春に備えて、秋に球根を植えておきたい!球根の植え方や育て方

春が近づくと、秋に植えた球根が少しずつ芽を出しはじめ、色とりどりの花を咲かせます。球根はチューリップだけでなく、クロッカス・ムスカリなど人気の花もたくさんあります。毎年春に色とりどりのチューリップを見ると、秋に植えておけばよかったなぁと思った方必見です。

春に花を咲かせる球根は秋の間に植えておく

春に花を咲かせる球根といえば、チューリップ・クロッカス・ムスカリなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。球根を植えるだけで花は咲きますが、できれば失敗しないようにしたいですよね。

球根には、春や夏に植える球根、秋に植える球根などいろいろな種類があります。秋植えの球根は9月から10月に植えると春に花を咲かせることができるのでこの時期に植えておきましょう。

秋に植えたい球根の種類とは

球根は乾燥した地域で育てることができ、秋に植えておくと冬の寒い時期は成長を止め、春に備えてじっくりと栄養を蓄えます。春が近づくと少しずつ茎が育ちはじめ暖かくなるときれいな花を咲かせます。球根の種類は小さなものから大きなものまであるので、園芸店で自分好みの球根を見つけてみましょう。

チューリップ

春のお庭に欠かせないチューリップ。赤や黄色の色鮮やかなものから、紫・青といった大人っぽいシック色合いのものもあります。オーソドックスな形のものから、品種改良された花びらの部分に切れ込みが入ったものなど、いろいろな種類のチューリップの球根が販売されています。

チューリップの植え付け時期は、10月から12月で花が咲くのは3月から5月くらいです。球根を植えるときは、同じ色の球根を植えるだけでなく、色を混ぜたりムスカリなど少し小さめな球根と植えるとバランスがよくなります。

ムスカリ

紫色の小さな花が集まったチューリップの引き立て役にもなるムスカリ。紫色の花がブドウのように咲き別名グレープヒアシンスともいわれています。他の球根の花と比べて、草丈が低いのですが花が咲く時期が長いので、寄せ植えにも向いています。

ムスカリの植え付け時期は、10月中旬から11月中旬で花が咲くのは3月から5月くらいです。ムスカリはそれほどボリュームが出ないので、少し球根の間を詰めて植えるときれいに見えます。一度花が咲いてもそのまま植えておくと翌年も花を咲かせることができます。

クロッカス

クロッカスは、少し暖かくなったころに黄色や白色の花を咲かせます。草丈が短く他の花に比べてあまり目立たないのですが、小さいながらも存在感があり、芝生などグランドカバーの間に植えるなどいろんな楽しみ方があります。

クロッカスの植え付け時期は、9月から11月上旬で、花が咲くのは11月、2月から4月頃です。日当たりがよく水はけのよい場所を好み、鉢植えにするのであれば球根をぎっしりと詰めて埋めるとボリュームがでます。地植えの場合は、そのまま植えると3~4年は楽しむことができます。

失敗しない球根の選び方とは

球根は10個ほどまとめて販売してる場合もありますが、1個ずつ自分で選んで買うこともできます。まとめて販売している場合でも、どんな球根が入っているか見ることができるので、購入する前にできるだけじっくりと見ておきましょう。

・球根の茶色い皮の部分は、しわがよっていないものを選ぶ
・傷があるものや形が変形しているものは選ばない
・カビが生えているものも注意する

このような球根は植えても花が咲かなかったり、育たなかったりすることもあります。

球根を植える方法とは

鉢植えの場合

via y.tada
球根を鉢に植える場合は、前もってデザインを考えておきましょう。咲いている花であれば植えやすいのですが、球根は育った後を想像しながら植える必要があります。鉢植えの場合、地植えに比べて少し浅めに球根を植えます。球根の頭が少し出る程度です。

ボリュームを出したい場合は、球根の間をあけずに詰めて植えていきます。草丈の高いチューリップを中心に置き、周りに草丈の低いムスカリを並べるとバランスがよくなります。土の表面が乾いたら水やりをします。

地植えの場合

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地植えは鉢植えと違い、間隔をあけて植えていきます。土に栄養を与えるために、腐葉土や牛ふんなどを土に混ぜておきます。球根を埋める深さは球根の2倍下の位置に植えましょう。地植えの場合の間隔は球根の3倍開けるように植えていきます。

ボリュームを出したい場合はもう少し詰めても大丈夫です。植えたあとも、2ヶ月に1度くらい肥料を与えておきましょう。土の表面が乾いたら水やりをします。

球根を使った水耕栽培の方法

球根は外で土に植えるだけでなく、家の中で水耕栽培を楽しむこともできます。小さな瓶であれば100円ショップでも販売しています。チューリップなど大きな球根を使う場合は、専用の瓶を購入したほうがいいでしょう。土に植える場合とは違って、根っこや茎が育っていく様子を楽しむことができます。

水耕栽培で気をつけたいポイントを紹介します。

最初は球根の底の部分に水がつかるようにします。根っこが生えてくれば、根っこの部分に水がつかるようにします。瓶の中の水は週に1回は交換しましょう。ただしそれまでに水が減ってしまうので毎日水の量を確認し、足りなければ追加します。また、芽が出るまでは、涼しい部屋に置き、芽が出れば暖かい場所に移動します。

咲き終わった球根のお手入れ方法は?

咲き終わったあとに球根の手入れをしておけば、翌年も花を咲かせることができます。しかし、そのまま植えておくだけではきれいに花を咲かせることができない場合もあります。また、花が咲き終わったら、球根に栄養を与えるために追肥をしておきます。まず、花が咲き終わった後のお手入れ方法について紹介します。

1. 花が咲き終わったら枯れた花やできるだけ早く摘み取っておく。
2. 葉の色が黄色くなったら、球根を土の中から掘り出す。
3. 球根についた土を簡単に落とし、風通しの良い場所で干しておく。
4. 葉が枯れたら、根っこと茎を切る。球根用の消毒液が販売しているので消毒しておく。

球根は増やすことができるって本当?

球根は、一度花を咲かせると捨ててしまう方もいますが、うまく育てられれば数年は花を咲かせることもできます。また、球根は植えているだけで自然に数が増えることもあります。一度花を咲かせた球根をそのまま植えておくと、翌年自然に茎が増えていることがあります。

このような場合は、花が枯れたあと掘り出しておきましょう。また翌年植えることもできます。チューリップの場合、最初に植えた球根の周りに小さな球根が寄り添うように増えていきます。つながった球根は、そのまま育てていくと自然に離れていきます。

涼しくなったら春に向けて球根を植えましょう

暑い夏が終わったら、次は春に向けて球根を植える時期になります。夏に成長した草花の処理がやっと終わったと思いほっとしていたら、あっという間に冬になってしまいます。庭だけでなく、家の中で水耕栽培するなど、球根ならではの成長を楽しんでいきましょう。