ブログにもおすすめ!おしゃれなガーデニング写真を撮るコツは?

大切に育てた花の写真。外国のガーデニング雑誌のようなおしゃれな写真を撮れたらいいですよね。でも、きれい!と思って撮ってみると、なぜか思ったほど素敵に撮れていないということもあるのではないでしょうか。ガーデニングで育てた植物や部屋に飾った花をおしゃれに撮る秘訣をご紹介します。ぜひ実践してみてくださいね。ブログなどにもおすすめですよ。

おしゃれなガーデニング写真はどうやって撮るの?

写真のプロはセンスの良い写真、どうやって撮っているのでしょうか?
おしゃれに見える構図や、時間帯や天気による光の効果を知っているから?そのような知識や経験のほか、納得いく構図にするためにベストな位置・角度を探して何枚も撮ることで、おしゃれな写真が完成します。

最近ではさまざまなアプリがあるので、撮った写真を後から加工することもできますよね。例えば、色合いを少しビビッドにすると色がのった写真に、明るさを調整してほわっとソフトな写真にすることもできます。
いろいろな加工ができますが、変えられないのがピントと構図。撮りたいものにピントを合わせて撮る。シンプルですが写真の基本です。では、おしゃれに撮れるポイントを押さえていきましょう。

どこを切り取るか、構図を考えて撮ってみよう

ずらして撮る

簡単におしゃれな写真になる方法が、被写体を中心ラインからずらすこと。ただずらすだけでなく、一部分がはみ出すような位置まで近付くかクローズアップで空間を切り取ってみましょう。
写したいものをど真ん中に置くとスナップ写真のようになりがち。あえて「ずらす」ことでおしゃれ感が漂います。
ずらして撮る方法は、食べ物を撮るときに使うと効果もばっちり。花を撮るときにも試してみましょう。

目線を変えて撮る

例えば桜並木や紅葉した街路樹が続く道。思わずシャッターを切りたくなります。でも、後から見てみるとその場で感動したような美しさが出ていないこともあるのでは?
写真を目で見て感動した以上に美しく撮るのは難しいもの。それならば、写真ならではの目線で撮ってみましょう。例えば、大きな木を真下から見上げて撮る、桜の花をアップで撮るなどです。
普段何気なく見ている景色と異なる視点から撮ることで、いつもの風景ががまた違って見えてきます。

フォーカルポイントにピントを合わせて撮る

庭の中にフォーカルポイントになるものはありませんか?例えば、おしゃれなスタンドに乗った寄せ植えやバラのアーチ、パーゴラ、レンガの小道などです。
フォーカルポイントにピントを合わせて撮ってみましょう。画面の中心から左右や上下に少しずらすのがポイントです。フォーカルポイントは視線を集め、写真を引き締める効果があります。

正方形で撮る

インスタグラムの写真はどれもおしゃれに見えますよね。
その秘密は、縦横比が同じ正方形のフレームにあります。普段見ている横長あるいは縦長の写真は、構図をよく考えないと面白くない写真になってしまうことも。その点、正方形の写真は被写体をどこにおいてもバランスを取りやすく、見せたいところをトリミングしたような写真になります。
そのため、簡単にセンス良く見える写真が撮れるんです。スマホに正方形で撮れる機能がついている方は試してみてくださいね。後でトリミングするという方法もありますよ。

花に近付いたり離れたり、一番きれいなところを探そう

花壇の花を上から見る
via Kaoru Sakamoto

花壇の花を横から近付いて撮る
via Kaoru Sakamoto

立ったりしゃがんだり、一番きれいに見える位置を探す

庭で咲いたきれいな花、せっかくだから写真に収めたくなりますよね。そんなとき、立ったままパシャッと取っておしまい、というのはもったいないこと!ぜひ、花が一番きれいに見える位置をじっくり探してみてください。

たいていの花は、立ったまま撮ると上から見下ろす写真になります。目で見ている時はわからなくても、写真で見ると平面的に見えてしまうもの。見下ろす写真になりそうだと思ったら、自分がしゃがんで花を横から撮ってみましょう。花を横から撮ると他の花が背景に入り、立体感のある写真になります。

さらに、背景をぼかしてプロっぽい写真にしてみましょう。より美しい写真にするために、背景に入る花の位置や色がベストな位置を探して撮ってみてくださいね。

近付いて撮る

たくさん咲いた花全体を撮るだけでなく、特に美しい花があったら近付いて撮ってみましょう。
カメラの「花モード」などはマクロ撮影ができるようになっています。一つの花をクローズアップして画面いっぱいに撮るときは、撮りたい花を写真の中心に持ってきても大丈夫。背景をぼかすことができるので、簡単に美しい写真が撮れますよ。

逆光を味方にしよう

via Kaoru Sakamoto
花を撮ろうとしたら背景がいまいちだった…というのはよくあること。そんなときは背景をぼかすのが手っ取り早いのですが、写真を撮る角度や位置を変えられるのであれば、逆光で撮るのもおすすめです。

逆光の状態で被写体の花に露出を合わせると、背景が白っぽくとんでしまいます。背景も撮ろうとするとメインの被写体が暗く沈んでしまうため、逆光は写真に不向きと言われますが、逆に、背景を写したくないときにこのことを利用できるのです。

ポイントは、露出補正を行うこと。+1~2の範囲で、最もきれいに見える露出を選びましょう。濃い赤色や紫色などよりも淡い色の花が向いています。光がほわっと回り込んで、ふんわりした優しい写真を撮ることができますよ。

室内に飾った花を撮るのに日が当たる窓辺はNG?

