庭できれいに咲いた花。せっかくだから、庭だけでなく室内でも楽しんでみませんか?
ただ、売っている花とは違い、庭の花は茎が短かったり曲がっていたり、さまざまな形をしています。そんな時は、それぞれの特徴を生かしたアレンジメントをしてみましょう。花が少ない時期には、グリーンだけを飾るのも爽やかでおすすめです。
いろいろなアレンジメントや使える器、花を飾って楽しむための準備など、参考にしてみてくださいね。
ただ、売っている花とは違い、庭の花は茎が短かったり曲がっていたり、さまざまな形をしています。そんな時は、それぞれの特徴を生かしたアレンジメントをしてみましょう。花が少ない時期には、グリーンだけを飾るのも爽やかでおすすめです。
いろいろなアレンジメントや使える器、花を飾って楽しむための準備など、参考にしてみてくださいね。
生ける前の準備をしましょう
via Kaoru Sakamoto
切った花はまず水揚げ
買ってきた花と同様、庭で切った花を長持ちさせるには最初の水揚げが大切です。
水揚げとは、植物の先端まで水を吸い上げやすくしてあげるために行うもの。せっかく摘んだ花がすぐにしおれてしまうのを防ぐためにひと手間かけてあげましょう。
水揚げとは、植物の先端まで水を吸い上げやすくしてあげるために行うもの。せっかく摘んだ花がすぐにしおれてしまうのを防ぐためにひと手間かけてあげましょう。
水揚げの方法
基本的な水揚げの方法はとても簡単。水を張った器の中で茎を斜めに切る水切りを行い、そのまま水を吸わせてあげるだけ。摘んだばかりの花はこれでだいぶ長持ちするはずです。
ただ、切ってから少し時間がたってしまった花の場合はもう少し手当が必要。葉を少し落として減らし、水切り後に新聞紙などで軽くくるんで花首をまっすぐにし、深めの水に2~3時間つけておきます。
水は茎の途中まであれば大丈夫。花がだめになってしまうので、花まで水につけないように気をつけましょう。新聞紙が水につかってしまいますが、水揚げ後に取り除いてください。
ただ、切ってから少し時間がたってしまった花の場合はもう少し手当が必要。葉を少し落として減らし、水切り後に新聞紙などで軽くくるんで花首をまっすぐにし、深めの水に2~3時間つけておきます。
水は茎の途中まであれば大丈夫。花がだめになってしまうので、花まで水につけないように気をつけましょう。新聞紙が水につかってしまいますが、水揚げ後に取り除いてください。
水が上がりにくい花は湯揚げがおすすめ
普通の水揚げでは水が上がりにくい花は、お湯につけて水揚げをします。お湯につけるなんて大丈夫!?と思うかもしれませんが心配ありません。熱湯をコップなどに入れ、新聞紙にくるんだ花の切り口を3cmほどつけます。プクプクと空気の泡が切り口から出てくるので、15秒ほどつけたら普通の水に移しましょう。
お湯につかっていた茎の部分が少し変色しますが問題ありません。気になる人はその部分だけ水の中でカットしてください。
お湯につかっていた茎の部分が少し変色しますが問題ありません。気になる人はその部分だけ水の中でカットしてください。
一輪から始めるアレンジメント、さっそく生けてみましょう
via Kaoru Sakamoto
一輪でも様になる茎の長い花
茎の長い花は、一輪だけ生けても見栄えするのが魅力です。器は細長いものをセレクト。口の細いおしゃれなグラスやガラス瓶などもおすすめです。
茎の長さは器とのバランスをみながら調整してください。茎に葉のない花の場合、口の広い器に一輪だけいけるとバランスが悪くなってしまうので注意しましょう。
茎がまっすぐで長い花は、スノーフレークや水仙、チューリップ、ラナンキュラス、ガーベラなど。一輪ずつ生けた器をいくつか並べても素敵です。ガラスの器でまとめるなど、統一感を持たせるとまとまりやすくなります。数種類の花を並べてもいいですね。
