寄せ植えにも花壇にも!夏のガーデニングにおすすめの花10選

気温が上がってきたら、春の草花から夏の草花への植え替えをしましょう。強い日差しにも負けずに育つ、夏の花壇や寄せ植えにおすすめの花をご紹介します。育て方のポイントも参考にしてくださいね。

春の植物でガーデニングを楽しんだ後は、花壇や寄せ植えも夏仕様の植物に衣替え。夏の花は、見ているだけで元気になるようなビビッドカラーが多く、夏の強い日差しによく映えます。
真夏は朝水をあげてもあっという間にカラカラになってしまうため、乾燥や暑さに強い花を選びたいもの。そこで、夏の花壇や寄せ植えにおすすめの、強い日差しや高い湿度に負けない花を集めてみました。

マリーゴールド

夏の花壇の代表選手ともいえるマリーゴールド。ひまわりにも似たオレンジや黄色の花色が周りを元気にしてくれるよう。次々と花が咲くうえに一つの花が長く咲き続けるので、花壇や寄せ植えを秋まで鮮やかに彩ってくれます。
マリーゴールドはメキシコ原産のキク科の植物。暑さや乾燥にも強く、強い日差しが大好きな花です。過湿の土を嫌うので、用土が乾いてから水やりをしましょう。花がらはこまめに取り除き、茂りすぎた部分は切り戻すと秋まで花を楽しめます。病気にも強く虫もつきにくいので初心者さんでも簡単に育てることができますよ。
寄せ植えにする時に組み合わせたいのが、似た雰囲気のジニアやコリウスなど。また、マリーゴールドは土の中の害虫を寄せ付けない働きがあるため、トマトやナスのコンパニオンプランツとして一緒に植えるのもおすすめです。

アフリカンマリーゴールド

マリーゴールドといえば最初に思い浮かべるのがアフリカンマリーゴールドではないでしょうか。
鮮やかな黄色やオレンジ色の丸く大輪の花が咲くため、花壇に植えれば庭を明るい雰囲気にしてくれます。

フレンチマリーゴールド

アフリカン種よりも小ぶりの花が咲くフレンチマリーゴールド。
寄せ植えにも使いやすく、赤~オレンジ、黄色の花がおしゃれな雰囲気です。

ベゴニア

園芸品種がとても多く、さまざまな色・花姿を楽しめるベゴニア。原産地は熱帯や亜熱帯地域。半耐寒性の多年草ですが、庭植えする場合は一年草として扱います。
花期がとても長く丈夫なため人気があり、高温多湿に強い品種は蒸し暑い日本の夏でも元気に育つため、花壇にもよく利用されています。
ベゴニアには根茎、木立、球根タイプなどがあり、バラのように華やかな花を咲かせる品種も。品種によって性質も異なるので、育てる時は少し注意が必要です。

ベゴニア・センパフロレンス

ベゴニアの代表的なものが、四季咲きのベゴニア・センパフロレンス。赤やピンク、白などの花色があり、夏の花壇でもよく見かけますよね。
他の花と寄せ植えにするよりも、ベゴニアだけでまとめたり、アイビーなどの葉ものと組み合わせたりするのがおすすめです。

リーガーズベゴニア(エラチオールベゴニア)

寄せ植えやコンテナに人気のある、華やかな花が咲くベゴニアです。赤、ピンク、白、オレンジなどさまざまな色があります。
リーガーズベゴニアは強い日差しが苦手なため、夏は涼しい日陰で育てましょう。蒸れや多湿に弱いので、ベゴニア・センパフロレンスとは異なり夏の花壇向きではありません。

ニチニチソウ

夏の花壇を彩るニチニチソウ(日日草)。マダガスカルやブラジル原産の植物です。途切れることなく次から次へと花を咲かせることから名付けられたといわれています。
花色はピンクや赤系、白、紫など。小輪やフリンジ咲きなど品種もさまざま。つやのある葉を持ち、こんもりと育ちます。
日当たりと水はけのよい場所を好み、乾燥に強く丈夫なので、プランターや寄せ植えにぴったり。ペンタスやアイビーなどと寄せ植えにするのもおすすめです。日当たりが悪いと徒長して花も少なくなってしまいます。多湿にはやや弱いため、梅雨時には雨に当たらない場所に置いたほうが無難です。
ニチニチソウは直根性なので、ポットから出して植え付ける際は根鉢を崩さないように気をつけ、一度植え付けた苗の植え替えは避けましょう。適宜切り戻しを行うことで、こんもりした形に育てることができます。茂りすぎたときにも切り戻しをしてください。

