どうしても枯れちゃう冬の観葉植物…今年こそ枯れないポイントをチェックしよう

冬の観葉植物って管理が難しいですよね。葉っぱが落ちてしまったり、枯れてしまったり。思うように手入れできない人も少なくありません。冬に強く、育てやすい観葉植物ってないの?防寒グッズってあるの?悩めるガーデナーへ、冬の観葉植物の管理方法を紹介します。

観葉植物の冬越し方法

観葉植物は、お部屋のインテリアとして欠かせないアイテムです。一年を通して、葉のツヤも良くきれいなまま育ってくれたら良いのですが、時期によっては難しいこともあります。管理している人の多くの悩みは、冬のお手入れ方法。葉っぱが枯れて落ちてしまったり、根元にカビが生えてしまったりと様々です。

このページでは、冬越しを失敗しないために、どのようなお手入れ方法・管理をすれば良いのかを簡単に紹介します。

暖房や保温で管理するのが一番?

一般的に、観葉植物は室内に置いておく場合が多いです。そのため、屋外とは違い、温度管理がしやすい環境が整っています。室内と言っても、季節によってはお部屋の温度や湿度が違うので、保温方法も適切に管理しなければなりません。

具体的な管理手段として、手っ取り早くアイテムを使用する場合は、エアコンなどのヒーターや保温マットが便利。特に初めて観葉植物を育てている、ビギナーさんにとっては手軽で便利なアイテムです。

ただし、手軽で便利な暖房器具を使用する場合でも、メリットやデメリットがあります。

暖房器具を使用するメリット

エアコンなどのヒーター、保温マットを使用するメリットは、新たに暖房器具を用意する必要がない点でしょう。

すでに、何年も観葉植物を育てているセミプロさんレベルのガーデナーであれば、植物によって適切な管理方法を知っています。逆に、まだ「どうやって冬越しすればいいの?」といった疑問を持つビギナーさんは、経験もありませんから、何を用意したら良いのかわからない場合が多いです。

やみくもに管理するよりも、まずはご家庭にある暖房器具を使用した冬越しをすると良いでしょう。それと同時に、失敗しないための豆知識として、暖房器具を使用した場合のデメリットも学んでおく必要があります。

暖房器具を使用するデメリット

暖房器具を使用するデメリットは、温風が観葉植物に直接当たってしまう点です。

自分が思っていたよりも乾燥が進んでしまい、気が付いたときには、葉っぱがパラパラと落ちてしまうことも。室温が低いからと思い、せっかく保温したのに、これでは暖房した意味がありません。暖房器具は、保温をしてくれるものの、保湿はしてくれないため注意が必要です。ビギナーさんだけでなく、セミプロさんでもありがちな失敗例ですので、じゅうぶん気を付けましょう。

観葉植物も、適度な保湿をしなければなりません。室内を温めるだけではなく、適度な保水をしてあげることが大切です。

今年こそは枯らさない!管理のポイントは?

観葉植物を枯らさずに冬越しをするには、暖房や保温だけではじゅうぶんではありません。基本的には、最低でも5つのポイントを知っておく必要があります。

1、水やり
2、日当り
3、温度(防寒)
4、風通し
5、肥料

他の植物も同じです。一見すると、なんとなく管理が難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントさえ理解できれば問題ありません。最初から完璧に育てられるガーデナーさんは稀です。あまり心配せず、少しずつ経験を積んでいきましょう。

ポイント1、根腐れ注意!水やりのコツ

水やりにはコツがあります。冬でも適度な水やりは必要です。ただし、与えすぎには注意しなければなりません。

よく耳にするのが、

「枯れるのが心配なので、2~3日に1度与える」
「水やりは1週間に1度与えている」

など、自分のルールで保水しているパターン。植物は生き物ですから、定期的なスパンでしっかり管理と言う訳にはいきません。私たち人間と同じように、お水を飲みたい時もあれば、それほど飲みたくない場合もあります。

ほったらかしにしておくと乾燥して枯れてきますし、水を与えすぎると根腐れを起こし、やはり枯れてしまいます。

一番大切なのは、管理する観葉植物の状態を目で見て確認することです。土の表面が乾燥してきたり、葉っぱがシワシワになって元気がなくなってきたりするので、水やりのタイミングがわかります。こまめに確認し、自分の目で判断する経験を積みましょう。

