春になる前に準備しておきたいこととは?おすすめの花も紹介

寒い季節から少しずつ暖かくなってくると、気分もあらたにお花を植えたくなりますね。かわいらしいお花から、毎日成長を見ているだけで楽しくなるお花までいろいろなお花を植えてみましょう。

春は一年で一番花を楽しむことができる季節

寒い冬が終わり、つぼみや花が咲く季節が近づくと、なんとなくうれしい気持ちになることはありませんか?「きれいな花を家で育ててみたいけれど、うまくできるか心配」という方はまず育てやすい花から始めてみましょう。お花が庭やベランダにあるだけで素敵な毎日を過ごせますよ。
今回は、春に楽しめる花の中で、一年草と多年草の違いから選び方など紹介しますのでぜひチャレンジしてみてください。

春になる前に準備しておきたいこととは

花が咲き始める春に向けて、準備をおこなっていきます。2月から4月まで順番に紹介します。

2月 土づくりから始める

一番便利で使いやすいのは、ホームセンターで販売されている培養土です。野菜や花の種類別に販売されているので、これから植えようとしている花を選んでから培養土を購入しましょう。
もし、今庭に土がある場合はその土を利用することができます。ただし、古い土はもう一度生き返らせる必要があります。

・古い土を再利用する方法
古い土はまず掘り起こして、残っている根っこや石などを取り除きます。粘土など土が固まっているものはほぐしておきます。次に土に栄養をおぎなっていきます。ホームセンターに古い土をよみがえらせるリサイクル材などを使うと、簡単に土をよみがえらせることができます。

・花が咲く前に準備しておくこと
次に、花を植える前に庭の雑草を抜いておきます。少しずつ暖かくなってくると今まで植えていた多年草が少しずつ芽を出し始めます。冬の間に球根を植えた場合も少しずつ芽を出し始めるので、肥料を与えておきましょう。この時期は液体肥料を水に混ぜたものを与えておくとよいでしょう。

・新しく花を植えはじめる
球根はこの時期から植え始めてもまだ間に合います。チューリップ・クロッカス・ムスカリなどの球根を植えましょう。
ホームセンターにも苗が少しずつ増え始めるため、植えていってもいいでしょう。

3月 球根や苗を植え始める

3月になると少しずつ気候も暖かくなり、そろそろ本格的に種や苗を植え始める時期です。購入してきた苗や、今まで植えていた花の植え替えや株分けを始めてもよいでしょう。
ただしまだ肌寒い日もありますので、植え始める日の天気も大切です。風が少なくて天気の良い日を選びましょう。

・苗を植える方法
1. ポットから苗を出します。苗の根元を持ちゆっくりとポットから出します。力を入れて引っ張り出さないようにしましょう。
2. 根っこの部分が固まっているか確認します。たくさん根があり絡みついている場合は、軽くほぐしておきます。
3. 土に花を植えていきます。植える部分に穴をあけておき、そっと苗をいれます。入れ終わったら、土をかぶせて根元を軽く押さえて土をなじませます。

4月 種を植える

春は気候もよく暖かいので、手軽に種から育てることができます。直接花壇や植木鉢に種をまく方法や小さなポットに分けて種をまく方法があります。
他にも虫が少しずつ増えてくる時期なので、早いうちに薬をまいて、手でつぶすようにしておきましょう。

・直接種をまく方法
1. 花壇や植木鉢に土をいれ、土全体に水を撒いておく。時間をおいて土がしっとりとしてきたら割りばしなどで、種をまく位置に線をいれておく。
2. 線を入れた場所に、種を一粒ずつ間隔をあけていれていく。種をくっつけないようにする。
3. 種をまき終えたら、薄く上から土をかける
4. 上から濡れた新聞などで覆っておく。できれば日陰になる場所においておく。
5. 芽がでてきたら、新聞をはずす。
6. 芽がたくさんでてきたら、近い芽を抜いていく。

一年草と多年草の違いとは

一年草と多年草の違いを知っておき、花を準備していきましょう。

一年草

一年草とは、育てやすく種類も豊富で多くの花をつけるものも多いので花壇などにはなくてはならない花です。寄せ植えでもよく使われ、鮮やかな色合いのものが多いのが特徴です。種から育てることもでき、春になると苗もたくさん売っているので気軽に植えることができます。一年で枯れてしまいますが、種を落とすので毎年花を咲かせることができます。

多年草(宿根草)

多年草とは宿根草ともよばれ、一年草とは違い、一度植えると何年も花を咲かせてくれます。一年草と比べ花の数が多く、ボリュームが出るので花壇に向いています。寒い季節になると地上に出ている部分は枯れていても、春になるとまた根が生きているので花を咲かせます。花壇では毎年花を咲かせるため後方に植えるとバランスを保ちやすくなります。

春におすすめの花

育てやすい春の花を紹介します。まずは手に入れやすい花から植えてみましょう。

一年草

・ペチュニア
いろいろな品種があり、花をたくさん咲かせるため花壇ではとても華やかな雰囲気にさせてくれます。花がつきやすく、長い間咲き、日光が良く当たる場所だとどんどん株が増えていきます。基本的には粒状の肥料を与え、花が咲いている間は液体肥料を与えておきます。

・キンギョソウ
金魚のようなかわいい花をたくさん咲かせ、他の花と比べ立体感があり、ボリュームを出すことができます。背の高いものや四季咲きなど品種はたくさんあり、花壇や植木鉢などどんな場所にも植えやすい花です。植える場所は日当たりのよい場所で、水はけのよい場所を好みます。肥料は粒状の肥料を与えておきます。

・パンジー
春が近づくとお店にたくさん売りに出される花で、育てやすく長持ちするのでとても育てやすい花です。種類も豊富で色だけではなく、いろいろな形を楽しむことができます。冬の時期にも花を咲かせるため、早い時期から植え始めることもできます。暖かくなると株が大きくなってくるため、枯れた花はその都度手で摘み取っておくようにします。肥料は月に3度くらい液体肥料を与えておきます。

多年草

・マーガレット
マーガレットといえば、白い一重咲きを思い浮かべますが、八重咲きもあり花壇だけでなく植木鉢でも使いやすい花です。日当たりや水はけがよく風がよく通る場所に植えると、長い間咲き続けます。月に1度液体肥料を与えます。

・ゼラニウム
乾燥に強く枯れにくい花で、暖かい場所ならどの時期でも花が咲くことがあります、寒さにも強いので、マンションなどに住んでいる方も日当たりのよい場所があれば、冬を越すこともできます。ホームセンターなどで株で販売されていますが、種からも育てやすい品種です。

・バーベナ
南米原産の品種を交配して作られた花で、長い間多く栽培されていた花です。春に植えて夏になっても暑さに強く、花もたくさんつくので、花壇ではグラウンドカバーとしてもよく使われます。小さな花がかわいらしく、暖かい場所なら四季を問わず咲かせます。基本的には粒状の肥料を使い、鉢植えは液体肥料を月に2回ほど使うようにします。

春に向けて準備をしておきましょう

2~3月になると、少しずつ暖かくなり花を植える準備を始めたくなりますね。まだお店に行っても花をたくさん売り出していませんが、冬でも咲いている花や、種から咲く花などを今から少しずつ準備しておきましょう。