茎の長さは器とのバランスをみながら調整してください。茎に葉のない花の場合、口の広い器に一輪だけいけるとバランスが悪くなってしまうので注意しましょう。
茎がまっすぐで長い花は、スノーフレークや水仙、チューリップ、ラナンキュラス、ガーベラなど。一輪ずつ生けた器をいくつか並べても素敵です。ガラスの器でまとめるなど、統一感を持たせるとまとまりやすくなります。数種類の花を並べてもいいですね。
たくさん咲いたら試してみたい花瓶いっぱいの花
花をたくさん飾りたいときは、同じ花でまとめると失敗しません。同じ花だったら色違いにしてもまとまるので、華やかにしたいときは何色か混ぜて生けてもいいでしょう。
ボリュームのある口の広い器に生けると豪華なアレンジになります。テクニックはあまり気にせず、一種類の花をバサッと器に入れた感じがかえっておしゃれ。花の長さ(高さ)は微調整してください。イメージは庭で摘んだ花で作ったブーケ。束ねてからちょうどいい長さに切って生けると上手く飾れます。
ボリュームのある口の広い器に生けると豪華なアレンジになります。テクニックはあまり気にせず、一種類の花をバサッと器に入れた感じがかえっておしゃれ。花の長さ(高さ)は微調整してください。イメージは庭で摘んだ花で作ったブーケ。束ねてからちょうどいい長さに切って生けると上手く飾れます。
小さな花や短い茎の花を生かすアレンジは?
花一輪+グリーンを生けてみましょう
例えば、バラの花一輪にアイビーを一枝。小さめのグラスやジャムの空き瓶に生けてみましょう。コツは花をあまり長くしすぎないこと。器の縁が隠れるように、花とグリーンが一カ所から出ているようなイメージでそっと乗せるように生けると上手くいきます。
咲いた花はどれもかわいくてなかなか切れないもの。庭で咲いたバラなどは、次の花が咲くことを考えて切るとどうしても茎が短めになってしまいます。さらに、売っている切り花とは違い、庭で咲いた花は茎が曲がっていることも多いですよね。
花一輪とグリーンの組み合わせは、そんな花を生ける時に役立ちます。ぜひ取り入れてみてくださいね。
咲いた花はどれもかわいくてなかなか切れないもの。庭で咲いたバラなどは、次の花が咲くことを考えて切るとどうしても茎が短めになってしまいます。さらに、売っている切り花とは違い、庭で咲いた花は茎が曲がっていることも多いですよね。
花一輪とグリーンの組み合わせは、そんな花を生ける時に役立ちます。ぜひ取り入れてみてくださいね。
ティーカップやグラスを器にしたアレンジ
ミニバラやルピナスをカフェオレボウルにアレンジ
via Kaoru Sakamoto
ビオラなど繊細で茎の短い花は、ティーカップやカフェオレボウル、小さいグラス、ミルクピッチャーなどの食器に生けてみましょう。
うまく生けるコツは、一輪ずつ器の縁にそっと乗せるように寄りかからせること。ティーカップに生ける際は、花を片側に寄せて器の縁と水面が見える部分を作るとおしゃれです。
繊細な花たちを生けるときは、花びらではなく茎を持って優しく扱ってくださいね。ところどころにグリーンを挟むと爽やかな印象になります。
食器に生けるのに抵抗があるという人は、キャンドルホルダーなどに生けるのもおすすめです。最近は、雑貨屋さんや100円ショップでも小さいおしゃれな器がたくさん売られています。お花専用のものを持っていてもいいですね。
うまく生けるコツは、一輪ずつ器の縁にそっと乗せるように寄りかからせること。ティーカップに生ける際は、花を片側に寄せて器の縁と水面が見える部分を作るとおしゃれです。
繊細な花たちを生けるときは、花びらではなく茎を持って優しく扱ってくださいね。ところどころにグリーンを挟むと爽やかな印象になります。
食器に生けるのに抵抗があるという人は、キャンドルホルダーなどに生けるのもおすすめです。最近は、雑貨屋さんや100円ショップでも小さいおしゃれな器がたくさん売られています。お花専用のものを持っていてもいいですね。