室内で花をきれいに撮るには?

庭で育てた花でフラワーアレンジメントをしたら、その写真を撮っておくのもよいですね。ポストカードや待ち受け画面にもぴったりです。

室内で花の写真を撮るときは、日の当たる明るい窓辺に花を移動させることが多いかもしれません。しかし、日の当たる窓辺に置いた花は目で見ると美しいのですが、実際に写真に撮るとコントラストが強くなりすぎて硬い印象になってしまいます。

では、どのような場所で撮ればいいのでしょうか?
答えは、直射日光が当たらない明るい場所。窓辺で撮るのであればレースのカーテンを閉めるなどして明るさを調整しましょう。

北側の窓辺もおすすめ

南側の窓のそばで撮るとあたたかい印象の写真になります。夕方の西日や朝日が差し込む窓辺は光が強いため、フラッシュをたいた時のような影が花にできて硬い印象になりがちです。

実は写真を撮るのに最適なのが、北側の窓辺。北側は日陰なので青味がかって写ります。そのため、白い花をさわやかに撮りたいときなどにも最適なのです。また、北側の窓辺で壁や天井が白い場合は、自然なレフ版効果もあって部屋全体に光が回り込み、花をソフトに写すことができます。
他の方角の窓辺で撮る場合は、花に直射日光が当たらないような位置に置いて撮ってくださいね。

暗い場合は一工夫

窓が小さくて部屋が少し暗いというときは、部屋の照明をつけて撮りましょう。
花を撮るときにフラッシュをたくのはおすすめできません。自然光+部屋の照明で、シャッタースピードが遅いようだったら手ぶれ防止のために三脚を使ったり本を重ねるなどして高さを調整した台の上にカメラを乗せて撮りましょう。ホワイトバランスはオートで大丈夫です。

光を反射させて花を明るく撮るためのレフ板などがあると尚良いですね。白い服を着るだけでもきれいに撮れるので、試してみてください。

小物のスタイリングにも凝ってみよう

via Kaoru Sakamoto

スタイリングに気を使おう

スタイリングにも気を使うとおしゃれな写真になります。例えば、グラスに一輪花を生けて撮る場合。そのままではなく、後ろにもうひとつグラスを置いてみたり、グラスの下にテーブルクロスを敷いてみたり。写真を撮る位置も、斜め上からではなくグラスを横からみるような位置にするなど工夫してみましょう。

庭で摘んだハーブの写真を撮るとします。木のまな板やおしゃれなキッチングッズなど、ハーブやキッチンに関連のあるものを置いてスタイリングすると不自然になりません。

目立ちすぎるものを置かない!

気をつけたいのが、撮りたい被写体よりも目立つ色のものを置かないこと。ハーブの背景に赤いキッチンバサミがあったら、その赤色が目立ってしまいますよね。一番目立つものにどうしても目がいってしまうので、まとまりのない写真になりがちです。

目立つのは派手な色だけではありません。白色も注意が必要です。白っぽい背景に白いものだとよく馴染んで目立たないのですが、暗い背景に白いものがあるとどうしても目立ちます。スタイリングして撮る際は、背景と馴染む色合いのものを置くように意識してみましょう。

海外のガーデニング雑誌のような写真を撮る

太陽が少し傾いた頃が最適

海外のガーデニング雑誌などで見られるのが、濃い目の色がのった写真。このような写真を撮りたいときは、太陽がちょっと傾く頃に撮影してみましょう。濃い色合いの写真には、紫やオレンジ、赤など濃い目の色の花が向いています。
背景も同じようなトーンで合わせると、露出など難しいことを考えずにおしゃれな写真が撮れますよ。

露出補正をしてみる

もし、淡い色の花に濃い色の背景という場合は、花の色がきれいに出るように露出補正をしてみましょう。
逆光の場合と反対に、暗い背景が明るくなりすぎないようにするマイナス補正を行います。少し補正しただけで急に暗く写るので、少しずつ補正して最適なものを選んでください。

イメージを持って撮る

「このように撮りたい!」というイメージを持つことも大切です。イメージに合わせて花壇の前にブリキのジョウロを置いたり、庭の花を束ねて古びた木の板やベンチの上で撮ったり。紅葉した葉が降り積もる場所も撮影場所にぴったりです。

ポイントになるものを置く

庭の写真を見ごたえあるものにするには、植物だけでなく小物合わせにも凝ってみたいもの。
ガーデニングの作業途中であるかのように植木鉢や球根をスタイリングしてみたり、ポイントを作るためにガーデンチェアを置いてみたり。ガーデンチェアやテーブル、パーゴラなどは写真のためだけでなく、庭を美しく見せることにも役立ちます。イメージに合わせて選んでみましょう。

角度や構図を変えてたくさん撮ろう

庭の写真をそのまま撮ると余計なモノが入るときはちょっとどかしたり、それが写らない場所に移動したりしてみましょう。それだけでずいぶん写真の印象が変わるはず。
おしゃれな写真を撮るには、角度や構図、露出などを変えてたくさん撮ってみましょう。きれい!と思った時にすぐ写真が撮れるよう、いつもスマホやデジカメを使えるよう近くに置いておくといいですね。

プロも一枚の完成した写真を撮るまでに、構図や露出を変えて何枚も撮影します。少し角度を変えるだけで見違えるような写真になることもあるので、ぜひいろいろ挑戦してみてくださいね。