【種から育てる夏の花苗レッスン】簡単!初心者でも作れる夏の苗

夏の種まきは野菜も花苗も種類によってはまだ遅くありません。種まきの時期や準備が整っているならOK!育ちの早い苗の種類もありますので、夏の種まきチャレンジを考えているなら、ぜひこの機会に楽しんでみてくださいね!

夏の種まきに適している種類

夏の種まきって、今からでも遅くないのかな…。そう思っている方も多いかもしれませんが、意外とそんなことはありませんよ。じつは、初心者の方が夏の種まきに挑戦するなら、できるだけ発芽率の高い種を選ぶのがポイントなのです。

せっかく種まきをしても、全然芽が出てくれなかったらガッカリですよね。下記に、これから夏の種まきにチャレンジしてみたい初心者の方向けの種の種類の例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

1、花の種(ほんの一部です)

・ペチュニア
・コリウス
・ジニア
・プリムラマラコイデス
・サルビア
・マリーゴールド
・センニチコウ
・アガスターシャ
・ひまわり

【発芽しやすい気温】

気温25度からであれば、早くて数日で発芽します。例に種の種類は、初心者でも扱いやすく、とても発芽しやすいものをご紹介しています。ペチュニアのように種そのものが細かいものは種まきは大変ですが、そういう場合は「ペレット」というコーティングがされている種を選ぶとベストです。そのほか、マリーゴールドなどの種は大きめなので、種まきがしやすく初心者向きと言えます。ヒマワリなら、小さなお子さんと一緒に花の成長を楽しめるので、花育にもなりますよ!

発芽すると、どんどん成長していきますので、水切れしないようこまめにチェックするようにしましょう。

2、野菜の種(ほんの一部です)

夏野菜の種まきも、畑を持っていなくても楽しめます。下記に参考になりそうな種の例を挙げますので、ぜひ参考にしてみてください。

 ・ミニキュウリ
 ・オクラ
 ・小松菜
 ・セロリ
 ・春菊
 ・枝豆
 ・バジル
 ・ガーデンレタス
 ・ほうれん草
 ・ネギ
 ・大根

【発芽しやすい気温】

野菜の種まきも、だいたい気温25度からであれば数日から1週間ほどで発芽します。嬉しいのは、畑がなくてもプランターなどで育てられる夏野菜があること!ベランダや、お庭に野菜のガーデンスペースを作ってもステキですね。種まきをしてから成長していく過程を見るのも楽しいですが、何よりも、自分で作った野菜を食べるときは感無量です!

「わたしにはとても無理…」なんて思わず、楽しみながら種まきをしてみると良いですよ。

夏の種まきの時期

1、花の種

住んでいる地域にもよりますが、梅雨に入るか入らないかくらいの時期がちょうど良さそうです。花の種の種類にもよりますが。例えば関東地区あたりだと、4~6月後半くらいであれば発芽しやすいです。東北・北海道あたりになると、5~7月初め1ヵ月ほど時期がずれると夏の種まきにちょうど良いようですね。

夏の花の種の種類によって、「何を購入したら良いのか分からない」という人は、袋に発芽しやすい気温の目安が記載されています。発芽しにくいのは、種まきする時期より寒すぎるか暑すぎるかのどちらかですが、こればかりは種まきしてみないと分かりません。でも、裏を返せば、そこが種まきの面白さでもあるのです。

と言いますのも、発芽というものは毎年同じというわけにはいかないからです。その年によって気象条件も違ってきますから、去年は発芽に成功しても今年は全く発芽しないということもあるのです。専門家ですら温度調節に苦労するくらいですので、その辺はあまり気にせず、楽しみながら種まきにチャレンジしてみましょう。

2、野菜の種

野菜の種まきに関しても、花の種の場合のほぼ一緒になります。時期だけでなく、毎年の気象条件に左右されがちです。もちろん地域によっても全く種まきのベストな時期は違ってきます。種まきしたい野菜の種類が決まったら、種の種類が発芽しやすい気温が記載されている袋を参考にし、ぜひ夏野菜の種まきにチャレンジしてみましょう。

お子さんと一緒に収穫し、自分たちが育てた野菜を食べるのは、とても贅沢です。スーパーに並んでいる野菜に対しての見方も、グッと変わってくると思いますよ!

夏の種まきの準備

1、必要な資材を用意する

まずは、自分がチャレンジしてみたい夏の種を準備します。花の種の場合も野菜の種の場合も、種まきするときに必要なのが種まき用の「セルトレイ」です。ホームセンターなどやインターネットでも購入できます。小さな穴が開いていますが、これは広めのものから狭いものまで数種類あり、苗の生産者さんも使用している資材です。

2、セルトレイを準備する

種まき用のセルトレイ

種まき用に使用するセルトレイで、ホームセンターなどで購入できます。
via kikurin
穴が開いているセルトレイに種まき用の土を入れ、しっかりと吸水させてから1粒ずつ種まきをしていきます。吸水は、セルトレイの上から霧吹きで水をかけても良いのですが、できればセルトレイの下から時間をかけて自然に吸水させたほうがベストです。その理由は、上から霧吹きで水をかけただけでは、種まき用土の下まで水が吸収されにくい場合があるからです。

