春の花壇デザインでおすすめの色彩は?
春の花壇づくりをするときに多い失敗例が、かわいい!と思って買いそろえた花苗を片っ端から植えるパターンです。確かに、ひとつひとつの花苗はかわいいのかもしれませんが、全ての種類をやみくもに植えてしまってはセンスのかけらもない残念な花壇になってしまいます。
せっかく自分好みの花壇を作りたいなら、まずは好きな配色で春の花壇をデザインすることが重要です。おすすめのカラーバリエーションを参考に、今年の春こそ色彩バランスの整ったセンスの良いデザインの花壇づくりにチャレンジしてみましょう!
せっかく自分好みの花壇を作りたいなら、まずは好きな配色で春の花壇をデザインすることが重要です。おすすめのカラーバリエーションを参考に、今年の春こそ色彩バランスの整ったセンスの良いデザインの花壇づくりにチャレンジしてみましょう!
優しい色を組み合わせたパステルカラー
春を彩る色の組み合わせの代表がパステルカラー。どんな花壇にもおすすめの配色なので、初心者でも失敗が少ないデザインパターンになります。優しい色の組み合わせで癒されたいなら、パステルカラーの花苗を準備すると良いでしょう。春の花苗の中で、最もカラーバリエーションが豊富なのがパステルカラーですので、ぜひチャレンジしてみてください。
反対色を組み合わせたビビットカラー
華やかな花壇が好みのガーデナーには、反対色を組み合わせたビビットカラーのデザインがおすすめです。「黄色&青紫色」や「黄緑色&紫」、「赤&白」など、色彩のはっきりしたもの同士を組み合わせることで、お互いの色を惹きたて合います。ビギナーには少し難しいデザインバランスかもしれませんが、カラーチャートを参考にしながらデザインすると良いでしょう。
同系色で組み合わせるグラデーションカラー
同じ色の系統で、濃淡のバランスを調整しながら組み合わせるのがグラデーションカラー花壇。同系色で組み合わせた花壇は、非常に洗練されたイメージがあり、どちらかというと初心者はあまり選ばないパターンかもしれませんね。同系色でグラデーション花壇は、花苗の植え方ひとつで野暮ったくなることもありますので、慎重にデザインすることをおすすめします。
配色を決めるときの注意点
春の花壇でおすすめのカラーバリエーションを3パターン紹介しましたが、これらの色彩の組み合わせで花苗を植えるとき、いくつか配色を決めるときの注意点があります。ここでは、この3パターンの色彩バランスで注意したいポイントを、それぞれのカラーバリエーション別に紹介します。
・パステルカラーの場合
パステルカラーの花壇をデザインするときの注意点は、春の華やかさを色彩で演出するために、花と葉物のバランスが悪くならないようにすることです。つまり、花色を豊富にすることで華やかさを表現するのに葉物もたくさん植え過ぎてしまったら、せっかくのロマンティックな雰囲気が台無しになるということ。
パステルカラーの花壇をデザインするなら、葉物は添える程度のボリュームで、少し控えめに植えるくらいがベストです。
パステルカラーの花壇をデザインするなら、葉物は添える程度のボリュームで、少し控えめに植えるくらいがベストです。
・ビビットカラーの場合
ビビットカラーの花壇をデザインするときの注意点は、花の色だけで花壇を演出しないことです。色彩の強いビビットカラーの花同士を組み合わせるときは、シックな色合いのカラーリーフを一緒に植えると、デザイン性の高い花壇になります。
花の色だけでビビットカラーの花壇を作ってしまうと、うるさい印象になりかねませんので、質感の違うカラーリーフを一緒に植えてメリハリを出すのが失敗しないポイントです。
花の色だけでビビットカラーの花壇を作ってしまうと、うるさい印象になりかねませんので、質感の違うカラーリーフを一緒に植えてメリハリを出すのが失敗しないポイントです。
・グラデーションカラーの場合
グラデーションカラーの花壇をデザインするときの注意点は、完成したときのイメージが、ぼんやりとしてしまわないようにすることです。わかりやすく説明すると、「淡い色」の隣に「少し濃い色」その隣に「濃い色」と、順番に植えてしまってはセンスの良さは表現できません。
グラデーションカラーの花壇をデザインするなら、隣に植える色彩バランスを考えなければNGです。例えば、「淡い色5:少し濃い色3:濃い色2」といったように、淡い色のボリュームを多めにして、濃い色は指し色程度に配色すると失敗が少なく、バランスの良い花壇にまとまるのでおすすめです。
グラデーションカラーの花壇をデザインするなら、隣に植える色彩バランスを考えなければNGです。例えば、「淡い色5:少し濃い色3:濃い色2」といったように、淡い色のボリュームを多めにして、濃い色は指し色程度に配色すると失敗が少なく、バランスの良い花壇にまとまるのでおすすめです。
