おしゃれな北欧風のナチュラルガーデニング!おすすめ植物も紹介

インテリアでも人気の北欧テイスト。ガーデニングにも北欧テイストを取り入れてみませんか?ポイントを押さえれば意外と簡単。ガーデニング初心者さんにもおすすめです。ナチュラルな北欧風ガーデニングのコツやおすすめ植物をご紹介します。

北欧テイストのインテリアに合うガーデンは?

日本で人気の北欧テイストのインテリア。淡い色合いの板張りの床や白い壁、白木の家具などナチュラルな雰囲気のインテリアです。はっきりした色合いのクッションやタペストリーなど、テキスタイルで明るさを加えるのも特徴です。

北欧スタイルとは、デンマークやフィンランドなど北欧の国々の住宅や家具にみられる、シンプルでナチュラルなデザインのこと。使用する素材はぬくもりを感じられる自然素材。夏が短く冬の日照時間が短い北欧では、室内に白い色を取り入れて光の反射を多くすることで家全体を明るくしているのだとか。さらに、温かみと深みを出してくれる照明器具による光で家の中を居心地よくするのがポイントです。

せっかく北欧風のインテリアにするのだったら、ガーデンも北欧風にこだわってみたいもの。コツをつかめば、北欧風の演出は意外と簡単です。ぜひトライしてみましょう。

キーワードはナチュラル&リラックス!

北欧風ガーデンのキーワードは、ずばり「ナチュラル」。「自然な」とも「飾り気のないこと」とも訳せます。実際には細部まで計算して作りこんでいても、いかにも作り込んだという感じにしないのが北欧風ガーデンに見せるポイントです。

ナチュラルに加えて「リラックス」もキーワード。のんびりゆっくりと過ごすことができる庭は北欧の人にとって大切な居場所。肩の力を抜いた居心地の良さを大切にしたガーデンが、北欧風ガーデンと言えるのです。

自然素材で北欧テイストに

リラックスした雰囲気を演出するために使いたいのが温かみを感じさせる自然素材。ガーデングッズやエクステリアは木製などの自然素材を選びましょう。
古びた感じを出すために、敢えてアンティーク風のペイントをするとより雰囲気が盛り上がります。ガーデングッズには使い込んだアンティーク風の加工を施したものも多いですよね。ピカピカの新品ではなく、そのようなグッズを使うとナチュラルな北欧風ガーデンに近付きます。

もうひとつ、北欧風ガーデンで気にしたいのが色合いです。木製フェンスも白やブルーに塗装して淡い爽やかな色合いでまとめると北欧っぽさが増します。ポイントとして落ち着いたグリーンやえんじ色を使うのもいいですね。使う分量は抑え気味に。例えばアイアンのポストや窓枠、トレリスなど、1か所か2か所にするとおしゃれです。

北欧風ガーデンにおすすめのグッズや素材

アンティークレンガ

ガーデンをおしゃれに演出してくれるアンティークレンガ。アプローチに敷き詰めたり、花壇に利用したり。庭をこなれた感じにしてくれます。
アンティークレンガは、新品のレンガと異なり色や形がさまざまなので、敷き詰めたときに色合いが複雑になり深みが出ます。庭をより印象深くしたいときに使ってみましょう。

枕木

古びた雰囲気のある枕木は、アプローチやステップなどに利用するとナチュラルな雰囲気づくりに一役買ってくれる便利もの。ホームセンターや大型のガーデニングショップ、通販などでも手に入るので人気があります。
枕木と一言で言っても、色や形、サイズが異なるものや、防腐剤注入品、未注入品などさまざまな種類があります。
本物の枕木はとても重いので一人で作業をするのは大変です。白アリなどの害虫が発生することもあるため、木造家屋の近くに使用するのは避けたほうがよいかもしれません。耐用年数も10年ほどです。擬木などもあるので使用目的に応じて選ぶとよいでしょう。