サルビア

真っ赤な花で夏の花壇を彩るサルビア。正式名はブラジル原産のサルビア・スプレンデンスと言い、丈夫で育てやすいセージの仲間です。本来は宿根草ですが、寒さに弱いことから一年草として扱います。
サルビアは、日当たりが良く水はけのよい土を好みます。乾燥を嫌いますが、逆に水のやりすぎも根腐れを起こすため、表土が乾いてからたっぷりと水をあげましょう。花がらはまめに摘み取り、次の花が咲くようにしてあげます。高温が続くと花数が少なくなるので、株を切り戻して風通し良くします。
サルビアは開花期間が長く、花壇や寄せ植え、プランターなどで長期間楽しめます。一種類だけで植えても、カラーリーフなどと合わせて寄せ植えにしてもよいでしょう。

ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)

青紫色のラベンダーのような花をつけるブルーサルビア。北アメリカ原産のサルビアです。
赤い色のサルビアとは少し性質が違い、暑さや多湿がやや苦手。夏の間は少し花つきが悪くなりますが、それ以外は5~10月頃まで涼し気な色の花をつけてくれるので、寄せ植えや花壇におすすめです。日当たりと風通しがよい場所で育てましょう。

インパチェンス

明るい日陰でも元気に育つインパチェンスは、アフリカ熱帯地方原産の植物。植える場所をあまり選ばないので、ガーデニング初心者さんでも簡単に育てることができます。花期は初夏から秋頃までと長め。本来は多年草なのですが、寒さに弱いため一年草として扱われています。
一重、八重、華やかなバラ咲きなどさまざまな形、花色があり、こんもりと良く茂りたくさんの花をつけます。
生育に適した場所は、半日程度日が当たる半日陰の風通しがよいところ。庭木の足元を飾る花として、暗くなりがちな日陰を明るく彩ってくれます。
花つきを良くするには、肥料、特に窒素分を少なめに。7月頃に全体を切り戻すと、秋の花つきが良くなります。
インパチェンスは直根性なので、植え替えには向きません。最初に植える場所をよく考えて、植え替えずに育てましょう。
高温乾燥でハダニ、多湿で灰色カビ病に注意が必要です。葉に水をかけるとハダニを防げます。灰色カビ病にかかった場合は、病変のある部分を切り取って処分します。

ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)

夏の強い日差しの下でも元気に花をつけるポーチュラカは、ハナスベリヒユとも呼ばれます。暑さや乾燥に強くとても丈夫なので、ガーデニング初心者さんにもおすすめです。エディブルフラワーとしても知られ、多肉質の茎と葉はゆでて食べることもできるんです。
花色はオレンジや黄、ピンク、紫など幅広く、午後には花を閉じてしまいますが、品種によっては夕方まで咲いているものも。ポーチュラカは花期が5月頃~10月頃までと長いので夏の間中楽しめ、花壇などにもよく使われます。
日が良く当たる場所で育てると花をたくさんつけます。水はけのよい場所を好み、ロックガーデンのような場所でも育ちます。地面を這うように広がるので、足元を隠す花としてもグランドカバーとしてもおすすめ。ハンギングバスケットにも向いています。生育旺盛で大きく育つので、大きくなりすぎたら好きな位置で切り戻しましょう。

センニチコウ(千日紅)

千日の間花を咲かせると言われる千日紅。赤やピンクの花色がよく知られていますよね。ドライフラワーとしても人気があります。花期が長いので、主役というよりも脇役として、夏の間中楽しめます。
日当たりが良く乾燥した場所を好むため、土が乾いてから水やりをするように気をつけましょう。水はけが悪いと立ち枯れ病になって枯れてしまうことがあります。株を植え付ける時は浅めに、と覚えておきましょう。
ひょろひょろと背が高く育ってしまった場合は高さ1/2程度に切り戻すと、花数も多くバランスの良い株になります。何度か切り戻しを行うとボリュームのある株になりますよ。倒れそうな場合は支柱を立てて支えてくださいね。

