冬の多肉植物の管理ってどうすれば?室内&屋外の冬越しもこの方法でOK!

人気の多肉植物、冬の管理に悩んでいませんか?育てるのに手間がかからず、初心者でも簡単に楽しめる多肉植物。枯らさないで冬越しする方法を知っていれば、大切な株を失わずに済みます。誰でも出来る冬越し方法で、自分だけの多肉植物を大事に育ててみましょう。

初めてでも大丈夫!多肉植物の冬越し

ぷくぷくとした姿が可愛らしい多肉植物。ガーデニング初心者でも扱いやすく、たくさんの種類が流通しています。

寒い冬が近づいてくるにつれ心配になるのが、冬越しについて。何も知識がないままだと、どうやって管理したら良いのかわかりません。せっかく「可愛いな」と思って購入した多肉植物なのに、冬の管理方法がわからず、ついうっかり枯らしてしまっては残念です。

でも、多肉植物の特徴や原産地などがわかれば、それほど難しいお手入れは必要ありません。まずは、種類ごとの特徴をしっかり学び、失敗しない冬越し方法をマスターしましょう。

管理は簡単!まずは特徴を知る

基本的に、ほとんどの種類は冬越し対策をする必要があります。「ちょっと難しいかも」と感じるかもしれませんが、冬越し対策と言ってもそれほど大げさな事ではありません。ほんのひと手間かけるだけです。

多肉植物は、育った環境でそれぞれ特徴が違います。種類によって原産地が違うので、知識がないと適切なお手入れができません。

寒さに強かったり弱かったりと、いろんなタイプがあるために、どう管理して良いのかわからず、混乱してしまうかもしれませんね。特に、初めて冬越しさせるガーデナーさんは、たくさんの情報を頭に入れようとして、戸惑いがちに。でも、考えているよりお手入れはシンプルです。

屋内での冬越し方法

水分が豊富な多肉植物は、冬の寒さが苦手です。屋外にそのまま置きっぱなしにしておくと、寒さで凍ってしまい、そのまま枯れる心配があります。雪や霜に当ててしまうと、ひと晩で枯れてしまう事もありますから、事前に屋内に移動させましょう。

屋内に移動させてからの置き場所は、明るくて日当りの良い場所にします。ちなみに、冬の窓際は、外気の冷えが伝わりやすいため、あまり好ましい場所とは言えません。窓際からは、少し離れた場所に置くようにします。「寒そうだから」と言って、ヒーターの近くに置くのもNGです。乾燥しすぎて、枯れてしまう原因になります。ヒーターからは、少し離れた場所に置くのがベストです。

また、冬の間の水やりと肥料はしません。春になるにつれ、少しずつ与えるようにします。

【管理方法】
・窓際ではない、日当たりの良い場所に置く。
・ヒーターより離れた、暖かい場所に置く。
・冬の水やりは、ほとんど必要ありません。
・肥料は与えません。

屋外での冬越し方法

お部屋の中に置くスペースがなく、ベランダやテラスなどの屋外で冬越しをする場合は、雪や霜に当てないようにします。寒さ対策は、ご自宅にある物で対応できます。

【必要な物】
・ポリ袋
・段ボール箱
・発泡スチロール箱
・新聞紙など

【管理方法】
① 段ボール箱、または発泡スチロール箱に鉢ごと入れる。
② 鉢と箱のすき間に、新聞紙を丸めて挟み込む。
③ ポリ袋で、箱ごとすっぽりと包み込む。
④ 空気穴を数か所空ける。
⑤ 明るい場所に置く。

屋外で管理する場合、強風で飛ばされる心配があります。重しを使うなど、風に飛ばされないような工夫が必要です。

植え替えをして冬越しする方法

多肉植物は、成長してくるにつれて大株になってきます。そのまま管理していても問題ありませんが、ひと冬の間に、1つしかない株を枯らしてしまったら大ショックです。そんな失敗をしない為に、2つの方法があります。

1、株分けをして管理する方法
2、挿し芽や葉挿しで管理する方法

1つしかない親株を枯らしてしまわず、いくつかに分けて管理する方法です。こうすることにより、ついうっかり枯らしてしまうリスクを防ぐことが出来ます。

株分けして管理

1つ目は、株分けをして冬越しする方法です。寒くなる前に、根元から数個になるよう株分けして管理します。1つの株が、真冬の寒さに耐えられず枯れてしまったとしても、ほかの株が元気に冬越ししてくれれば安心です。

