榊 春樹