木製フェンス、ラティス

北欧風ガーデンに欠かせない木製フェンスやラティス。白いフェンスは北欧の雰囲気を出しやすいためおすすめです。水色など淡い色合いのフェンスも素敵ですね。イメージに合わせて選びましょう。

ベンチ

庭が広ければ置いてみたいベンチ。大型のウッドベンチはフォーカルポイントにもなります。もう少し繊細な雰囲気にしたければ、アイアンベンチを置いてみましょう。寄せ植えや多肉植物などをディスプレイするために使ってもおしゃれです。
ゆっくりくつろぐのに向いているのは籐の椅子。ただ、屋外に置いたままだと雨風にさらされて傷んでしまうので、外に置きっぱなしにするのであれば籐のように見える人工素材の椅子のほうが現実的です。

アイアン素材

木製やレンガなどの自然素材とぴったりなのが、アイアン素材のグッズです。フレンチアンティーク風のアイアンチェアや、アイアン製のポスト、棚など、ポイントに取り入れてみるとよいでしょう。

ブリキ素材

ジョウロやたらいなど、ブリキ製のグッズもガーデニング用品には多いもの。プラスチック製のジョウロは軽くて扱いやすいですが、ナチュラルな雰囲気の庭にしたければブリキ製を選んでみては?
ブリキ缶は多肉植物の寄せ植えに使うとおしゃれです。

テラコッタや木製の植木鉢

植木鉢を選ぶならテラコッタ製や木製が北欧気分。木の樽型の大型鉢にオリーブの木などを植えてもいいですね。ベランダやテラスに置くのに向いています。

古びたペイント

古びた感じを出すために、水性ペンキでかすれたようなペイントを施してみましょう。上手に塗れなくても味のある仕上がりになりますよ。

北欧風ガーデンにおすすめの草花

北欧スタイルのガーデンにはナチュラルなイメージのある草花がお似合いです。風にそよぐ優しい草花やハーブ、ベリーなど、北欧風のガーデンに取り入れたい植物はたくさんあります。下に挙げた植物のほかにも、アジサイなど自分の好きな植物を選んで植えてみましょう。

ラベンダー

芳香のある紫色の花が咲くラベンダー。シルバーがかった葉と紫色の花の組み合わせは北欧風の庭にぴったりです。

ローズマリーなどのハーブ類

摘みたてのハーブでお料理というのも北欧スタイル。立性のローズマリーはガーデン素材としても優秀ですし、タイムは料理にも使えるグラウンドカバーとしておすすめです。さまざまな品種があるので好みのものを選んでみては?

ブルーベリー、スグリなどのベリー類

北欧の庭では庭にベリー類を植えてジャムなどを作ります。短い夏の楽しみです。そんなライフスタイルを真似して、摘んで食べる楽しみがあるベリー類を植えるのもいいですね。ブルーベリーの実をつけさせるには2本以上植えるのを忘れずに。

ラムズイヤー

ふわふわの葉を持つラムズイヤー。シルバーリーフが庭を優しい雰囲気にしてくれます。紫色の花も素敵。

ジギタリス

イングリッシュガーデンでもおなじみのジギタリス。フォックスグローブという別名も。実は花には毒があり、薬用植物としても知られています。多年草ですが耐暑性が弱いので、日本では二年草として扱われます。

カンパニュラ

春から初夏にかけてかわいらしい紫色の花を咲かせるカンパニュラ。キキョウ科の植物です。耐暑性はあまりないため、夏の暑さと蒸れで枯れてしまうことが多いようです。

スカビオサ

高原でよく目にするスカビオサ。日本名はマツムシソウです。華やかな西洋マツムシソウや大輪のコーカサスマツムシソウなどがありますが、いずれも風にそよぐ自然な風情が魅力です。主に春と秋に花が咲きます。

ゲラニウム

ゲラニウムは寒さに強く明るい日陰を彩ってくれる宿根草。さまざまな園芸品種があり、春にかわいらしい青紫色の花を咲かせるジョンソンズ・ブルーなどが有名です。耐暑性はやや弱いので、夏は涼しい場所で栽培しましょう。

