2017年12月1日 更新

スコットランドでガーデンを楽しもう!~アボッツフォード・ハウス~

英国でガーデンに滞在しよう!と計画した時、スコットランドはそのチョイスの中には入らないかもしれません。でも 実はスコットランドにも、数多くの魅力的なガーデンが存在します。スコットランドへの旅行では、エディンバラやグラスゴー、そしてハイランド地方などの観光名所が思い浮かびますが、ガーデナーの方はぜひ、ガーデンの滞在を楽しんでみませんか? 今回はアボッツフォード・ハウスのレポートをお届けします!

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アボッツフォード・ハウスとは

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アボッツフォード・ハウスはスコットランド南東部、スコティッシュ・ボーダーズと呼ばれるエリアに位置しています。
エディンバラからは列車で1時間弱ほどの距離となり、行き来のしやすい場所にあるのも観光の時には便利ですよね。

列車やバス、あるいは車で移動すれば、スコットランドの景色を存分に味わえる事が出来るはず。
エディンバラやグラスゴーといった都市とはまた違った魅力にあふれています。

このエリアにはツイード川が流れているのですが、この川はイギリスとスコットランドの境界線から、西から東へとボーダーズ内に流れ、全長は約156キロメートルと言われています。

また、この川の名前はスコットランドの毛織物で有名な『ツィード』生地の語源となっています。
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アボッツフォード・ハウスは詩人、歴史小説家、劇作家であり、弁護士、裁判官でもあったサー・ウォルター・スコットの建てた邸宅と庭園として知られています。

ウォルター・スコットの作品は、イギリス文学とスコットランド文学の古典として知られており、またスコットランド紙幣に彼の肖像が使われている事でも有名で、正にスコットランドを代表する作家と言える人物なのです。

サー・ウォルター・スコット

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ウォルター・スコットは1771年8月15日に、父は弁護士、母は大学教授の娘というアカデミックな家庭に、9番目の子供としてエディンバラで生まれています。

12人いた兄弟のうち、6人は幼児期に亡くなっており、ウォルター・スコット自身も1773年にポリオにかかり、脚が不自由になってしまいます。

彼の両親はウォルターの脚を治すために、スコットランドのボーダーズにあった祖父母の農場へ彼を送ります。

ウォルター・スコットはここで叔母のジェニーから読み書きを教わり、多くの物語や伝説を学びます。幼い頃のここでの暮らしが、彼の後世の仕事と人生に大きく影響していくのでした。
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1778年にウォルター・スコットは進学のためにエディンバラへ帰り、やがてエディンバラ大学へと入学、その後、父と同じ弁護士の道を歩みます。

ウォルター・スコットは幼い頃の影響からか、騎士道のロマンスや詩、歴史や旅行に関する本を好み、また、スコットランドに古くから言い伝えられている物語に魅了されていました。

彼は仕事を続けながら、自らも執筆に取り掛かり、25歳でドイツ語の作品を翻訳し、1796年に最初の作品を出版しています。

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また、彼の学生時代からの友人である、ジェームズ・バランタインはウォルター・スコットより共同出費され、印刷・出版会社を設立し、ウォルター・スコットはこの事によって次々に作品を世に出し、世間に彼の詩は知られるようになり、作家としてのスタートを切りました。

また、ウォルター・スコットは友人と湖水地方を訪れた際に出会った フランスのリヨンのジャン・シャルパンティエの娘、シャーロット・ジュネヴィエーブ・シャルパンティエと1797年に結婚、エディンバラに住居を構えます。
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1799年、作家としての活動も続けながら、ウォルター・スコットはスコットランド・ボーダーズにあるセルカーク州の州知事代理に任命されますが、この地位は居住要件があったため、エディンバラに住みながら、最初は地元の旅館に宿泊していました。

その後1804年、ウォルター・スコットはセルカークから6マイル(約9.7キロ)ほどにある、ツイード川の南岸に位置している Ashestiel に家を借りました。この事がアボッツフォード・ハウスの始まりとも言えるでしょう。

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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi