シクラメンが華やかすぎ!開花時期にはフリフリの花を満開にさせよう♪

冬の定番花といえばシクラメン!種類が豊富で華やかなシクラメンですが、開花時期になってもうまく咲いてくれないことも。夏越しが難しかったり水やりに失敗したりと、お手入れが大変だという人へ、開花時期にはフリフリの花を満開にする方法をご紹介します!

シクラメンを満開にさせるには

シクラメンの花を開花時期に合わせて満開にさせるには、ちょっとしたコツがあります。シクラメンを初めて育てる人には、ちょっと難易度が高そうに感じるかもしれませんが、ポイントさえおさえれば大丈夫です!初心者でも楽しみながら育てられるように、基本的な管理方法をご紹介します。

シクラメンってどんな花?

シクラメンは、ガーデンシクラメンやミニシクラメンといった種類のものがあり、それぞれ特徴が違います。

シクラメンの特徴

シクラメンは、花の色が赤・ピンク・白・むらさきなど、とてもカラフルです。花の形は、花弁がフリフリのフリンジ咲きのものから八重咲きのものまで、さまざまな種類が市場に出回っています。葉っぱにもそれぞれ特徴があり、斑入りのものやシルバーリーフ、プラチナリーフといった個性的なものまであります。香りのするシクラメンも人気です。

シクラメンの開花時期

シクラメンの開花時期は、10~3月頃です。寒い時期に咲く花として知られていて、高温多湿に弱い植物です。開花期間が長いため、次から次へと蕾がつき、美しい花を楽しませてくれます。

ガーデンシクラメンとの違い

ガーデンシクラメンは、シクラメンより株が小さめの種類になります。耐寒性は、シクラメンよりやや強めになりますが、マイナス5度以下の寒冷地での地植えは寒さに耐えられない場合があるため注意が必要です。

ミニシクラメンとの違い

ミニシクラメンは、ガーデンシクラメンよりさらに株が小さめです。ミニシクラメンもガーデンシクラメンと同様に、シクラメンに比べたら耐寒性はやや強めです。株が小さく扱いやすいため、寄せ植えなどに向いています。

シクラメンの育て方のポイント

ここからは、シクラメンを育てるためのポイントをご紹介します。基本的なポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

シクラメン用の鉢を選ぶ

シクラメンの鉢は、底面吸水(ていめんきゅうすい)鉢を選ぶようにします。通常の鉢とは違い、水を溜めておくトレーと鉢が一体になっているので、水枯れしにくく便利です。

水やりは与えすぎず・与えなさすぎず

シクラメンは乾燥が苦手なので、水やりを好むタイプの植物です。水やりをするときは、花の上からジャブジャブと水やりをするのではなく、鉢の脇からゆっくりと与えます。このとき、鉢の中が水たまりになって、球根が隠れてしまわないように注意しましょう。水たまりにしたままにしておくと、球根が腐って枯れてしまいます。

肥料の種類と施し方

シクラメンには、月に一度、固形の緩効性肥料を与えます。このとき、球根のすぐ近くに施すのではなく、少し離れた位置に置くようにしましょう。即効性の液体肥料を与える場合も同じで、球根に直接かけないようにします。液体肥料を施す時の頻度は、10日~2週間に一度くらいのペースが好ましいです。

シクラメンがしおれるときの対処法

シクラメンの復活の方法

暖房が効きすぎたお部屋にシクラメンを置いたり、うっかり水やりを忘れてしまったり、気が付いたときにはヨレヨレにしおれてしまってガッカリした人もいるでしょう。

シクラメンがしおれるときの対処法は、シクラメンの茎をひとつに束ね、鉢ごと新聞紙で覆った状態で、水をたっぷり入れたバケツに半日ほど浸けておきます。じっくりと吸水させることで、しおれてしまったシクラメンを復活させます。

葉が黄色くなったときの対処法

シクラメン・ガーデンシクラメンの手入れ 「花がら・葉がら摘み」

シクラメンは葉っぱがこんもりと茂っているため、どうしても株元が密集してしまいがちに。そのため、内側の葉っぱには日が当たらず黄色くなり、ついには枯れてしまいます。枯れてしまった葉をそのまま放置しておくと、カビたり病気になったりするので、見つけたらすぐ取り除くようにしましょう。なかなか見えにくい場所なので、こまめにチェックする必要があります。

病気や害虫などのトラブルには?