クレマチス

つる植物でおすすめなのがクレマチス。パーゴラやラティスに沿わせてガーデンに立体感を出したいときに植えてみましょう。西日が苦手なので、株の根元に直射日光が当たらないように育てます。

オルレア(オルラヤ)

園芸品種であるホワイトレースは、春~初夏にかけて白い花を咲かせる優しいイメージの花。癖のない白い繊細な雰囲気のある花は、ナチュラルガーデンにぴったりです。

ニゲラ

一度種をまくと毎年こぼれ種で育つ丈夫な植物。種が黒いため和名はクロタネソウ。中央が王冠のような形の水色や白の花とふわふわとした羽のような細い葉が特徴です。

アスチルベ

穂のようなピンクや白の花を咲かせるアスチルベ。高さがあるので、ボーダーガーデンでは後ろ側に植えるとよいでしょう。和の庭にも洋の庭にも似合います。

ヒューケラ(ツボサンゴ)

ガーデンに深みを出してくれる常緑性のカラーリーフ。日本名はツボサンゴです。葉の色を楽しみながらナチュラルな雰囲気にしたいときに。日陰、日なたを問わずよく育ちます。グラウンドカバーにも向いています。

ホスタ(ギボウシ)

日陰の植栽には斑入りのホスタがおすすめ。暗くなりがちな場所を明るく彩ってくれます。

シモツケ

和のイメージがあるシモツケですが、明るい黄緑色の葉を持つ品種などがあり洋風ガーデンにもよく合います。細かいピンクの花だけでなく、葉の色の変化も楽しめる植物です。落葉低木ですが、あまり大きくならないので扱いやすいでしょう。

北欧風ガーデンにおすすめの木

北欧風ガーデンにはうっそうと茂る木よりも、軽やかな雰囲気のある木や高原を思わせる木がぴったり。ベランダガーデンの場合は、大きな葉の観葉植物を置くとどうしても南国風になってしまいます。シルバーリーフのオリーブなど細くて繊細な葉を持つ植物を置くと北欧風になりますよ。

シマトネリコ

北欧スタイルのガーデンで人気のあるシマトネリコ。本来は、北欧ではなく暖かい地方に自生する樹木です。涼し気な光沢のある葉が密集し、6~7月頃の白い花が咲きます。地植えにすると樹高10mほどになり、関東以南では街路樹としても植えられています。
成長のスピードが速いので、地植えの場合は毎年剪定を行って高さを抑える必要があります。剪定しないと大きくなって手に負えなくなるので気をつけましょう。購入するときは株立ちの苗を選び、鉢で観葉植物のように育てると大きくなりすぎません。

オリーブ

オリーブは地中海原産のモクセイ科の常緑樹です。中でも人気があるのが、細かいシルバーリーフが涼し気な品種。シルバーリーフが北欧スタイルのイメージに合うようです。こちらも地植えにすると樹高10m位とかなり大きくなるので、大きくしたくない場合は鉢植えで育てましょう。オリーブは自家受粉しにくいため、実をつけたいときは、開花時期が同じ2種類以上のオリーブを近くで育てる必要があります。

ライラック

ヨーロッパ原産で白や紫色の花が咲くライラック。春先に咲く香りのある美しい花が北欧スタイルのガーデンに似合います。寒さに強いので北海道では街路樹としても植えられています。

ヤマボウシ

梅雨の頃に咲く白い花(実際には総苞片)、新緑、紅葉、秋につける赤い実など1年を通じて変化する姿を楽しめる落葉高木です。シンボルツリーとしてもおすすめ。

ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

アメリカ原産のヤマボウシ。春、葉が出る前に木一面に咲く花が印象的です。園芸品種が多く、白やピンク色の花があり、公園や住宅でもよく植えられています。
形にとらわれず、生活の場として自由に楽しめるのが北欧スタイルの庭。ナチュラルでリラックスした雰囲気を大切に、ぜひお気に入りの植物やガーデングッズで北欧風の庭を作ってみてください。