観葉植物で部屋をリゾートに!センス良い見せ方や選び方は?

夏になると恋しくなるのが、リゾート風のインテリア。部屋全体を模様替えするのも素敵ですが、それはちょっと大変ですよね。そんなときにおすすめなのが、観葉植物でリゾート風にしてしまうこと。1年中リゾート気分で過ごしたい!というときにもぜひ取り入れてみてください。

インテリアに取り入れるとたちまち部屋が癒しの空間に変わる観葉植物。殺風景な部屋もグリーンを置くことでリラックスできる場所に変わります。観葉植物は、部屋をリゾート風にしたいという時にも役立つアイテム。
夏らしく海辺風に、あるいはアジアンテイストや高級リゾート風に。選び方や置き方のポイントを押さえて、さっそく取り入れてみませんか?

置き場所に合わせた観葉植物の選び方を知っておこう

インテリアのイメージを作ってみよう

まず、観葉植物を置いた時のインテリアのイメージを作ってみましょう。リゾート風とひとことで言っても、高級リゾートホテル、ハワイアン、バリ風などさまざまなテイストがありますよね。どんなリゾート空間をイメージしたインテリアにしたいのか、雑誌の写真などを参考にしてみるとよいでしょう。
イメージが決まったら、どんな観葉植物を置きたいのか考えてみます。観葉植物は葉の形や樹形だけでなく、植えてある鉢によってもイメージは大きく変わるもの。また、本来はまっすぐな幹を敢えて曲げて育てることで雰囲気が変わって見えるものもあります。くねくねと曲がった幹が魅力的な観葉植物も売られているので、実際に店舗で見てイメージに合うものを探してみるといいですね。

置き場所を決める

観葉植物を選ぶ前に、まず置き場所を考えましょう。リビング、あるいは寝室、キッチン、玄関?観葉植物を置きたい場所によって選び方も変わってきます。
例えば、リビングに置きたいのであれば温度や日当たりはそれほど神経質にならなくても大丈夫かもしれません。一方、玄関の棚の上などに置くのだったら、耐寒性・耐陰性が強いものが向いています。
背の高い棚に置いたり、天井から下げて楽しみたいという場合は、垂れ下がって育つポトスやグレープアイビーなどが最適。湿度の高い浴室などに置きたい場合は気温の変化や高い湿度にも強いシダ類やアイビーなどがおすすめです。

観葉植物を置く場所の日当たりは?

インテリアとして取り入れることのできる観葉植物を室内で育てる時に一番に考えたいのが日当たりです。植物によって日光を好むものや比較的耐陰性が強いものなどがありますが、植物ですから当然、日の当たらない真っ暗な部屋では育ちません。
ほとんどの観葉植物にとって好ましいのは、明るい窓辺。直射日光が苦手な植物もあるので、その場合はレースのカーテンなどで遮光すれば大丈夫です。
一方、マンションの玄関やトイレなど、窓のない空間で育てるのはちょっと難しいと考えましょう。どうしてもそのような場所に観葉植物を置く場合は、週に4~5日程度は、昼間明るい窓辺に置いてあげてください。その点に注意すれば、あまり日の当たらない場所に置いておくことも可能です。

スペースに合わせて大きさを決める

部屋の広さやスペースに合わせて観葉植物を選びましょう。
小さな部屋に大型の観葉植物を置くと圧迫感がありますし、反対に広々としたリビングに小さな観葉植物を床置きというのは寂し気に見えてしまいます。玄関など人が通る場所には邪魔にならない大きさのものを、広いリビングだったら大型の観葉植物を置いて全体のバランスをとりましょう。
リゾート風に見せるには、小さなものをいくつも置くよりも大型の観葉植物を数を絞って置くほうが効果的。床に置くのか、台の上に置くのかによっても選ぶサイズは変わります。小さめの観葉植物は、台に乗せて高さを調節するという方法もあるので、工夫してみてください。
気をつけたいのが、大型の観葉植物を購入する場合。広いお店の中ではそれほど大きく見えなかったのに、家に届いてみたらちょっと大きすぎた…なんてこともあります。観葉植物が天井にぶつかってしまったなどということがないように、購入の際は必ず、植物が成長することも考えて余裕のある大きさを選びましょう。あらかじめ、部屋の床から天井までの高さを測っておくといいですね。

リゾート風インテリアにおすすめの観葉植物

アレカヤシ

涼し気な葉が印象的なアレカヤシ。繊細さのある優しい雰囲気のヤシで、部屋が一気にリゾート空間に変わります。耐陰性もありますが、元気に育てたい場合は明るい場所に置きましょう。水切れさせないように水やりはたっぷりと。寒さに弱いので冬でも比較的暖かいリビングなどに。

オーガスタ

大きな葉が南国気分いっぱいにしてくれるオーガスタ。一鉢あるだけで部屋全体がトロピカルな雰囲気になる存在感が魅力です。丈夫ですが耐陰性はあまりないので、リビングの窓辺など明るくて広いスペースに置きましょう。

フェニックス・ロベレニー

「ヤシの木」のイメージそのままのフェニックス・ロベレニー。耐陰性・耐寒性ともにあり丈夫です。かなり大型なので吹き抜けの空間などに置くのがおすすめ。

モンステラ

切れ込みの入った葉が個性的なモンステラ。南国風の姿形に人気がある観葉植物です。丈夫で耐陰性・耐寒性もあるため置き場所を選びません。グリーンインテリア初心者さんにもおすすめです。

