クリスマスやお正月にピッタリ! 冬の寄せ植えリースを作ってみよう

そろそろクリスマスも近くなってきました。この時期、玄関やアプローチに季節の花々を飾って華やいだ雰囲気にしてみませんか?今回はクリスマスやお正月にピッタリの寄せ植えリースの作り方をご紹介します。

寄せ植えリースとは?

街のあちらこちらでクリスマスのデコレーションやイルミネーションを目にするようになりました。この時期はお家でも華やいだ雰囲気が欲しいところ。そこで今回ご提案するのが寄せ植えリース。これ一つで玄関やアプローチの雰囲気が変わります。

寄せ植えリース・・・初めて聞く方もいらっしゃるのではと思います。簡単に言えば、リース型の枠を利用して作る寄せ植えのハンギングバスケットです。リースの形もドーナツ型やハート型、ツリー型などがありますのでお好みで選んでみましょう。作り方もとても簡単。私が作った寄せ植えリースの作業手順を写真とともにわかりやすく解説します。

ちょうどこれからクリスマスやお正月を迎える時期、季節のお花で作るリースにピックや松ぼっくり、オーナメントなどをちょい足しするとより素敵になりますよ。

クリスマスやお正月にピッタリな寄せ植え向け植物

寄せ植えリースを作るにあたって何を植えたらいいか迷いますよね。先ずはメインにする植物を決めて、それに加える花の苗やカラーリーフを考えていくといいですよ。植える品種や色を変えるだけでガラッと雰囲気も変わります。色に関しては、あれもこれもと多くの色を取り入れるよりはある程度色の系統を決めて色数を絞ったほうがスッキリとまとまります。

リースに植える植物を選ぶ際は次の点に留意してください。

・草丈が大きくならないものを選ぶ
・飾る場所の環境に合ったものを選ぶ

冬の寄せ植えリース作りにオススメの植物をご紹介します。

人気上昇中! 葉牡丹

ハボタン

この時期の一番人気と言えば葉牡丹です。最近は色も増えコンパクトでオシャレな感じの品種も多くなりました。これを使うとちょっと大人な雰囲気になりますよ。丈夫で育て方も簡単です。

写真を見ておわかりでしょうが、今出回っている苗はまだ緑の部分が多いです。でも心配はご無用。これからお日様と寒さに当てると発色してきます。クリスマス頃には美しく色付きますよ。

赤い実がカワイイ! チェッカーベリー

チェッカーベリー

クリスマスらしく赤い実が欲しいですよね。本来はヒイラギの実なんでしょうが、大きくなる木なので寄せ植えリースには不向き。そこでオススメなのがチェッカーベリーです。非常に小型のツツジ科の植物で草丈も10~20cmと低く冬の間中可愛らしい赤い実を鑑賞できます。寒さに当てると葉っぱも赤味を帯びてきます。これだとクリスマスだけじゃなくお正月にもいいですね。

春になったら個別に鉢に植えて管理するといいですよ。6~7月に小さな白い花をつけます。

色んな植物と相性がいい! スイートアリッサム

スイートアリッサム

とても小さい花を房状にたくさんつけるスイートアリッサムはリースの脇役には欠かせない花です。アブラナ科の多年草ですが高温多湿に弱いので日本では一年草として扱われます。花色も白・ピンク・紫・赤系とがあり、草丈も低くメインの植物をふんわりと引き立てますよ。

とてもよく成長します。茎が間延びしてきたら思いきって刈り込みましょう。花の期間も長く初夏まで咲きますよ。

代表的な冬の花! パンジーとビオラ

ビオラ

冬の花といえばやはりパンジーやビオラは外せませんね。とても品種が多く、最近では花の形や色などより複雑なものも出てきています。タイプがたくさんあるので、お好みのものを見つけてみてください。草丈も低くとても育てやすいですよ。

日当たりが悪いと花が少なくなってしまいます。よく日に当てて育ててください。

寄せ植えにニュアンスを与える! ヘデラ(アイビー)

ヘデラ

ヘデラなどの葉物も寄せ植えには欠かせません。美しい葉色はもちろんのこと、リースの場合どうしても面に育つものが中心になるのでヘデラの垂れ下がる感じがいい具合に全体に流れを作ってくれます。

ヘデラ自体はとても成長力旺盛な植物です。全体のバランスを見ながら必要に応じて剪定を行ってください。

小さいながら華やか! ガーデンシクラメン

小型のガーデンシクラメンは普通のシクラメンと違って屋外栽培に向いた品種。これを寄せ植えに加えると華やかさがアップします。一株でも存在感があるので複数使用する場合は同系色でまとめるといいでしょう。

どちらかと言うとやや乾燥気味を好みます。常に土が湿っている状態では根腐れを起こしやすいのでご注意を。

カラーリーフといえばこれ! ヒューケラ

色んな葉色があるヒューケラも寄せ植えリースにオススメの植物です。ユキノシタ科の多年草で寒さに強くて育てやすいです。バラエティに富む葉の色や形の品種の中からお好みのものが見つかるかも。

こちらは乾燥が苦手ですのでガーデンシクラメンとの組み合わせはNGです。

小さな花束! プリムラジュリアン

可愛らしい小さな花束・・・そんな表現がピッタリなプリムラジュリアン。サクラソウ科の多年草で、さまざまな色の花が一重咲きまたは八重咲きをします。寒さにも強くお日様によく当てれば次々と花が咲きますよ。