シクラメンを毎年きれいに咲かせるためには、病気や害虫のトラブルを、事前に予防しておく必要があります。それでも病気や害虫が見つかった場合は、早めに適切な対処をし、シクラメンへのダメージを最小にしましょう。

病気の種類に合わせて薬剤を使う

シクラメンの病気は、おもに「灰色カビ病」「萎凋病(いちょうびょう)」「軟腐病(なんぷびょう)」の3つです。それぞれの症状と対処法をご紹介しますので、万が一の場合に備えて参考にしてみてください。

・灰色カビ病
梅雨時など、湿度が高い時期に発生しやすい病気です。球根にカビが生えて、花びらには灰色の小斑点が入ります。「ゲッター中和剤」を使用し、予防するといいでしょう。

・萎凋病
過度の水やりや、濃い肥料を施し過ぎると株が腐ります。梅雨が明け、夏に差し掛かる高温多湿の時期に発生しやすい病気です。「ベンレート中和剤」を使用し、予防するといいでしょう。

・軟腐病
夏の高温時期に発生する病気で、球根がジュクジュクに柔らかくなり腐ります。傷がついている球根に菌が入ることで発生します。「銅水和剤」を使用し、予防するといいでしょう。

害虫防止用の薬剤を使う

シクラメンに付きやすい害虫は、おもに「スリップス」「ホコリダニ」「夜盗虫(よとうむし)」の3つです。虫が付き始めると、たちまち元気がなくなりますので、事前に薬剤を使って予防しましょう。

・スリップス
夏~秋にかけて、高温・乾燥した時期に付きやすい害虫です。シクラメンの蕾に付き、汁液を吸う厄介な害虫です。蝶に付いてくる虫なので、できるだけ寄せ付けないようにする必要があります。「アファーム中和剤」などを使用し、予防しましょう。

・ホコリダニ
夏~秋にかけて、気温が高く乾燥している時期に付きやすい害虫です。シクラメンの葉っぱや蕾に付き、汁液を吸う厄介な害虫です。蝶に付いてくる虫なので、できるだけ寄せ付けないようにする必要があります。「ダニトロン」「コロマイト」などを使用し、予防しましょう。

・夜盗虫
秋になると付きやすい害虫です。文字通り、夜になると新芽や蕾を食べつくしてしまう厄介な害虫です。「アファーム乳剤」などを使用し、予防しましょう。

シクラメンの花が咲き終わったら

シクラメンは、花が咲き終わったら枯れて終わりではありません。丁寧にお手入れすれば、次のシーズンにはさらに大株で華やかなシクラメンになります。次のシーズンにも見事な花を楽しむために、開花時期の後処理をしましょう。

球根を夏越しさせる

シクラメンの花が咲き終わったら、次のシーズンに備えて夏越しをさせます。夏越しは、葉っぱが少し残っている状態のまま、涼しくて風通しのいい場所で管理するウエット法と、乾燥させて休眠するドライ法の2パターンがあります。夏越しをさせることで夏の時期に球根を太らせ、次の開花時期にたくさんの花を開花させましょう。

【シクラメンの夏越し方法】
・ウエット法……葉っぱが少し残っている状態のまま休眠させる
・ドライ法……乾燥させて球根を休眠させる

植え替え時期にやること

シクラメンの育て方・日常管理 夏越しと植え替え ウェットタイプ編

シクラメンの育て方・日常管理 夏越しと植え替え ドライ編

【植え替え方法】
・枯れた葉っぱを取り除く
・古い鉢から球根を取り出す
・赤玉・肥料・ケイ酸塩白土を混ぜた培養土に球根を植える
・風通しのいい涼しい場所に置く
・土が乾きかけたら水やりをする

開花時期にはフリフリの花を咲かせよう♪

シクラメンを育てている人の悩みで一番多いのが、夏越しの失敗。夏の暑いときに、球根を腐らせてしまったり、乾燥しすぎて枯れさせてしまったりと、シクラメンの夏越しはそう簡単なことではないと思っている人が多いようです。でも、ポイントさえ理解できれば問題ありません。2つの夏越し方法を利用し、次の開花時期にもフリフリの花を咲かせて楽しみましょう!