小型のリキュールグラスなどに生けるとエレガントに
少しエレガントなアレンジにしたい場合は、小型のリキュールグラスなど足付きの器に生けてみましょう。器の内側に花の茎を引っかけるようにして、器の中で茎と茎を交差させるように生けていきます。器の高さと器から出ている花の長さを同じくらいにするとバランスよく仕上がります。
イメージは小さなブーケ。手の中でそっとまとめてから器に放してもいいですね。
イメージは小さなブーケ。手の中でそっとまとめてから器に放してもいいですね。
お皿に浮かべるアレンジ
折れてしまった花や生けるには茎が短すぎる花は、深めのお皿やガラスのボウルなどに水を張って浮かべるアレンジがおすすめです。例えば、満開のつるバラを2~3輪切ってきてフローティングキャンドルを一緒に浮かべてみてはいかがでしょうか。テーブルに飾れば静かな夕刻にぴったりのロマンティックな演出ができますよ。
ただ、水に浮かべた花びらは傷みやすので、短い期間だけ楽しむものだと心得ましょう。
ただ、水に浮かべた花びらは傷みやすので、短い期間だけ楽しむものだと心得ましょう。
グリーンだけのアレンジはいかが?
via Kaoru Sakamoto
アイビーやミントは家中に飾れる便利グリーン
増えすぎたアイビーやポトス、先端のきれいな部分をカットして洗面所やキッチンに飾ってみましょう。ミントなどのハーブも飾りやすく、空気が動いたときに香りがするのでおすすめです。ミントは地植えすると庭中に繁殖してしまうので、鉢で育てるとよいでしょう。フラワーアレンジメント用に、アイビーやミントを一鉢持っていると便利ですよ。
グリーンは長持ちするので、飾っている間に根が生えてきます。鉢や庭に植えれば増やすことも可能です。
ただ、あまり長い間飾ったままにしていると栄養不足にもなり、家の中でもアブラムシがついたりします。葉が疲れてきたな…と思ったら、新しいグリーンに取り換えましょう。
グリーンは長持ちするので、飾っている間に根が生えてきます。鉢や庭に植えれば増やすことも可能です。
ただ、あまり長い間飾ったままにしていると栄養不足にもなり、家の中でもアブラムシがついたりします。葉が疲れてきたな…と思ったら、新しいグリーンに取り換えましょう。
剪定したハーブでリース作り
ラベンダーやローズマリーは大きく成長するので、下枝が枯れて形が崩れるのを防ぐためにも時々切り戻しが必要です。そんな剪定したハーブ、そのまま処分してしまうのはもったいないですよね。料理に使うにも大量だと使いきれません。
そんなときには、ハーブのリースを作りましょう。
アルミの針金でリースの大きさの輪を作り、そこに少量ずつ束ねたハーブの枝を糸や細いワイヤーを巻き付けるようにして形作っていきます。長いローズマリーの枝は、そのままくるんと丸めればリースの出来上がり。仕上げにリボンなどをつけてもいいですね。
キッチンやリビングに下げておけばハーブの香りに癒されます。
そんなときには、ハーブのリースを作りましょう。
アルミの針金でリースの大きさの輪を作り、そこに少量ずつ束ねたハーブの枝を糸や細いワイヤーを巻き付けるようにして形作っていきます。長いローズマリーの枝は、そのままくるんと丸めればリースの出来上がり。仕上げにリボンなどをつけてもいいですね。
キッチンやリビングに下げておけばハーブの香りに癒されます。
枝を大胆に飾ってみよう
庭の木を剪定したら、きれいな枝を選んで部屋に飾ってみませんか?新緑の頃の黄緑色はとても美しいもの。部屋に飾ることで、部屋の中にも春がやってきたような気持になります。ポイントは、若葉色のみずみずしい枝を選ぶこと。ちょっと密集している枝を剪定したときなどに飾ってみてくださいね。