暑さが苦手なのでシーズンが終わったら植え替えて涼しい場所で管理してください。

オシャレなシルバーリーフ! シロタエギク

葉の色が魅力的なシロタエギクも寄せ植えリースに使うと素敵ですよ。キク科の多年草で年数が経つとそれなりに大きくなるのですが小苗をワンシーズン寄せ植えに利用する分なら大丈夫です。

春になったら地植えまたは大きな鉢に植え替えましょう。

寄せ植えリースの作り方

ここからは私が実際に作った寄せ植えリースの写真を使って作り方をわかりやすく解説していきたいと思います。

今回作るリースは葉牡丹をメインに白と赤紫でまとめ、ポイントで赤い実が可愛らしいチェッカーベリーを入れ、白のスイートアリッサムとブルーのビオラ、そしてヘデラをあしらえました。

準備するもの

寄せ植えリース 準備するもの

次のものを準備します。

・ワイヤーリース
・バームマットまたは不繊布
・ビニール袋に水抜き用の穴を開けたもの
・洗濯ばさみなどのクリップ類
・水苔 
・培養土 
・植物の苗

ハート型のワイヤーリースの大きさは横幅が40cmで縦が30cmです。このサイズだとだいたい10~12株の苗が適当だと思います。なおリースはドーナツ型のものが一番作業がしやすいです。初めての方にはドーナツ型をオススメします。

水苔は予め水に浸しておきます。

培養土は市販の培養土が便利です。自分で配合する場合は赤玉土:ピートモス:バーミキュライト:パーライトが4:3:2:1が一般的。私は根詰まり防止と軽量化で比率を3:3:3:1で作りミリオンAを混ぜました。

植物を仮置きする

寄せ植えリース 仮置き

何をどこに植えるか全体のバランスを見ながら苗ポットのままワイヤーリースに置いていきます。これで出来上がりのイメージを決まるわけです。

もし園芸店などでワイヤーリースと苗を同時に揃えるのなら、購入する前に枠に並べてみましょう。枠の中にポットが入らない場合は上に置いて見るとちょうどの数の植物の購入で済みますよ。

リース枠をセットする

寄せ植えリース 麻シートとビニールを敷く

最初にワイヤーリースにバームマットまたは不繊布(私は付属の麻布を使いました)をセットします。しかしそれだけでは乾燥しやすいので上にビニール袋に水抜き用の穴を開けたものを敷きました。

作業がしやすいように枠の内側をクリップ等で留めます。

寄せ植えリース 土を薄く敷く

その上に培養土を敷きます。

苗を植えていく

寄せ植えリース 苗の土をほぐす

花苗などは根がポットの底まで回っている場合が多いので土をほぐして根元に水苔を巻いておきます。根が回ってない場合はそのままで結構です。

リース枠がポットよりも細い場合は、黒いポットの上から土を揉んでおいてある程度土をほぐしておくと作業がしやすいです。

葉牡丹は傷んだり茶色くなった下葉を取り除きます。

寄せ植えリース 大きな植物を植える

リース枠に植えるにも順番があります。先ずは大きめの植物や形がしっかりしている植物から植えていきます。チェッカーベリーを中央に植えてその後間隔を見ながら葉牡丹を植えていきます。

寄せ植えリース 小さな植物を植える

次に小さい植物や株の形が柔らかい植物を間に植えます。この場合はスイートアリッサムとビオラなんですが、スペースに合わせて変形させながら植えます。

寄せ植えリース 隙間にヘデラを植える

最後に葉物を配置します。ヘデラは複数の枝が1つのポットに入っていたので土を落として水苔で束ねて葉の向きを見ながら隙間に入れます。

寄せ植えリース 土を入れ込む

植物を全て入れ込んだら、苗と苗の隙間に培養土を入れていきます。指や割り箸などを使ってしっかりと土を入れていってください。

隙間が無くなったら表面に水苔を敷き詰めます。水苔で表面を覆うのは土の流れ出し防止と乾燥対策のためです。

寄せ植えリース 完成

出来上がったら寝かせたまま静かに水をたっぷりとかけます。出来上がったリースは2~3日寝かせたままの状態で株を落ち着かせます。

飾り付けと日常の管理

寄せ植えリース 飾る

リース完成後2~3日間して苗が落ち着いたら飾りましょう。ワイヤーリースにフックをつけて日当たりのいい壁面やトレリス、フェンスに吊るします。リーススタンドに飾っても素敵ですよ。

今回私が使用した植物ならずっと屋外に置いていても問題ありませんが、植え付ける植物によっては霜が降りる夜や寒波が来る時は軒下に入れ込んだり、室内に取り込む必要があります。

水やりをする際は吊るした状態、特に中にビニールを敷いていると全体に水が行き渡らない場合がありますので、一旦リースを取り外して地面に寝かせた状態でたっぷりとあげてください。

ずっと花を咲かせる植物は途中で肥料切れをおこします。時々、液肥などを補ってあげてください。

素敵な寄せ植えリースでクリスマスやお正月を彩ろう

いかがですか?
寄せ植えコンテナも素敵ですが、寄せ植えリースはより人目を引きます。クリスマスやお正月に向けて玄関やアプローチを華やかに演出してくれる寄せ植えリースを作ってみませんか?