初心者におすすめの植物とは?春から夏に植物を育てるときのポイント

気温が少しずつ上がってくると、気持ちも明るくなってきますよね。そんなときは、お花を植えたいと思う方もいるのではないでしょうか。今回は、初心者の方のために、おすすめのお花や春から夏に植物を育てるときのポイントなどを順番に紹介していきます。

春は一年の中で一番花がきれいに咲く季節

3月から4月になると新しい生活を始めるという方も増えてくるのではないでしょうか?新しい服、新しい鞄、新しい靴をそろえたら、次はお部屋の中に彩りのある生活を始めてみませんか?新しい生活は、毎日新しいことを覚えたりすることが多く疲れている方も多いはず。家に帰るとほっと一息つける場所が欲しくなりますよね。そこで活躍するのが植物です。玄関に、植物があると癒し効果もある上、毎日育っていく様子を楽しむこともできます。これまで花を育てるのは難しいと感じていた人は、この機会に始めてみましょう。春は、いろいろな植物が芽を出す季節。お休みの日に園芸店に行ってお花を見てみませんか?

春から夏にかけて植物を育てるときの注意点

植物を育てるのは、いろいろ準備があって大変!と思っている方はいませんか?まずは、どんな道具が必要なのか、そして育てやすい環境などを知っておきましょう。手はかかるかもしれませんが、育っていく様子を見るのはとても癒されます。

春はできるだけ暖かく日光の当たる場所に置く

春はまだ少し肌寒い日もあり、日光が足りない場合があります。そのため、できるだけ日当たりがよく暖かい場所に植物を置くようにしましょう。晴れの日が続くと、土も乾いてくるのでできるだけ毎日水を与えるようにします。ただし、あまり天気の良くない日が続いたり、寒い日が続いたときは、土の表面が乾いてから水を与えます。

梅雨の時期は長い間植物に雨が当たらないようにする

梅雨になると連日雨の日が続き、日光が足りなくなります。そのため、植物を野ざらしにしていると土が蒸れて花が腐ることがあります。そのような場合は、軒下に植物を移したり、移動できない場合は雨が当たらないようにカバーをしたりしておきましょう。梅雨は蒸れるだけでなく、病気も発生しやすくなります。

夏は直射日光が当たらない場所に置く

夏は晴れの日が続き、気温も高くなります。春は日当たりのよい場所に置くのがいいのですが、夏は逆に直射日光に注意が必要です。少し影を作ってみたり、少し影ができる場所に移動したりなど、直射日光に当たらないようにしておきましょう。暑さに弱い植物は枯れてしまいます。また、水やりは朝か夕方の涼しい時間に行いましょう。

春に植えたいおすすめの植物

花をいっぱい咲かせる「ペチュニア」

ペチュニアは他の花に比べて花つきがいいため、初心者の方におすすめしたい植物のひとつです。春から秋にかけて花が咲き、花の色や咲き方にもいろいろ種類があるため、同じペチュニアを植えても楽しめるのではないでしょうか。また花が咲く期間も長く、日当たりがいいと株がどんどん横に大きく育っていくので、植木鉢だけでなく、庭に地植えするなどさまざまな方法で花の成長を楽しむことができます。花の咲く期間が長いので、固形肥料だけでなく、液体肥料を与えるなどこまめな手入れが必要です。

花をすぐ咲かせる「マーガレット」

マーガレットは、白色の花びらに中心が黄色い花を思い浮かべる人が多いですが、ピンク色や八重咲などいろいろな品種があります。花が高い位置に咲くため、植木鉢や庭でもとても目立つ存在になるでしょう。日当たりのいい場所、水を毎日与える、風が通る場所など手入れをきちんとしていれば、花はどんどん増えていきます。また、花つきがいいため液体肥料が欠かせません。ただし、アブラムシがついてしまうと、花が咲かなくなってしまいます。苗を植えたら月に1度はオルトランなどの、園芸用忌避剤をまいておきましょう。

