水生植物を育てて涼しい風景を楽しもう
マンションのベランダや狭いお庭でも、鉢があれば水生植物を育てることができます。暑い季節は、庭の手入れが大変という方も、水生植物でしたら涼しく植物を育てることができるでしょう。お庭を飾る植物のひとつとして、ベランダやお庭に置いて涼を味わっていきましょう。
水生植物とは
水生植物とは、水辺に浮かべて育てる植物のことをさしています。ビオトープともいわれ、鉢に水をいれて植物をそだてます。この水生植物で代表的なものでハスやスイレンといったら想像つく方も多いのではないでしょうか。
鉢に土を入れて植物を育てたことはあっても、水生植物は育てたことがないという方もいるでしょう。夏は、特に気温が高くなり、植物の元気がなくなってしまうことがありますが、水生植物であれば枯れることも少ないでしょう。
鉢に土を入れて植物を育てたことはあっても、水生植物は育てたことがないという方もいるでしょう。夏は、特に気温が高くなり、植物の元気がなくなってしまうことがありますが、水生植物であれば枯れることも少ないでしょう。
水生植物の種類
スイレンとハスの違い
水生植物の代表的なものといえば、ハスやスイレンを思い浮かべる方も多いでしょう。それでは、ハスとスイレンの違いを知っているでしょうか。見た目がとても似ている2つの植物ですが、明確な違いがあります。
・ハス
ハスの葉は揮発性があり水が落ちるとはじきます。しかし、光沢や切れ込みはありません。また、ハスは幼株のときは、水に浮かびますが、大きくなると水面から葉が高く育ちます。
・スイレン
スイレンの葉は揮発性がないので、葉に水がおちると吸い込みます。しかし、光沢や切れこみはあります。スイレンはハスと違い、大きくなると人の背丈ほど育つこともあります。ハスとは比べ物にならないので、二つを見比べるとわかりやすいのが特徴です。
・ハス
ハスの葉は揮発性があり水が落ちるとはじきます。しかし、光沢や切れ込みはありません。また、ハスは幼株のときは、水に浮かびますが、大きくなると水面から葉が高く育ちます。
・スイレン
スイレンの葉は揮発性がないので、葉に水がおちると吸い込みます。しかし、光沢や切れこみはあります。スイレンはハスと違い、大きくなると人の背丈ほど育つこともあります。ハスとは比べ物にならないので、二つを見比べるとわかりやすいのが特徴です。
その他の水生植物
他にも、小さな花を咲かせるものや、水辺をきれいな緑色に彩る水生植物があります。
・ウォータークローバー
大きく育ったハスのまわりで育てると水辺をクローバーが覆い、にぎやかにしてくれます。
・オオバミズオジギソウ
マメ科の水生植物で、水辺に葉を浮かせながらどんどん横に育つ水生植物です。よく見るオジギソウとは違い、花が美しく水辺を涼しげで華やかにすることができます。
・フイリアンペライ
丸みを帯びた水生植物が多い中、この植物は先端がするどくとがり、上に細長く育ちます。縦に黄色いラインが入っているのが特徴です。
・ミソハギ
夏の暑い季節になると、紅紫色の花を咲かせます。大きく育つので、高低差をつけたいときに寄せ植えするとバランスが整います。
・ウォータークローバー
大きく育ったハスのまわりで育てると水辺をクローバーが覆い、にぎやかにしてくれます。
・オオバミズオジギソウ
マメ科の水生植物で、水辺に葉を浮かせながらどんどん横に育つ水生植物です。よく見るオジギソウとは違い、花が美しく水辺を涼しげで華やかにすることができます。
・フイリアンペライ
丸みを帯びた水生植物が多い中、この植物は先端がするどくとがり、上に細長く育ちます。縦に黄色いラインが入っているのが特徴です。
・ミソハギ
夏の暑い季節になると、紅紫色の花を咲かせます。大きく育つので、高低差をつけたいときに寄せ植えするとバランスが整います。
水生植物を育てるときの注意点
日当たりのよい場所で育てる
水生植物は、できるだけ日当たりのよい場所におくようにしましょう。夏の暑い時期は、水温が気になりますが、水温は35℃くらいまでは耐えられるので、適度に水温をチェックしながら場所を決めるとよいでしょう。水温が気になるようでしたら、できるだけ大きな鉢を用意し、メダカなどの生き物は入れない方がよいでしょう。
肥料はたっぷりと与える
特にスイレンは肥料を必要とする植物で、最初に植えたときだけでなく、こまめに追肥をする必要があります。元肥は大粒の固形肥料を使うようにします。また追肥は、小粒の固形肥料を使い月に1度は必ず与えるようにしましょう。肥料は水に浮かべるのではなく、土の中に深く埋め込むようにします。
水を常に切らさないようにする