葉っぱの表面や裏側に、霧吹きするのもおすすめです。

ポイント2、日光も大切!置き場所を考える

室内で育てている観葉植物でも、日光は大切です。いつも暗い場所に置いておくと、光合成が出来ません。適度に日光に当ててあげると、観葉植物もイキイキと成長します。

玄関が日当たりの良いお宅、日当たりが悪いお宅など、条件によってはお部屋の日の当たり具合は違います。ほとんど日光が当たらない場合は、週に2~3度は日光浴させてあげましょう。夏はカーテン越しがベストですが、冬は照りつけるほどの日差しではないため、窓際に置いても問題ありません。

注意すべき点は、冬の窓際は昼と夜の寒暖差があるため、植物にとっては好ましい場所とは言えません。少し離れた場所に置くか、定期的に置き場所を変えるなどの工夫が必要です。

ポイント3、簡単!防寒グッズを使用する

エアコンやヒーターなどの暖房器具の他に、身近にある物を防寒グッズとして利用することも出来ます。

【例】
・ビニール袋
・保湿フィルム
・段ボール
・発砲スチロールなど

観葉植物の冬越しには、保温と保湿をカバーできるアイテムがおすすめです。ちなみに、【例】として挙げた防寒グッズは、忙しくてなかなか管理しきれないガーデナーさんに、丁度良いお助けグッズになります。

大きめの観葉植物は、鉢を段ボールや発泡スチロールで保護すると、防寒・保湿効果が高まります。小さめの観葉植物の場合は、鉢ごとすっぽり保護出来る、ビニール袋や保湿フィルムを使用すると良いでしょう。この場合、呼吸できるように、空気が逃げる穴を作っておくことが重要です。

ポイント4、注意!密封したままではダメ

お部屋も、密封したままだと新鮮な空気が入らず湿気も多くなり、カビが発生することがあります。観葉植物も同じで、風通しの良さが必要です。

室内で管理する場合、お部屋によっては、日当たりが良くなく湿気がこもりがちになります。そのようなお部屋に観葉植物を置くと、徐々に元気がなくなってきます。1度置いたら、そのまま置きっぱなしにすることがないよう、時々は風通しを良くしてあげましょう。

ベランダやテラスに置いている場合は、風通しについては問題ありませんが、冬は防寒対策が必要です。また、強い風に飛ばされないような工夫も重要になります。

ポイント5、冬も必要?肥料を与えるタイミング

他の植物と同じように、観葉植物も肥料を与える必要があります。では、冬も肥料が必要なのかという点ですが、実はそれほど必要ではありません。

一般的に、植物は冬になると冬眠状態になるため、肥料を与えても、ほとんど吸収しません。肥料を与えるタイミングとしては、冬越しした来年の春になってから、少しずつ与えるのがベストです。いきなり大量の肥料を与えるのではなく、植物活性剤を与え、1~2週間ほど様子を見てからがおすすめです。

肥料は、固形タイプでも液肥でも構いません。説明書をよく読み、与え過ぎることがないよう注意しましょう。

寒さに強い人気の観葉植物

高温多湿で、ジャングルのような場所が出身地の観葉植物。基本的には寒さに弱い種類がほとんどです。また、熱帯地域と言っても、砂漠のように乾燥している地域が原産の種類もあります。それぞれ、育った環境によって管理の方法が違うため、購入する時に確認しておくと良いでしょう。

【丈夫で育てやすい種類】
・カポック
・オリズルラン
・オリーブ
・ドラセナ
・ベンジャミン
・ガジュマル
・パキラなど

ホームセンターやお花屋さんで販売している観葉植物は、育てやすい種類のものが多く並べられています。100均でも、小さな観葉植物が並べられています。あまり神経質にならず、好きな種類を育ててみるのが一番です。

どうしても不安な場合は、店員さんに相談すると良いアドバイスをもらえる事があります。せっかくですから、どんなお部屋に置きたいのかを、きちんと伝えてみましょう。

観葉植物を元気に育てるために

いつまでも元気に育てるには、観葉植物の性質に合ったお部屋に置く必要があります。最初に、どのお部屋に置きたいのかを意識して購入すると、失敗が少なくて済みます。ご自宅のリビング、玄関、キッチンや洗面所、トイレなど、どの種類がお部屋の環境に合っているのか、じゅうぶん照らし合わせながら置いてみましょう。