夏のハンギングバスケット展示会に参加【花選びもご紹介】

夏のハンギングバスケット展示会の講師をしました。岩手県大船渡市に、世界の椿館という珍しい椿を管理している施設があります。夏のハンギングバスケットのほかにも、春のハンギングバスケット講座を開催することもあるので、作り方もご紹介しますね!

夏のハンギングバスケット講師をしました

岩手県大船渡市には、「世界の椿館」という施設があります。その施設には、とても珍しい椿がたくさん展示されていて、多くの人達に知ってもらうため、年に数回はガーデニング講座が解されます。多くのガーデニングファンに、少しでも喜んでもらえるようにと椿館主催で開催されるガーデン講座は、募集と同時に定員オーバーになるほどの人気ぶり。その人気のある講座の講師を任されるのは、とても光栄なことだと思っています。

今回は、夏のハンギングバスケットを楽しんでもらう事と、大船渡市内で頑張っている生産者さん達が目的でした。何より、「世界13ヵ国約600種類の椿」が無料で楽しめるのは本当に素晴らしい事なので、椿が咲く時期にはぜひ全国の人達に来館して欲しいと願っています。

作品集の一部を紹介します

実は、夏のハンギングバスケット講座の講師以外にも、展示会が解されました。でも、展示会そのものを開催する事まではこれまでに無かったため、作品も少なかったのです。ハンギングバスケットの作品の展示会に協力してくださった人達と一緒に、私もいくつか出展することに。

大雑把に作成した1部ではありますが、夏の花を使ったハンギングバスケット作品としてご紹介します。

自分の作品も展示会に出典

via kikurin
この作品の主役は「あじさい」です。夏のハンギングバスケットにはあまり向いていませんが、展示会用としては存在感があるので使用しました。他に、夏に向いている花としては、ツルニチニチソウやカスミソウ、ベゴニアを使用しています。

蒸れが苦手な花は切って形を整え、少しの間日陰で管理し、植物活性剤を使用すると、また美しく咲いてくれます。

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この作品は、カリブラコアを主役に使用してみたのですが、キリンソウ、ブラキカムやカスミソウ、ヘラクリサムなども負けないくらい美しい夏のハンギングバスケットに仕上がりました。作ってみてから、最初に考えていたイメージが違うことは多々あります。

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夏から秋まで元気に咲いてくれる、ブルーサルビアをトップに使用しようしたハンギングバスケットです。マリーゴールドやコリウス、ブライダルベール、ヒューケラ、ラミウムは初心者には管理しやすいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

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個人的に、あまり好みではない色合いのハンギングバスケットに挑戦してみました。「赤」と「黄色」の組み合わせですので、夏のハンギングバスケットとしては少し暑苦しいのでは?と感じながら作成したのですが……。

こちらの作品は、葉物を多めに使用することでバランスよく仕上がったのではと思っています。少し見えづらいかもしれませんが、かなりシルバーやグリーンの葉物を使用した作品なので、夏の風を感じてもらえるかもしれません。

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咲き終わった花は、花だけをつまんで取るのではなく、こまめに切ってあげるとたくさんの花を付かせます。花だけをつまんでしまうと、そのまま「種」が出来てしまうので、たちまち花苗の持ちが悪くなりますので、その点だけは注意しましょう。

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こちらの作品は、ホームセンターなどでも手に入りやすい夏の花苗を多く使用したハンギングバスケットです。ベゴニア、ニチニチソウ、コリウスなら、とても丈夫で初心者でも管理しやすい花苗です。

花苗の間にチラチラと使用している葉物は、庭に生えていたキキョウランを抜いて使用したものです。ニチニチソウだけでなく斑入りのキキョウランでしたので、とても清涼感を感じることができました。夏のハンギングバスケットに葉物を使用するのは、やはり欠かせませんね。

