2017年7月26日 更新

チェルシー・フラワーショー2017を訪ねて Vol.1 ~英国で最も有名なガーデン&フラワーショー~

毎年5月、イギリスはロンドン・チェルシー地区にて行われ、世界でも名高いガーデン&フラワーショーとして知られるチェルシー・フラワーショー。チケットは先行販売のみで常に事前に売り切れ、イギリスはもとより、世界各国から16万人ものガーデニング愛好家の人々が訪れる、ガーデンの祭典をレポートします!

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チェルシー・フラワーショーとは

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チェルシー・フラワーショーは、1804年に発足された英国王立園芸協会(RHS)が1862年、今は存在しない、ケンジントンにあったRHS所有のガーデンで春のガーデンショーを主催したのが始まりです。

その後1888年から1911年まではテンプルのガーデンで開催され、現在のチェルシー・ホスピタル(チェルシー王立病院)へ移動したのが1913年となり、今年で104回目を迎えた、非常に歴史あるガーデン&フラワーショーなのです。
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アーティザン部門出展
『The Viking Cruises Garden of Inspiration』 2017年度ゴールドメダルを受賞
以来、第一次世界大戦と第二次世界大戦中のある期間を除き、毎年5月に5日間(来場者が増えたため、2005年に4日間から5日間へと延長されました)行われて来た花とランドスケープ・ガーデンショーであるチェルシー・フラワーショー。

花や植物の展示や、デザイナーが提案したガーデンのショーだけでなく、ガーデニングに関するグッズやショップの展示もあり、見どころがいっぱいで、ガーデニング愛好者にとっては見るもの全てが楽しいショーとなっています。
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会場であるチェルシー・ホスピタルの大きさは11エーカー、約45,000㎡であり、東京ドーム(46,755㎡)よりも少し小さいという規模で、ここに訪れるガーデニング愛好家の入場者数は165、000人とも言われ、まさに英国の一大イベントとも言えるショーなのです。

ガーデニング愛好家が集まる一大イベント、チェルシー・フラワーショー

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当日は非常に天気に恵まれ、25度という気温で真夏のようでした。会場前にはたくさんの人で賑わっており、いかにイギリスの人々がガーデニングを愛しているかが分かり、また、このショーの人気の高さを実感させられます。

今年のチェルシー・フラワーショーの開催とほぼ同時期にマンチェスターでのテロという非常に痛ましい事件があり、入り口ではとても厳しいセキュリティーチェックが行われてました。
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訪れたこの日は、イギリスの祝日であるバンクホリデーを前にした金曜日という事で、内部はとても多くの人であふれていました。

あまりに凄い人込みの為、展示されたガーデンの傍に行く事すらままならないほど。
実際、チェルシー・フラワーショーでは以前から、この人気の凄さがひとつの問題にもなっています。
過去には1979年、入り口で一時入場を制御しなくてはならなかった事あるそうです。

以来、朝は8時にオープンし、夜は8時にクローズ、さらに時間制限のあるチケットの値段を安くするなど、来場者が一定時間に集中しない配慮がされているのですが、それでも人気が衰える事はまったく無く、朝早くに来場するのがゆっくりショーを見るコツのようです。

チェルシー・フラワーショーのメイン、ガーデンショー

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アーティザン部門出展          
『Walker's Wharf Garden supported by Doncaster Deaf Trust』 
2017年度ゴールドメダル受賞、ベストアーティザン・ガーデン賞受賞
チェルシー・フラワーショーでのメインはなんといってもガーデンショーなのではないでしょうか。
チェルシーではショーガーデン部門、アーティザン部門、フレッシュガーデン部門と分かれ、今年は新たにBBC Radio 2 のFeel Good ガーデン部門が設けられました。

また出品したガーデンは、ガーデンデザイナーには最高の栄誉である賞が審査員から選ばれます。ひとつの部門に一つの賞、ではないのもポイント。
賞はゴールドメダル、シルバーメダル、シルバーギルドメダル、ブロンズメダルとなります。ガーデンはデザインや表現、植栽や築造など様々な分野で厳格にジャッジされています。

たくさんのガーデンが設置されていたチェルシー・フラワーショーですが、多くのガーデンの中でも特に印象的だったものをご紹介します。

まず今回はアーティザン部門を。アーティザンとは日本ではフランス語のアルチザンと発音する事が多いようですが、芸術的、工芸的な作品を造り上げる熟練した職人、といった意味で使われています。

ガーデンショーの展示には応募が2000組ほどあるそうで、アーティザン部門では今年は9つのガーデンを展示しています。
この数字を見るだけで、展示者として選ばれるのがどれだけ難しく、かつ素晴らしい事なのかが分かります。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi