2018年1月30日 更新

「家ガーデニング」冬編

ベランダだけでなく部屋の中も併用して行うガーデニング、通称「家ガーデニング」。今回は通常、農家などで、ビニールハウスを必要とする「冬の栽培」を「部屋の中」で実現する方法などを考案します。

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お手軽おきらくな「家ガーデニング」を始めよう!

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一つ目にご紹介するのは、「トマト」。ペットボトルを利用して育てるキットなどが園芸店に出ていますが、写真はいわゆるその応用型です。「家ガーデニングの2018年型」と名付けました。「トマト」は室内を使えば一年中育成可能でかつ水耕栽培もでき、「家ガーデニング」に最も適した植物の一つだといえます。
ではなぜ「ペットボトル」ではだめなのでしょう。そう、いくつか「ペットボトル型」には欠点があり、そのほぼすべてを改善したのがこの「家ガーデニングの2018年型」です。毎回試行錯誤を繰り返し、ことしはこの形で行くことになりました。まずは実際に過去に栽培した「ペットボトル型」の欠点を考えてみます。
ペットボトル型水耕栽培

ペットボトル型水耕栽培

過去に育てたペットボトル型のキットです。種まき用の砂やハイポネックスと計量用のスプーン、そして詳細な説明書が付いています。私が「家ガーデニング」を始めるきっかけになりました。
via オリジナル画像
1.ペットボトルの蓋を外して水(根もの用のハイポネックス水溶液)を補充または交換するため、株が大きくなってくると蓋の開閉(ぐるぐる回す)の際、丁寧に扱っても、根を痛めてしまう

2.水(根もの用のハイポネックス水溶液)の補充または交換が非常に面倒。説明書では毎日交換を奨励しているが、沢山育てたい人には大変な労力になる。
3.アオコが発生する。そのためか説明書で毎日水溶液を交換することが奨励されています。

4.株が大きくなると倒れてしまう。

5.(利点)ペットボトルの蓋で支えているので株が安定する(ただし、文字通りボトルネックとなってしまい、大きく(太く?)なるのを阻害しているような気がする)

6.好みの問題でもあるが、見た目がリサイクル品を利用したありあわせの様で貧乏くさい

「家ガーデニングの2018年型」のご紹介

上記「ペットボトル型」の欠点を踏まえ、より簡単にかつ安価で失敗の少ないものを毎回考え、少しずつ工夫をしてたどり着いたのが「2018年型」です。6つの欠点を克服するためにこのような形になりました。何故このような形になったのか順を追って説明します。
◆鉢(器)
まず、1(蓋の問題)と、2(水溶液補充が大変)4(大きくなると倒れる)5(ボトルネックで株が支えられているのはいいが、首を絞めているのでは)6(ペットボトルはなんとなく貧乏くさい)を同時に解決するアイディアが、100円ショップで買ったプラスティックの器。透明な容器であるのがポイントで、これにより、中の水溶液の残量が一目で分かります。
水耕栽培2018内訳

水耕栽培2018内訳

アルミホイールを巻く前の状態
via オリジナル画像
◆台とアルミホイール
銀色のものはアルミホイールです。一般の植物は光が当たると根が出にくい(たとえば、空気中や養液の中へ)傾向があり、発芽したものをアルミホイールで巻いてみました。外枠に巻くのがセオリーですが、それだと中が見えない(養液の補充タイミングが分かりにくい)し、やはりなんとなく、貧乏くさい感じがでてしまうので、私は内巻き?にしてみました。
これにより、3(アオコの発生)がかなり抑えられることも分かりました。これにより水溶液の交換タイミングも、ペットボトルは、ほぼ毎日でしたが、こちらは、減ってきたら補充するだけのシンプルな管理ができるようになりました。台は陶器の器を使っています。これにより根を下へ張らせることができます。
水耕栽培2018モデル 枝豆編

水耕栽培2018モデル 枝豆編

via オリジナル画像
※応用編
枝豆(大豆)でも似たものを作ってみました。こちらは、芽だしのやり方が違うので、ロックウールブロックではなく、吸水性の高い雑巾用の素材を使っています。こちらは根を直接水溶液にあてるのではなく、このオレンジの布に毛細管現象でしみ込んだものを与える形になっています。
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この記事を書いたひと

榊 春樹 榊 春樹