春になれば、それぞれの株が立派に成長します。冬の時期が来たら、また改めて株分けをすると、コレクションも増えつつ、枯れてしまうリスクも減ります。一石二鳥なので、ぜひ試してみましょう。

挿し芽や葉挿しで管理

2つ目は、挿し芽や葉挿しをして冬越しする方法です。株分けよりもコンパクトに管理できて、赤ちゃん苗を育てられる楽しみも増えます。冬の間は、水やりも肥料を与えることもありませんので簡単です。

【挿し芽の方法】
・大きく成長した株から、何個か枝を切ります。
・枝の切り口を乾かせるため、ひと晩そのままにします。
・市販の培養土にピンセットで挿しておきます。
・水やりも肥料も必要ありません。

タイミングが良ければ、春になる前に根っこが付き始めます。ひょっとしたら根っこが付いているかもしれませんので、「根付いたかな?」と、挿した枝を引っ張らないように注意しましょう。

【葉挿しの方法】
・管理したい多肉植物の葉を用意します。
・市販の培養土にそのまま置きます。
・水やりも肥料も必要ありません。

これだけでも、春までに芽や根っこが付きます。面白いほど赤ちゃん苗が育てられますので、ぜひチャレンジしてみましょう。管理は簡単ですし、何よりも楽しみながらお手入れ出来ます。

地植えに向いている冬の多肉植物

多肉植物を地植えにしたい場合は、冬の寒さに耐えられる種類を選びましょう。お庭のアクセントとして植え込みをするには、まず、寒さに強い種類と弱い種類を把握しておく必要があります。

住んでいる地域によっては、それぞれ耐寒温度が違います。これから紹介する多肉植物は、どちらかと言えば、植えっぱなしでも枯れる心配がない種類です。また、選び間違えることがないよう、植えっぱなしに向かない種類も紹介します。

ご自宅のお庭に植え込むときに、どの種類が地植えに向いているのか、参考にしてみてください。

寒さに強い多肉植物

地植えに向いている多肉植物なら、セダム系です。種類も豊富なうえ、植えっぱなしでも平気で手間いらず。ガーデニング初心者さんにピッタリで、正に「とっておきの植物」です。

セダムの中には、冬になるにつれて紅葉するものもあり、見る人の心を躍らせてくれます。お花屋さんだけでなく、ホームセンターや100均ショップでも手軽に購入できます。お気に入りの種類を見つけたら、コレクションの1つにしておくと良いでしょう。

【寒さに強い多肉植物】
・ゴールデンカーペット
・黄金丸葉万年草
・タイトゴメ
・トリカラー
・プレビフォリウム
・カラスミセバヤ
・パープルヘイズ
・ロッティー
・ドラゴンズブラッド
・ヒスパニクム
・ポスティム
・村松万年草
・六条万年草など

これらのセダムはほんの一例です。

寒さに弱い多肉植物

ここでは、地植えに向かない多肉植物を紹介します。冬越えは厳しいので、育てるのであれば、地植えではなく鉢植えにしましょう。暖かい時期であれば屋外に置けますが、冬になる前には、屋内に入れるのがベストです。

【寒さに弱い多肉植物】
・黒法師
・仙女の舞
・ハートカズラ
・ブロウメアナ
・朱蓮
・子宝草
・ファング
・火祭り
・オブツーサ
・不死鳥
・ミロッティなど

これらの多肉植物は、ほんの一例です。

自分だけの多肉植物を大事に育てよう

つやつやと輝く多肉植物は、別名ジュエリープランツとも呼ばれています。見た目の可愛らしさとは違い、ほったらかしでも育てられる植物として大人気です。ガーデニング初心者の間でも、簡単で手軽に育てられることから、爆発的人気となっています。

冬の管理もチャチャっと出来るなら、こんなに育てやすい植物はありません。まずはお気に入りの1種類を、楽しみながら育ててみましょう。環境に合った物であれば、冬越しもそれほど心配ありません。

運命的に出会った自分だけの多肉植物を、枯らすことなく大事に育てていきましょう!