ジニア

夏の暑さにも強く、オレンジや赤、白、ピンク、黄色などさまざまな花色があるジニア。メキシコ原産の植物で、花の時期が長いため百日草とも呼ばれます。大輪や小輪など出回っている品種も多いので、好みのものを見つけてみましょう。
ジニアは日当たりが良い場所で水切れに注意すれば、ガーデニング初心者さんでも上手に育てられます。夏は朝夕2回水をあげましょう。花が咲いた後に切り戻すと、さらに大株になって次の花を楽しめます。

ジニア・エレガンス

大輪のジニアです。ダリアのような花やカクタス咲きなどいろいろな品種があります。大輪で鮮やかな色の花なので花壇の主役にぴったりです。

ジニア・リネアリス

ナチュラルな雰囲気のある小輪のジニアです。小さな花をたくさんつけるので、ハンギングバスケットや寄せ植えにも向いています。似た雰囲気のマリーゴールドなどと合わせてもいいですね。

アメリカンブルー(エボルブルス)

爽やかな可愛い花を咲かせるアメリカンブルーは、北~南アメリカ原産の植物です。開花時期は5~11頃にかけて。横に広がりながら次々と花を咲かせるヒルガオ科の植物で、日が当たらなくなると花を閉じてしまいます。
夏のハンギングバスケットや寄せ植え、グランドカバーにぴったりのアメリカンブルーは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。こんもりと育てるには、摘心をして脇芽を増やすこと。摘心をしないとひょろひょろと長い茎の先に花が咲いてしまうので注意しましょう。風通しを良くして株のバランスを良くするために、伸びすぎてきたら切り戻しを行います。
美しいブルーの花は、赤や黄色系の鮮やかな花が多い夏の時期に、白い花と合わせると爽やかさを演出できます。黄色系など反対色を少しだけ入れるのも素敵。優しい雰囲気の寄せ植えや庭におすすめです。

ペチュニア

最近は鮮やかな色からシックな色まで、さまざまな種類が出回っているペチュニア。幅広い花色でさまざまな花と合わせることができ、寄せ植えやハンギングバスケットに大人気。夏の花には少ない繊細で涼し気な雰囲気も魅力です。春の花が終わったらペチュニアに植え替えるという人も多いのでは?

ペチュニアの原産地は、アルゼンチンのラプラタ河流域のパンパと呼ばれる草原地帯。夏のプランターによく使われるペチュニアは日当たりの良い場所を好みますが、実は多湿には弱い植物。花が雨に当たると病気になりやすいので、花壇に使うよりも、軒下や玄関先など屋根のある場所で寄せ植えに使うのがおすすめです。

植え付けの際は、株が蒸れないように適度に間隔をあけて植えましょう。花が咲いたら切り戻しを繰り返して育てると、こんもりとした大株になります。切り戻しをしないとひょろひょろと長い茎の先に花がついて見た目が悪くなるのでご注意を。
花がらはできるだけすぐに摘み取るようにして、病気を防ぎます。株の根元に花がらを落としたままにしておくとカビが生え、病気の原因にもなるので取り除きましょう。

ペチュニアを寄せ植えにするときは、バーベナやリシマキア、カラーリーフなどと組み合わせるのがおすすめです。初夏だったらペチュニアとロベリアとの組み合わせも涼し気です。ペチュニアのこんもりとあふれるように咲く花姿を生かすような組み合わせにするとよいですね。
夏の日差しにも強い植物を集めてみました。夏に強いとはいっても、植物は高温多湿で蒸れてしまうと、病気にもかかりやすくなり、枯れてしまうこともあります。できるだけ風通し良い状態で育て、混みあってきたら切り戻しなどを行いましょう。夏は暑さで土も乾燥しがち。乾いたらたっぷりと水をあげるようにしてくださいね。