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オレンジのマリーゴールドと白のペチュニアの組み合わせは、ナチュラルなイメージを感じる夏のハンギングバスケットに仕上がりました。他に、ヒューケラとコプロマスで全体のイメージを締めてみましたが、メカドルニアが想像以上に可愛らしさを演出してくれました。

伸びると厄介なので、切ってどんどん新しい蕾を咲かせたほうが美しいバスケットになると思いますよ。

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こちらの作品は、ブラキカムとニチニチソウ、ベゴニアを右側と左側でグルーピングにわけて作成しました。使用している花苗は、ホームセンターなどで安く購入できるものばかりです。作品としては、非常に面白いデザインだと思いますので、ぜひチャレンジしてもらえればと思います。

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このリースは、爽やかな黄色のマリーゴールドが主役に作成しました。それぞれの間に柔らかいピンクのベゴニアとリシマキアを組み合わせたことで、全体的なカラーバランスが優しくなったのではと感じます。

作成そのものは、それぞれの花苗を3個ずつ対角線に植えるだけなので、初めてリースを作る人でも簡単だと思いますよ。

夏に向いている花選びポイントは?

夏の暑さと蒸れに強い花苗を選ぶのは、重要な事です。出来れば、暑すぎる日には日陰で管理することも大切です。今回は、比較的夏でも丈夫だとされている苗をご紹介しますが、お手入れには、ハンギングバスケットを設置する場所を選ぶには注意するようにしましょう。今回は、夏のハンギングにおすすめの1部になります。ぜひ参考にしてください。

夏のハンギングにおすすめの花

夏に丈夫な花を選ぶのと同じように、ハンギングバスケットに葉物の存在は欠かせません。管理が楽なだけでなく、爽やかさも感じられます。カラフルな葉物だけでのデザインもステキですよ。

・ペチュニア
・ベゴニア
・ジニア
・コニファー
・コリウス
・ワイヤープランツ
・ツルニチニチソウ
・アイビー

他にもたくさんあります。ですが、ハンギングバスケット作りに慣れていない人には、管理が楽な苗を選ぶのがベストでしょう。

ハンギングバスケットの作り方

通販でも購入可能!スリットバスケット

伊藤商事 スリットバスケット SLT-25

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ハンギングスリットタイプのハンギングです。簡単に花いっぱいのハンギングが作れます。スリットの機能で高度な植え込み技術は必要有りません。
植え込み用スポンジ付

必要な資材を購入する

まずは、必要なものを揃えます。

・スリットバスケット
・ガーデニング用の土
・花の苗、葉物
・水苔

ハンギングバスケットを作るため、初心者が使いやすいのは「スリットバスケット」です。花苗は最低でも12個ほど使用します。苗選びは、自分が好きなものを選ぶだけではなく

1、花苗の高さが同じものを選ぶ
2、色合いは3色くらいがベスト
3、白を入れると色のバランスがまとまりやすい

バスケットの下側と横に使用する苗は、日陰を好む苗を使用すると良いでしょう。中心から上部にかけては、日当たりにも元気に咲くタイプの花を植えこむと、あとの管理が楽です。植え込みには、苗と苗の間にまんべんなく土を入れます。

最後に、土の表面が隠れる程度で良いので、ミズゴケを使用して完成です。その後、植え込みをした場所からゆっくりと水をかけます。さらに、1時間ほど経過したら、植物活力剤を薄めた水をかけ、風通しの日陰で1週間ほどお手入れします。

一気に日当たりの良い場所に設置はしません。少しずつ日当たりに慣らし、花付きを良くしましょう。

初めて作るなら100均バスケットでもOK

100均のバスケットでも、こんなにステキな作品を作る方もいます!「スリットバスケットは難しいわ……」と悩んでいるなら、ぜひチャレンジしたいデザインですね。

ハンギングを作り廻すなら100均のヤシが便利

100均では、ハンギングバスケット用に「替えのヤシ」も購入できます。お手軽にハンギングバスケットを作ってみたい人は、お手軽な100均の資材を使用するのも良いかと思いますよ!