スイレンなどの水生植物は、他の植物に比べてあまり手入れを必要としません。夏の暑い時期でも、水さえ十分に入っていれば、毎日水を継ぎ足す必要もないでしょう。一番大切なのは、放置しすぎて水が減ってしまうことです。それさえ気を付ければ、特に毎日の手入れも必要ありません。
水が汚れてきたら、月に一度位掃除をします。花が咲いたあとや、枯れてしまった葉があれば、その都度とっておくようにしましょう。
水が汚れてきたら、月に一度位掃除をします。花が咲いたあとや、枯れてしまった葉があれば、その都度とっておくようにしましょう。
病害虫に注意する
スイレンは、他の植物に比べて病害虫が少ないですが、アブラムシなどはつくことがあります。もし虫をみつけたら、まず手でとっておきましょう。数が多いようなら、殺虫剤を散布します。なるべく水に殺虫剤が入らないようにし、葉に殺虫剤をまいておきます。近くに他の植物がある場合は、そちらにもまいておきます。
一番気になるコケ対策とは
水を常に張っている状態が続くと、コケが増えやすくなります。少しでもコケが増えてくると、またたくまにコケや藻が増え、見た目が悪くなります。少ない場合は、手で排除することもできますが、あまりに増えるようでしたら、タニシなどをいれると藻を食べてくれます。
ベランダでもできる小さいビオトープの楽しみ方
用意するもの
ベランダなど狭い場所で水生植物を楽しみたい場合は、穴の開いていないスイレン用の鉢が必要です。手に入らない場合は、穴の開いていない入れ物なら代用できます。ガラス鉢やプラスチック鉢も代用できます。この画像は、プラスチックの鉢を使っています。
・スイレンなどの苗(小さな鉢の場合は、小ぶりの水生植物を選ぶ)
高低差をつけるための水生植物(フイリアンペライ・ウォータークローバーなどお好みで)
・スイレン用の土
販売していない場合は、荒木田土という粘土質の用土を用意します。それもなければ、赤玉土でも可能です。
・固形肥料
・スイレンなどの苗(小さな鉢の場合は、小ぶりの水生植物を選ぶ)
高低差をつけるための水生植物(フイリアンペライ・ウォータークローバーなどお好みで)
・スイレン用の土
販売していない場合は、荒木田土という粘土質の用土を用意します。それもなければ、赤玉土でも可能です。
・固形肥料
作り方
1. 鉢の中でどのように苗の配置をするか考える。
2. 荒木田土をバケツにいれ、固まりをつぶす。
3. 水を少しずつ入れて、こねる。
4. 鉢に鉢底ネットを入れ、その上に赤玉土を入れる。
5. その上にさきほどこねた荒木田土をいれる。
6. 穴をあけながら固形肥料をいれる。
7. 苗の手入れをする。根が固まっている場合はほぐす。
8. 鉢に苗をいれる。苗のまわりをさきほどこねた荒木田土で覆う。
9. その上に少し粗目の土を入れる。
10. 最後に鉢の上の方まで水をたっぷり入れる。
2. 荒木田土をバケツにいれ、固まりをつぶす。
3. 水を少しずつ入れて、こねる。
4. 鉢に鉢底ネットを入れ、その上に赤玉土を入れる。
5. その上にさきほどこねた荒木田土をいれる。
6. 穴をあけながら固形肥料をいれる。
7. 苗の手入れをする。根が固まっている場合はほぐす。
8. 鉢に苗をいれる。苗のまわりをさきほどこねた荒木田土で覆う。
9. その上に少し粗目の土を入れる。
10. 最後に鉢の上の方まで水をたっぷり入れる。
水生植物をもっと楽しむ方法
水生植物は、土だけで育てる植物とはちがい、粘土をこねたり水をたくさん入れたりと、また違った楽しみ方ができるでしょう。
そこで、その水生植物をより、見た目も涼しくなりもっと楽しめる方法を紹介します。
そこで、その水生植物をより、見た目も涼しくなりもっと楽しめる方法を紹介します。
メダカをいれる
スイレン鉢では、コケやボウフラ対策のために、タニシやメダカを入れることがあります。メダカであれば、いろいろ種類もあるので、メダカが泳いでいる様子を楽しむことができます。ただし生き物を入れると、手入れがさらに必要になるので、暑さや汚れに注意しましょう。
ビー玉など涼しげなアイテムをいれる
ガラス鉢などにいれると、少し彩りが欲しいと感じることもあります。ハスの花が咲くといいのですが、ずっと咲かせることは難しいでしょう。そこで、キラキラしたビー玉を入れてみましょう。アクアリウムなどで使われるものならいろいろ販売しているので、自分だけの水生植物を楽しんでみましょう。
暑い夏も涼が楽しめる水生植物を楽しもう
花や植物を育てるのが好きな人も、夏の暑い季節はできるだけ外に出たくないと思うこともあるのではないでしょうか。そんな方には、見ているだけで涼しくなる水生植物を育ててみましょう。育てるのが難しそうだからあきらめていたという方も、一度チャレンジしてみてください。あまり手がかからないので、夏の暑い時期でも植物を育てる楽しみができるでしょう。