3、種まき用土を準備する

種まき用土に吸水した状態

ガーデニング用の土ではなく、種まき用土を使用し吸水した状態。
via kikurin
初心者が種まきで失敗しがちなのが、用土選びです。種によっては通常のガーデニング培養土でも発芽しますが、発芽率が高いのは断然「種蒔き用土」として販売されている土です。保水力はあまり必要ないため、乾燥しがちですが、根がはりやすい土になっています。そして、肥料が入っていないため、種にとっては肥料を求めて根がはりやすい環境になるのです。

発芽率を上げるためには、その特性を生かしてブレンドされている、種まき用土を使用するのがベストでしょう。

初心者でも扱いやすい種まき用土

タキイ 種まき培土20L

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・家庭菜園に最適なタキイオリジナルのたねまき倍土です!
・排水性・保水性・通気性に優れ、安心してご使用頂けます。
・追肥不要の長期肥効型の倍土で、たねまき全般に適しています。
・200穴以下のセルトレイ、育苗箱などでの播種におすすめです。
・ピーマン・ナスなどの低温期育苗にも最適です。

実際に種をまいてみよう

1、ネームレートを付ける

ネームプレートを付ける

何の種を蒔いたのかが分かるよう、ネームプレートを付けておく。
via kikurin
セルトレイに種まきをするとき、何の種をどこにまいたのか分からなくならないよう、ネームプレートを付けておくのがおすすめです。このとき、日付も一緒に記入しておくと、成長の過程を楽しむことができますよ。

2、小さい種をまく方法

水と爪楊枝を用意する

種まきをするとき、花の種がとても小さい場合があります。そんなときは、爪楊枝に少し水を付けると、種がくっつきやすくなり、種まきしやすい状態になるのです。
via kikurin
まず、爪楊枝と少量の水を用意します。実際にチャレンジしてみると分かるのですが、細かい種をそのまま指でつまみながらだと、とても作業が大変なのです。爪楊枝の先にほんの少しだけ水を付けた状態であれば、種が勝手にくっ付いてくれるので作業がしやすくなります。ちょっと細かくて大変な作業かもしれませんが、慣れれば意外と簡単です。春用の種まきでも方法は同じですので、ぜひチャレンジしてみましょう!

花の種を爪楊枝に付けた状態

爪楊枝に花の種をくっつけた状態で、セルトレイひと枠のところに1粒ずつ種まきをしていきます。
via kikurin

3、花の場合も野菜の場合も方法は一緒

花の種まきの場合も、野菜の種まきの場合も方法は一緒です。発芽するまでは、できるだけ風通しの良い日陰に置きます。最初から直射日光の下で管理すると、なかなか発芽しない場合があるので注意します。

また、セルトレイに1粒ずつ種をまくと、このあと「ポット上げ」という作業が必要になります。少しでも楽に作業をするために、もうひと頑張りしましょう!

4、ポット上げ作業の方法

via kikurin

via kikurin
種まきしてから数週間後になると、上の画像のように成長します。このくらいまで成長してくれば、ホームセンターなどで販売されているポット上の入れ物に植え替えが可能になります。この場合、市販のガーデニング用土を使いますが、ほとんど肥料分が足りないため、元肥(マグァンプKなど)を入れるのがベストです。苗の成長に伴い、追肥としても使用できますのでおすすめです。

ハイポネックス マグァンプK 小粒 600g

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植えつけ、植えかえ時、土に混ぜ込むだけの肥料です。

種まき後の肥料や水やり

1、植物活性剤

【正規品】フローラ 植物活力剤 天然植物活力液 HB-101 100cc

1,800
杉、桧、松、オオバコより抽出した植物の栽培のための天然植物活力液。安全・無害で減農薬栽培や有機栽培にピッタリ
種まきをした後に、いきなり肥料は与えません。まずは水で薄めた「植物活力剤」というものを与え、芽や根を出しやすい状態にします。水やりも、できれば表面がうっすら渇いてきたくらいのときに吸水させるようにします。これは、わざと水が欲しくて根を伸ばしやすくするためのコツでもあるのです。この植物活力剤も、ホームセンターやインターネットで簡単に購入できますので、ぜひ使用するようにしましょう。注意点ですが、毎回使用する必要はありません。

2、液体肥料

ハイポネックス原液 800ml

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水でうすめる液体肥料
・植物の生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しています。
・花や野菜などいろいろな植物の花や実つき、花・葉色を良くします。
・花苗・野菜苗に最適です。
発芽してきて数日経ってきたら、水で薄めた液体肥料を吸水させます。植物活力剤のときと同じように、表面がうっすら渇いてきたくらいのときに吸水させるようにします。水を与えすぎると、せっかく成長してきたのに腐ってしまう可能性もあるので要注意です。

種まき後の管理の方法

種まき後、注意したいことは、「雨ざらしにしないこと」と「完全な水切れにしないこと」です。こまめに管理することが必要になりますが、どんどん成長していく姿を見るのはとても楽しみになります。1度ハマると毎回種まきをしたくなるほど、愛おしく感じてきますよ。

夏でも種まきガーデニングを楽しもう!

ガーデニング初心者にとって、種まきは難しそう…と思うかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ、植物のことを良く知るきっかけにもなりますので、ぜひ夏でも種まきガーデニングを楽しんでみましょう!