花の美しさは一級品「ラナンキュラス」

お花が好きな方なら一度はラナンキュラスを見た方も多いのではないでしょうか。花の美しい色だけでなく、幾重にも重なった花びらがとても美しくみえます。園芸店では、切り花としても売っているのをよく見かけますが、長い間花を楽しみたいのであれば、鉢植えで栽培してみましょう。特に日光を好む植物なので、日当たりのよい場所に置くようにします。日光の量が減ると、花の色が薄くなり迫力がなくなってしまいます。土は、水はけがよく風通しの良い場所がおすすめです。

夏に植えたいおすすめの植物

花の咲く時間が長い「ジニア」

ジニアとは日本名「百日草」ともいわれ、黄・ピンク・オレンジ・白など色鮮やかな花を咲かせます。百日草という名前のとおり、花が咲く期間が長いのが特徴です。夏の暑い時期にも強いので、春から苗を植えて育ててみてはいかがでしょうか。寄せ植えにジニアを植えるとボリュームを出すことができ、庭に直で植えるとグランドカバーのように株が広がっていきます。また、ハンギングにも向いているので、いつもと違った植え方をしてみたいという方にもおすすめです。

夏の暑さに強い「センニチコウ」

小さな毛玉のようなかわいらしい花を咲かせるのが特徴の植物です。センニチコウは漢字で「千日紅」と書かれ、紅という色が色濃く花を咲かせるという意味ともいわれています。色は、白、ピンク、紫と豊富で、夏の暑い時期でも元気に花を咲かせます。寄せ植えにするとき、花びらをたくさんつける花と一緒に植えると、バランスがよくなります。花がたくさんつきすぎたら、切り花にし乾燥するとドライフラワーとしても楽しむことができます。日本の気候にもよくあっているので、初心者でも育てやすい植物です。

にわとりのトサカに似た「ケイトウ」

にわとりのトサカに似たことからつけられている赤い花が有名な植物です。花びらがたくさんつく花も魅力ですが、ケイトウのように少し変わった形の花を一緒に植えると見ごたえがあります。ケイトウは、冬の寒い時期は苦手ですが、夏の暑さには比較的強い植物です。赤い花が有名ですが、黄・オレンジ・ピンクなどの花もあります。花が終わるとこぼれ種がたくさんできるので、翌年のためにとっておきましょう。冬に弱い植物なので、種をとっておき春に植えると毎年花を楽しむことができます。ただし、一度植えた場所には向いていません。種は違う場所に植えるようにしましょう。

植物を初めて育てる方に知っておいて欲しいこと

毎日お花の様子を楽しみましょう

お花を買って土に植えただけで満足してしまったことはないですか?花は毎日様子をみておかないと、虫がでてきたり、枯れてきたり、病気が発生したりすることがあります。毎日お花の成長を見ていると、とても楽しくなってくるはず。こまめに終わった花をとったり、虫が出てきたら駆除したり、たまには写真をとってみましょう。

忙しくても水やりを忘れずに

一番気にかけて欲しいのがお水やりです。忙しくなると水やりを忘れてしまった…という方もいますよね。でも、夏の暑い時期に一日でも水やりを忘れてしまうとあっという間に枯れてしまいます。一度枯れてしまうと、後で水をあげても復活することは難しいです。肥料などは数日遅れても大丈夫ですが、旅行などで家を空けるときも、誰かに水やりをお願いすることを忘れないようにしましょう。

余裕をもって花を育てていきましょう

初めて植物を育てる方は、いろいろな花を揃えたくなります。でも、たくさん花を揃えたとしても、本当に植える場所はありますか?寄せ植えにする場合、バランスは整っているでしょうか?また、こまめにお手入れができるでしょうか?先のことを考えながら、余裕をもって花を植えていきましょう。それが癒しにもつながるからです。

今年は春に向けて早いうちから準備しておきましょう。

寒い季節はなかなか土を入れたり、花を植えたりするのが億劫になりがち。ですが、早いうちから準備しておけば、暖かい季節にお花を楽しむことができます。もちろん、春に種をまいて楽しむ植物もたくさんあります。初心者の方はまずは、簡単に育てられる植物を植えて楽しんでいきましょう。育っていく様子を見るだけで、体も心も癒されていきますよ。