ストレリチア・レギネ

オレンジ色のトロピカルな花が咲くストレリチア・レギネ。花が鳥のように見えることから極楽鳥花という別名も。高さ1~2mに育つ大型の多年草で、日当たりの良い場所を好みます。

フィカス・ウンベラータ

明るい黄緑色の葉がおしゃれな雰囲気のフィカス・ウンベラータ。お店などでもよく見かけますよね。センス良い部屋にしたい!というときにおすすめです。耐寒性がないので冬は暖かい場所に置きましょう。どんなインテリアにもよく合います。

フィカス・ルビギノーサ(フランスゴムノキ)

インテリア雑誌などでもよく見かけるフィカス・ルビギノーサ。ナチュラルな雰囲気の部屋にもよく合う観葉植物です。幹や枝がうねるように曲がっている姿がおしゃれ。どちらかというと日当たりの良い場所を好みますが、丈夫で育てやすいため初心者さんにも向いています。

クワズイモ(アロカシア)

サトイモ科の観葉植物であるクワズイモ。名前の通り有毒で食べることはできませんが、地上部のイモの部分から美しい大型の葉がゆったりと伸びる姿に人気があります。高温多湿でよく成長します。真夏以外はレースのカーテン越しに日が当たる場所に置きましょう。

セローム

深い切れ込みのある葉がゆったりと広がるセローム。南国の雰囲気があるグリーンです。大型の鉢に植えて広いスペースに置くのがおすすめです。耐陰性もありますが、できるだけ明るい場所に置いたほうがよく育ちます。

ボストンファーン

存在感のあるシダ、ボストンファーン。吊り下げるか高い台の上に置いて楽しむのに向いています。育つと葉の長さが1m以上になることも。レースのカーテン越しに日の当たる場所で育てましょう。耐寒性あり。

センス抜群に見える観葉植物の飾り方

イメージに合わせて鉢を選ぼう

買ってきた観葉植物は白いプラスチック鉢に植えられていることが多いのではないでしょうか。そのまま部屋に置いたのではおしゃれではありません。そこで、インテリアに合わせた鉢に変えることをおすすめします。植え替えるのは大変なので、鉢カバーに入れてしまいましょう。
大型の観葉植物は少し深さのある鉢に入れるとおしゃれです。四角いモノトーンの鉢だとモダンな印象に、テラコッタの鉢はナチュラルに。焼き物だとアジアンテイストになります。かごのような自然素材の鉢も涼し気ですね。
クワズイモやセロームなど、横に広がる植物は、少し幅のあるゆったりした鉢がぴったり。アレカヤシなど高さのある植物は背の高い鉢でスタイリッシュにしてもいいですね。
鉢の基本色は白、黒、焦げ茶とテラコッタ色。素材や形が変わるとイメージもかなり変わります。インテリアに合わせて自由に選んでください。

置き場所に工夫しよう

背景がすっきりしていると植物が映えて見えますよね。まず、観葉植物を置く場所の周辺はすっきりと片付けておきましょう。観葉植物を置く場所は、部屋の角やソファーの脇などがしっくりきます。
特に、大型の観葉植物は、何もない空間に置くように意識します。背景に何もない殺風景な空間が植物によって生き生きとしてくる…そんなイメージで置いてみてください。反対に、ごちゃごちゃとモノを置いてある場所に置いてもリゾート感が出にくいので気をつけます。
小さめの観葉植物は花台や棚の上に置いて印象を強くします。床に一つ、棚の上に一つというように散らして置いてもいいですね。
少しフォーマルな印象にしたいときは、シンメトリー(左右対称)に置いてみましょう。棚や窓の両脇に置くとおしゃれに見える手法です。

観葉植物のお手入れで気をつけたいことは?

日照

部屋の中に置く観葉植物を丈夫に育てるには日照時間に注意。昼間でも暗い場所に置いておく場合は耐陰性の強い品種を選び、昼間は明るい場所に移動させるなどの工夫も必要です。茎が間延びしてきたら日照不足のサイン。その場合はもっと日当たりの良い場所に移動させてあげましょう。
また、明るい場所を好む観葉植物も直射日光は苦手というものが多いため、レースのカーテン越しに日が当たる場所に置くのがベストです。

水やりと肥料

水やりの基本は、表面が乾いたらたっぷりとあげること。高温多湿を好む観葉植物も、いつも土が湿っているのは苦手です。場合によっては根腐れを起こして枯れてしまうことも。カラカラに乾いてしまうことがないように気をつければ大丈夫。湿度を保ちたいときは霧吹きで葉の周りに切りを吹いてあげましょう。
鉢植えの植物は肥料不足になりがちです。観葉植物用の液肥や表面に置くだけの固形肥料をあげて栄養補給してください。

葉のお手入れ

室内に置いてある植物は、葉の表面にほこりがたまってしまうことがありますよね。ほこりがたまったままだと光合成にも影響しますし、見た目もよくありません。時々、葉の表面を軽く拭いてほこりを取ってあげましょう。

その他

冷房の風や扇風機の強い風が直接当たらないように気をつけましょう。乾燥しすぎたり葉を傷めたりする原因になります。
家具を変えなくても置くだけで部屋をリゾート感いっぱいにしてくれる観葉植物。選び方や置き方などを意識して、ぜひお気に入りの観葉植物を置いてみてください。