色が多すぎるデザインは下品になりがち
どの配色パターンにも共通して言えることですが、花壇全体に植える花苗の色が多すぎるデザインは、品のない印象になりがちです。色味のバランスで丁度良いのは、3つの色彩を使うこと。もし、3つ以上の色彩を使いたいのであれば、調和させる役割のある「白」を加えてあげることで花壇全体のバランスが良くなります。
できれば、あまりゴチャゴチャした色合いでデザインすることはおすすめしたくありませんが、どうしても植えたい花の色がたくさんある場合は、白い花かシルバーリーフで色を調和させると良いでしょう。
できれば、あまりゴチャゴチャした色合いでデザインすることはおすすめしたくありませんが、どうしても植えたい花の色がたくさんある場合は、白い花かシルバーリーフで色を調和させると良いでしょう。
色彩バランスの良いおしゃれな花壇の作り方
それでは、さっそく色彩バランスの良いおしゃれな花壇の作り方をレクチャーします。コツさえ抑えれば難しくありませんので、ぜひ一緒に色彩バランスの良いおしゃれな花壇を完成させましょう。
1、 花苗を植える場所を決める
まずは、花壇に花苗を植える場所を決めます。庭のどの位置にどんな花を植えるのか、どんなカラーバリエーションで花壇を作りたいのかを決めてしまいます。
2、 バランスを考えながらデザインする
花苗を植える場所が決まったら、バランスを考えながら花壇全体のデザインを決めます。好みのカラーバリエーションで、植物の高低差を考えながらデザインすると失敗が少ないです。
3、 花苗を準備する
どんなカラーバリエーションで、どんな高低差の花苗を植えたらバランスが良いのかが決まったら、実際に植える花苗を準備します。花苗を購入するときは、実際使う予定の数よりも少し多めに準備しておくと良いでしょう。実際に植えるときになって、色彩バランスに納得しない場合の予備として、少し多めに花苗を準備しておくと安心です。
4、 植えるポイントに花苗を置いてみる
花苗を準備したら、すぐに植えるのではなく、一度植える予定の場所に仮置きします。仮置きした場所で納得しなければ、何度でも配置を変えられるので配置ポイントの失敗が少ないです。色彩バランスや花苗の高低差を考えながら、納得するまで配置場所を決めます。
5、 ポイントが決まったら花苗を植える
仮置きした配置ポイントに納得したら、いよいよ花壇に花苗を植えこみます。苗をうえるとき、根っこに土をかぶせる前にたっぷりの水を与えてから土をかぶせるようにします。じっくりと水を吸収させて、数日は水を与えないのがポイントです。苗のほうから水を欲しがり根を伸ばすので、自然と根が張りやすくなり丈夫に成長しやすくなります。
失敗しないためのワンポイントアドバイス
色彩バランスの良い春の花壇づくりをするためには、やみくもに花苗を植えないことが重要なポイントになります。ただただ植えたい花苗を考えずに植えてしまうと、高低差も色彩バランスもめちゃくちゃで統一感のない花壇になってしまいます。
花壇づくりでうっかり失敗しないために、どうしても最初のデザインは欠かせないのです。おしゃれでセンスの良い春の花壇は「色彩バランス」に左右されますので、ぜひ自分でイメージする庭の雰囲気に近づけるよう、しっかりと最初にデザインをしておきましょう。
花壇づくりでうっかり失敗しないために、どうしても最初のデザインは欠かせないのです。おしゃれでセンスの良い春の花壇は「色彩バランス」に左右されますので、ぜひ自分でイメージする庭の雰囲気に近づけるよう、しっかりと最初にデザインをしておきましょう。
小さな花壇をいくつかに分けてデザインする
最後に1点だけアドバイスするなら、花壇づくりの成功は「小さな花壇」をいくつかに分けてデザインすること。最初から規模の大きい花壇のデザインをするよりも、規模を小さくして「小さな花壇」を庭全体にいくつかデザインする方が失敗は少ないです。
それぞれの花壇に「テーマ」があると、さらにおしゃれでセンスの良いデザインになります。各コーナーに物語が生まれるような「テーマ性のある春の花壇デザイン」に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
それぞれの花壇に「テーマ」があると、さらにおしゃれでセンスの良いデザインになります。各コーナーに物語が生まれるような「テーマ性のある春の花壇デザイン」に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!