2018年4月16日 更新

イングリッシュガーデンから学ぶ、基本テクニック ~ おすすめの花 Vol.3 ~

花を選ぶ時に重要なポイントとなるのは、その花の育つ環境が自身の庭に合っているかどうか。さらに気にして欲しいポイントは、その花の持つ特色です。花には他の花との相性が良いものや、個性豊かなタイプなど、どれもさまざまな個性を持っています。ここではそれぞれの役割をこなしてくれるおすすめの花を、イングリッシュガーデンの実例からご紹介します。

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花の特色を知って、花選びに生かそう

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花には本当にたくさんの種類があって、見た目から与える印象もそれぞれ異なります。自分の庭に植えたときに、他の花をよりいっそう美しく見せてくれたり、あるいはガーデンに強烈なインパクトを与えたり。

そんなたくさんの表情を持つ花を選ぶのは本当に楽しいこと。もちろん、購入前は育て方を確認したり、植えてからは日々のケアとたくさんの庭仕事が待っていますが、その前の作業である花選びはとことん時間をかけて、とっておきの花を見つけたいですよね。

今回はイングリッシュガーデンの実例の写真から、どの色の花にも合わせやすい品種や個性的な花、または主役級となるインパクトのあるおすすめの花をご紹介します。

自身の庭にまだスペースがある方や、今ある庭をもっと華やかに彩りたい方は、ぜひ花選びの際に参考にしてくださいね。

1.カンパニュラ・ラクティフローラ ロドンアンナ&プリチャード・バラエティ

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スコットランドのガーデンで多く見かけたカンパニュラ・ラクティフローラの、ロドンアンナとプリチャード・バラエティ。プリチャード・バラエティは薄い紫色の花が咲き、ロドンアンナは淡いピンク色をした可憐な花となります。

カンパニュラはキキョウ科に属し、その名を聞くと多くのガーデナーの方は可愛らしい鈴のかたちをした品種を思い浮かべるのではないでしょうか。

フウリンソウという和名を持つベル型のカンパニュラは、カンパニュラ・メディウムやカンタベリー・ベルという名を持ち、ファンの方も多いはず。

そして今回ご紹介するカンパニュラ・ラクティフローラは背の高い茎の先端に、たくさんの可愛らしい星形の小さな花を咲かせる種類になります。
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カンパニュラ・ラクティフローラの魅力は何と言ってもそのロマンティックな風情です。淡く優しい色彩が他の花との相性もぴったり。穂先に小さな花を多く咲かせる姿が庭にやわらかな印象を与えてくれるのです。

そのフェミニンで華やかな様子は、庭を女性らしい優雅なものに、あるいはナチュラルな雰囲気にまとめたい方におすすめの花となります。

上の写真はスコットランドのボーダーズエリアに位置するフロアーズ・カースルのガーデンになりますが、こちらはつる型のミニローズの下に植えて、上部のバラのあざやかさを引き立てる、とても美しい姿が印象的でした。

花の色彩が主張しすぎないので、濃いトーンのカラーの花と合わせると素晴らしい引き立て役となる花です。また、グラデーションカラーでカラーをまとめるのもおすすめの植栽法ですね。
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またカンパニュラ・ラクティフローラの素晴らしいところは、その花の抑えた色調のためにグラデーションカラーの花だけでなく、他の色とも美しいコンビネーションを描いてくれるところです。

上の写真はスコットランドにあるケールジー・ガーデンズのものとなりますが、これを見ても黄色の花とも相性はバッチリ。優しい色合いで自身の個性も発揮しながら、他の花をより輝いて見せてくれる存在になるでしょう。

注意して頂きたい点は、背丈がとても高いこと。通常1メートルほどの高さから、1.8メートルほどまで成長することもあり、先端に花を咲かすためにその重さで倒れてしまうことも。

ボーダーガーデンの後方に植えるととても素敵なシーンを演出してくれる花ですが、倒れないように支柱やひもなど、支えを用意してあげてくださいね。

2.セリンセ・マヨール プルプレッセンス

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個性的な花びらのかたち、エレガントなダークパープルの色彩で圧倒的な存在感を放っていた花がセリンセ・マヨール プルプレッセンスです。

ハンプトンコート・パレスのガーデンで初めてその花を見かけたときは、そのあでやかな姿にひと目惚れしてしまい、さっそく種を購入したのは言うまでもありません。

大きさは40センチから60センチぐらいと、庭に植えるのにぴったりな花であり、また蝶々やミツバチから好まれる花のため、ハニーワートという別名を持っています。
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鈴のようなかたちの花びらがまとまって咲く姿は、中世の貴婦人の耳飾りのようにも見えてとてもエレガント。葉のかたちも個性的で、グリーンにシルバーが混じった光るような色合いです。

セリンセ・マヨールは人目を奪わずにはいられない個性ある姿ですが、濃い紫色のプルプレッセンスは花のカラーが落ち着いているせいもあって、どんな庭にも合わせやすいと言えるでしょう。

同じ紫や赤い花をグラデーションで揃え、薄いトーンの花を周囲に植えるとバランスの良い調和のとれたカラーリングになります。

単体で花そのものを楽しみたいときは、植木鉢を利用するのもおすすめ。また切り花としても楽しむことができる、ガーデナーにはたくさんの活用法がある花です。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi