2017年11月17日 更新

スコットランドでガーデンを楽しもう! ~Kailzie Gardens~

スコットランドはボーダーズに位置する広大な庭園、ケールジー・ガーデンズ。春にはスノードロップや水仙、ブルーベルの花が咲き乱れるエリアを楽しむ事ができ、初夏には鮮やかなウォールド・ガーデンを、そして野生のオスプレイ(鷹科の姉妹群、ミサゴ)の成長や飛ぶ姿を眺める事も出来る場所。今回はこのケールジー・ガーデンズのレポートをお届けします!

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スコティッシュ・ボーダーズに位置するKailzie Gardens は、イギリス英語での読み方に因んでいるのでしょうか、日本語では『カイルジー・ガーデンズ』と訳されている事が多いようです。

しかし私のガーデニングの師匠とさせて頂いているスコットランド人の方に聞くと『ケ―ルジー・ガーデンズ』と発音しており…。

どちらにすべきか悩んだのですが、スコットランドのガーデンという事で、ここでは『ケールジー・ガーデンズ』でご紹介させて頂きますね。

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ケールジー・ガーデンズの最寄りの街であるピーブルズは、スコットランドとイギリスの国境のそば、ボーダーズに位置し、エディンバラから南へ約23マイル(約37キロ)の場所にあります。

ボーダーズエリアは繊維事業の場所として知られ、ピーブルズも19世紀から20世紀初頭に毛織物産業で発展を遂げました。

ピーブルズは人口は約8500人前後の街ですが、自然豊かなボーダーズの周囲では、釣りやウォーキング、ゴルフやサイクリング、乗馬などを楽しめるアクティビティも豊富で、現在では夏は特に観光で人気のある街として知られています。

ケールジー・ガーデンズの歴史

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ケールジー・ガーデンズは全体の敷地は17エーカー(約68796.6㎡)、東京ドーム1.4個分の大きさと言われています。
非常に大きな敷地を誇る場所ですが、ガーデンにはその一部が使われています。

じつはケールジー・ガーデンズの歴史はそれほど多くは残されてはいません。と言うのも、この敷地とかつてあった邸宅は、何度も持ち主が変わっているからです。

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最初にケールジーの持ち主の名前が歴史上において登場するのは1296年、エドワード1世に忠誠を誓ったウィリアム・オブ・ホップ・カローとなっています。

次に史実に残っているのは1326年、スコットランド王であるディヴィッド2世から助成金を授与されたジェームズ・オブ・ツウィーディーとなります。
ケールジーの敷地はそれから数世紀に渡り、ツウィーディー家のものとして存在していました。
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飛んで1638年にはトラクィアの伯爵であったジョン・スチュアートによって維持されていましたが、その後の1656年からは何度も所有者が変わっています。

そのうちの一人であるジョン・ナター・キャンベルの時代、1800年代に火災が発生したため、かつてあった邸宅を立て直し、またこの時代に今日も残る庭園の基礎を造り上げたと言われています。

1914年、ケールジーの邸宅と敷地の持ち主になったのは、ウィリアム・クリーであり、この人物がケールジー・ガーデンズを造り変えたレディ・アンジェラ・バッハン・ヘプバーンの義理の父の叔父に当たる人でした。

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ちなみに、アンジェラ・バッハン・ヘプバーンの名前であるバッハン ( Buchan )は、イギリス英語では『バカン』、あるいは『バッカン』と発音されるのですが、スコットランドでは『ch』の発音は全く別なものとなります。

『ch』は『ハ』と『カ』の中間の音を、喉で鳴らすような発音となり、日本語ではどれを当てはめれば良いのか難しいのですが、ここでは『ハ』として、『バッハン』でご紹介していきたいと思います。
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ケールジーの敷地内に、ジョン・ナター・キャンベルの時代に改装されたという邸宅、ケールジー・ハウス。

そのジョージ王朝のスタイルで建てられたという邸宅、ケールジー・ハウスは、アンジェラ・バッハン・ヘプバーンがこの場所を改装し始めた時、非常に古びた状態で修復は難しかったそう。

1962年に邸宅そのものは解体されており、現在では庭やその周りに見られるほんの一部を除き、その姿は残っていません。

そして庭園は持ち主となったアンジェラ・バッハン・ヘプバーンの手により、1965年より大規模な改装が行われる事になったのです。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi