春に向けて今からはじめたい!一年中楽しめるカラーリーフの育て方

カラーリーフを知っていますか?カラーリーフはどちらかといえば、お庭の脇役的存在です。冬のような寒い時期でも、夏の暑い時期でも、お庭を明るく彩ってくれます。これから暖かくなる春に向けてカラーリーフを使って少しずつお庭を作っていきましょう。

ガーデニングに欠かせない!カラーリーフの魅力とは

これから春に向けて、何を植えていこうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんな方はまずカラーリーフをおすすめします。

カラーリーフとは、きれいに咲く花などの脇役にもなる植物です。チューリップやパンジーだけでも、庭をとても華やかにしてくれますが少し寂しいと感じたことはありませんか?カラーリーフを一緒に植えると、地面を隠すことができるのでナチュラル感たっぷりの庭を作りだします。

それでは具体的にどのような植物があるのか、また育て方などについてもみていきましょう。

カラーリーフの育て方

カラーリーフにはたくさんの種類があります。それぞれ日当たりのいい場所を好むものや、日陰を好むものなどさまざまです。一般的には、他の植物と育て方は同じです。しかし、一年中植物の色を楽しむことができるため、冬の寒い時期でも手入れは必要です。また、水や栄養が足りないと枯れてしまったり、葉の色をうまく表現できない場合もあります。

育てる場所

カラーリーフには多くの種類がありますが、耐寒性が強いものが多く、日陰でも日向でも育つものもあります。カラーリーフの中でも人気のヒューケラは日陰を好みますが、日向でも育てられます。ただし強い日光には弱いので注意が必要です。

またこちらも見た目が鮮やかなキボウシは、葉の色を楽しむ植物で、葉の形や大きさなどさまざまな品種があります。原産地は日本なので育てやすく丈夫な植物としても有名です。ここでは、2種類紹介しましたが、いろいろなカラーリーフがあるのでそれぞれの特徴を知ったうえで育てていきましょう。

肥料の与え方

カラーリーフはもともと乾燥した場所を好み、肥料もそれほど必要ないものが多いです。通常は、つぶ状の肥料で緩やかに栄養を与え、春や夏といった成長が盛んなときは、液体肥料で栄養を与えるようにします。

増やし方

カラーリーフは、植えるだけで育っていくものも多いですが、別の場所で増やしたいというときも簡単に育てられるものが多いです。例えば、カラーリーフで人気のアジュガは挿し木で増やせます。またキボウシやオモトも株分けで増やせます。

・挿し木の方法
大きく成長している植物の茎を途中で切ります。特に混みあっている場所の茎を利用すると元の植物に影響を与えません。茎をカットしたら、数時間栄養剤を入れた水に入れておきます。その後直接土に挿せば出来上がりです。その季節の温度や、植物の状態により成長具合は変わります。

・株分けの方法
鉢などに植えた植物を土から掘り起こします。土から出した植物を根元からふたつにわけます。株分けは、鉢植えなどで根がいっぱいになったときにおすすめです。根がいっぱいになったまま植え続けると成長が悪くなります。

カラーリーフにはどんな種類がある?

カラーリーフには、緑色だけでなく、赤・黄・斑と見た目が鮮やかな色合いをもった植物のことをいいます。今回は、比較的園芸店で手に入りやすい植物を選びました。

背が大きくなるタイプ

・ユーカリ
オーストラリア原産。半日蔭の場所を好み、乾燥気味の土で育てます。一年中育てられますが、種類によっては、防寒対策が必要なことも。苗があれば簡単に育てることができるので、広いガーデニングスペースのある場所に向いています。育ちすぎることがあるので、ある程度の大きさになるとせん定が必要です。

・シロタエギク
地中海沿岸が原産。一年中育てられる植物ですが、特に耐寒性に強いので冬の寒い時期には、寂しくなった庭を鮮やかに彩ってくれます。シロタエギクの特徴は、薄く白い毛が生えた葉で、さらに春になると黄色い花を咲かせます。こちらも大きく育ちすぎることがあるので、せん定が必要です。

背が低いタイプ

via y.tada
・タイム
地中海沿岸地方原産。タイムはハーブの一種でグランドカバーとしてもよく使われる植物です。植物の高さは3cmほどまでしか育ちませんが、広い場所で育てるとどんどん横に広がっていきます。暖かい季節になると、小さなピンク色の花を咲かせます。耐寒性も強く、観賞用のガーデニングだけでなく、雑草対策としても使えます。
・ヒューケラ
北米原産。カラーリーフといえば、ヒューケラを思い出すという人がいるほど人気の植物です。葉の色が豊富で、赤・黄色と色の濃淡もさまざまです。春になると茎が高く育ちその先に白やピンクの花を咲かせます。こちらも耐寒性が強く、日向でも日陰でも育ちます。葉は背が低いですが、花が咲くと花の茎の部分だけ背が高くなります。


横に広がるタイプ

via y.tada

via y.tada
・ハツユキカズラ
日本原産。ハツユキカズラは、名前の通り日本で作られた植物で、見た目はピンクや赤、緑など多彩な葉の色が魅力です。一見見た目は、和風の寄せ植えにしか使えないように思えますが、どんな植物とも相性がよいので、寄せ植えやグランドカバーによく使われます。秋になると紅葉しさらに見た目が華やかになります。
・プリムローズジャスミン
中国原産。小さい黄色の葉がつく植物です。ジャスミン(ソケイ)の一種ですが香りはほとんどありません。中国名では黄梅といわれ、春になると花を咲かせることもあります。成長するとどんどん横に広がるので、グランドカバーとしてもよく使われます。耐寒性も強く、日当たりのよい場所を好みます。

ボリュームが出るタイプ

・コリウス
アジア南東部原産。しそ科の植物で、日当たりが悪い場所でもよく育ちます。コリウスの特徴は色で、赤や緑・黄色の葉がきれいにまじりあった色は見ごたえがあります。夏の暑い時期や秋の紅葉も見ごたえがありますが、耐寒性は弱いので冬は暖かい場所に移動した方が長く楽しめます。いろんな色のコリウスを集めて植えると、花がなくてもそれだけで楽しむことができます。
・セージ
地中海沿岸地方原産。しそ科の一種で、暑い時期でも寒い時期でも育てやすい植物です。ただし、梅雨の湿気の多い季節や、冬の寒い風に弱いので注意が必要です。日光を好む植物なので、日当たりのよい場所で育てます。一度植えておけばどんどん広がっていきますが、別の場所に植えたいときは、挿し木をすればさらに増やすこともできます。

カラーリーフを使って植物の成長を楽しんでいきましょう。

カラーリーフといえば、どちらかといえば脇役のイメージがありますが、それぞれの植物に注目すると、葉の色や形など見た目が鮮やかなものがたくさんあります。花が咲きにくい冬でも庭を明るくしてくれるので、きれいな花も楽しみたいけれど、それほど手がかからない庭にしたいという方におすすめです。少しずつ暖かくなってきたら、きれいな花と一緒にカラーリーフを植えてみましょう。