器はごろんとした焼き物も似合いますが、シンプルなガラスの花瓶や大きめの瓶(梅酒をつけるような!)にも似合います。たくさんではなく、一枝か二枝、玄関や吹き抜けの階段など高さを生かせる場所に生けてみましょう。
新芽はしおれやすいので、生ける前に水揚げはしっかりと行ってください。枝ものの水揚げは、下から3~5㎝くらいの表皮を削り、枝の切り口にハサミで縦に切り込みを入れ、メリメリっと割くようにするのがコツです。
器はごろんとした焼き物も似合いますが、シンプルなガラスの花瓶や大きめの瓶(梅酒をつけるような!)にも似合います。たくさんではなく、一枝か二枝、玄関や吹き抜けの階段など高さを生かせる場所に生けてみましょう。
新芽はしおれやすいので、生ける前に水揚げはしっかりと行ってください。枝ものの水揚げは、下から3~5㎝くらいの表皮を削り、枝の切り口にハサミで縦に切り込みを入れ、メリメリっと割くようにするのがコツです。
使う器も工夫してみましょう
使う器は花瓶だけとは限りません
庭で摘んだ花は普通の花瓶に生けようとするとちょっとボリューム不足だったり、高さが足りなかったりしがちです。花が少ないときは、一輪挿しなどに生けるとよいでしょう。
花を生ける時に使う器は花瓶だけとは限りません。短い花を生けるアレンジで使っているティーカップやカフェオレボウル、ピッチャーなどはとても便利。他にもキャンドルホルダーやお皿など、水さえ入ればなんでも器になります。
花を生ける時に使う器は花瓶だけとは限りません。短い花を生けるアレンジで使っているティーカップやカフェオレボウル、ピッチャーなどはとても便利。他にもキャンドルホルダーやお皿など、水さえ入ればなんでも器になります。
キッチンや洗面所では空き瓶もおすすめ
ジャムの空き瓶やきれいなガラス瓶なども器として利用してみましょう。キッチンや洗面所に花を飾るときにぴったりです。
「いらない瓶に生けた風」にならないポイントは、ラベルがおしゃれな空き瓶や、瓶自体に立体的な模様が入っているものを選ぶこと。それだけでセンス良く見えるので、お気に入りの瓶を探してみるといいでしょう。
「いらない瓶に生けた風」にならないポイントは、ラベルがおしゃれな空き瓶や、瓶自体に立体的な模様が入っているものを選ぶこと。それだけでセンス良く見えるので、お気に入りの瓶を探してみるといいでしょう。
ジョウロやバケツに生けるとカントリー風に
庭で摘んできた花をブリキのバケツやジョウロにバサッと入れるのもおすすめ。カジュアルでこなれた感じになります。カントリー風の玄関などにぴったりです。
花を飾る定番の器があるととても便利。使いやすいものを見つけてくださいね。
花を飾る定番の器があるととても便利。使いやすいものを見つけてくださいね。
飾った花を長く楽しむために
via Kaoru Sakamoto
飾った花もそのままにしているとしおれてきてしまいますよね。
花を飾った水は雑菌が繁殖するので、できれば毎日取り換えたいもの。特にゴールデンウイークあたりからは気温も上がり、水が腐りやすくなってきます。ちょっとぬるっとしてきたら、器もきれいに洗いましょう。茎のぬめりは水で軽く流し、水の中で切り戻ししてあげると花を長く楽しめます。
切っていくうちにだんだん短くなってきてしまいますが、そのようなときは器を変えて生けなおしてあげましょう。せっかく摘んできた花だから、最後まで楽しんでくださいね。
花を飾った水は雑菌が繁殖するので、できれば毎日取り換えたいもの。特にゴールデンウイークあたりからは気温も上がり、水が腐りやすくなってきます。ちょっとぬるっとしてきたら、器もきれいに洗いましょう。茎のぬめりは水で軽く流し、水の中で切り戻ししてあげると花を長く楽しめます。
切っていくうちにだんだん短くなってきてしまいますが、そのようなときは器を変えて生けなおしてあげましょう。せっかく摘んできた花だから、最後まで楽しんでくださいね。